◇第42話◇ 後ろ | 物語の面白さを考えるブログ

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炭治郎ォ!!

後ろ後ろオォ!!

 

ヒノカミ神楽を使った反動で、身体が十分に動かなくなったまま、

禰豆子の方へ這いずる炭治郎の後ろで、

頸を斬られた累の身体が立ち上がった。

日輪刀で斬られるより、わずかに早く、

累は自らの糸で頸を切断し、致命傷を回避していたのである。

累の方が一枚上手であった。

 

この落としどころは、よかったと思います。

炭治郎が頸を斬れたのは、「ご都合」に片足を突っ込んだ

「僥倖」によるものでした。

累が防御のために張った糸は、禰豆子を吊るしているのと同じ糸で、

それは禰豆子の血で濡れていました。

だから、血を燃やす血鬼術「爆血」で、糸が焼き切れたのです。

炭治郎の刀には、禰豆子の血が付着していました。

その血が爆ぜ、刃が加速したため、

累の硬い肉体を裂くことができたのです。

偶然に偶然が重なって生まれた技で、主人公が勝ちました――

これでは、読者の心には、ちょっと納得できないものが残ります。

カタルシスが訪れないのです。

しかし、見せ場としては、やはり主人公が技を決めるシーンが欲しい。

その落としどころとして、技は決めたものの、惜敗、としたのは、

絶妙な匙加減でした。

 

炭治郎、絶体絶命の窮地を救ったのは、

やっと来ました、冨岡義勇さん!

水の呼吸・拾壱ノ型・凪で血鬼術を無効化し、

累を瞬殺。

柱としての格の違いを見せつける圧倒的強さです。

でも、その内面は……百三十話で明かされたとおり、

超の付くほどの後ろ向き。…

クールでストイックな強キャラだとばかり思っていたら、

そう来ましたか。

完全に意表を衝かれました。

 

義勇さんによって、今度こそ頸を落とされた累の

回想が始まったところで、次回へ続く!

 

 

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