◇第46話◇ お館様 (感想 その2) | 物語の面白さを考えるブログ

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鬼を滅殺するのが鬼殺隊の使命。

鬼である禰豆子の存在は、

到底、容認できるものではない。

それを、どうやって認めさせるか。

お館様の議論の進め方を見ていきます。

 

禰豆子容認に反対しているのは、五名。

炎・音・岩・蛇・風柱。

柱は全部で九名ですから、

過半数が反対していることになります。

これでは、組織のトップといえども、

無下にはできません。

 

説得材料として、お館様が最初に提示したのは、

鱗滝左近次からの手紙。

鱗滝さんは、柱の経験者。

つまり、実績と実力のある有力者です。

その発言の重みによって、反対派を説得する作戦です。

禰豆子が人を襲った場合、切腹して詫びると、

手紙には書いてありました。

切腹するのは、炭治郎・鱗滝・冨岡義勇の三名。

兄である炭治郎は当然として、元・柱と現・柱の二名が、

命を懸けて、禰豆子を信頼している。

この重さを、反対派は安易に否定できるのか、

と突きつけます。

 

ただし、これは、あくまでも感情論。

鱗滝さんたちが、禰豆子を信頼する方へ、

命のチップを賭けていると述べただけで、

禰豆子が人を襲わない証明にはなっていません。

人を襲った場合、人命が失われた後では、

切腹しても、取り返しがつきません。

事故を未然に防ぐために、事故要因である禰豆子を

早々に摘むべき、と反対派は反駁します。

危機管理の観点からすると、至極もっともな意見です。

 

すると、お館様は、感情に訴えるのではなしに、

ある事実を伝えます。

――鬼舞辻無惨は、炭治郎に追っ手を放っている。

鬼舞辻討伐は、鬼殺隊の至上の目的。

炭治郎は、鬼舞辻との接点たり得る。

処刑してしまえば、鬼舞辻へつながる糸が途切れてしまう。

炭治郎を生かしておくことのメリットを説いて、

反対派に翻意を促します。

実利面を衝くやり方が、実にうまい。

お館様、引きこもりっぽいのに、したたかです。

 

これで煉獄さんと宇髄さんは、反論の言葉を失います。

しかし、ひときわ強い鬼への憎しみを持つ不死川は、

引き下がりません。

炭治郎を生かしておくことに譲歩は示したものの、

鬼である禰豆子は処刑すべきと強硬に主張します。

要は、事実として、禰豆子が人を襲うことを

証明すればいい。

そうすれば、いかなる擁護も無力と化す。

不死川は、自らの腕を斬り、したたる鮮血を、

禰豆子の入った箱に注ぎました。

鬼の本能を刺激するためです。

 

禰豆子は食人衝動に打ち克つことができるのか!?

ドキドキしながら、次回へ続く!!

 

 

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