第16回目を迎えました、B級映画列伝~ルトガー・ハウアー編。

今回の紹介は1996年製作のアメリカ・イタリア合作映画「ヘモグロビン」劇場未公開作品で、
「エイリアン」のダン・オバノン&ロナルド・シャセットの脚本によるサスペンス・ホラー映画です。

この作品はハワード・フィリップス・ラヴクラフトの怪奇小説「潜み棲む恐怖」を映画化した作品です。

ビデオパッケージだけ見ると完全にホラー映画なんですが、映画前半は、ニューイングランドの孤島を舞台にヴァン・ダム一族の秘密や、島の地下に潜む“何か”の正体等、サスペンス色が強く、サスペンス映画好きの方にも楽しんでもらえる作りになっています(>_<)

ただ、ビデオパッケージが完全にネタバレになってしまっているのと、せっかくルトガー・ハウアーを起用しているのに、それを全面に持ってこなかった宣伝が悔やまれます…

ハウアーは島の医師マロー役、島民を纏めあげるリーダー的な役を好演しています。

映画後半は、ちょっとグロさがあるので、ホラー映画好きにはたまらない作品だと思います。

監督はピーター・スヴェテク。

共演はジョン役にロイ・デュピュイ。

キャサリン役にクリスティン・リーマン。

残念ながらDVDは未発売で(:_;)
当時、アスキーさんから発売されたVHSでのみ鑑賞が可能です。

[スト-リ-]
16世紀半ば、禁じられた近親婚を繰り返していたヴァン・ダム一族は祖国オランダを離れ新天地アメリカへと移住していた。そして現代、ニューイングランドの孤島を若い夫婦が訪れていた。自分がこの島の出身である事を知った夫が、敗血病の治療の手掛かりをつかもうとやって来たのである。島の医者は彼の赤血球に異常がある事を突き止めたが、それは75年前に火事で滅びてしまったヴァン・ダム一族の赤子の標本体のものと同じ症状だった。一方、島では墓場の移動が行われており次々に棺桶が掘り起こされていたが、葬儀屋の一人娘が何者かによって地中に引き摺り込まれていた。そして港にも現れたその何者かは誤って海に落ち、船のスクリューに巻き込まれて無残な姿となっていた。その死体を検屍した医師はそこにもヴァン・ダム一族特有の赤血球の異常を認めた。若夫婦はかつて一族が住んでいた城を訪れ、そこに暮らす老婆から一族の秘密を聞くのだが、そこにも奇怪な怪物が現れるのだが…。

評価=☆☆☆

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