前記事からの続きです。
夫が来たので2人そろって聖フランチェスコ大聖堂に入りました。
フィレンツェほどではないけれど、とにかく観光客、巡礼者が多くて(自分もその一人なのだが)、人混みが苦手な私にとっては気が散って、あまりしみじみと味わうことはできませんでした。
それでも、地下の聖フランチェスコのお墓、ロマネスク様式とゴシック様式の上下階の二つの大聖堂、遺品展示室、など見どころが多く、素晴らしい天井の装飾を眺めてうっとりしたり、ジョットをはじめとした画家たちのフレスコ画を堪能しました。
2階に行く前にお土産屋さんで、シンボルのタウ十字のペンダントトップ やミルラの アロマオイル、ラベンダーの石鹸などを買いました。
アッシジはフランチェスコ聖堂と関連修道施設群ということで、教会がいくつも集まっていて世界遺産に登録されている街です。早速色々と観たいところですが、観光の前に片づける問題がありました。
それは、明日の電車のチケットに関する事でした。
アッシジからローマまでの予約画面をプリントアウトした紙を持ってきているのですが、駅の窓口で見せて発券してもらわなければなりません。いや、発券は明日なのですが、まずこの予約がちゃんと有効なのかをとりあえず確認したかったのです。
というのも、アッシジからローマは電車1本で行けるのと思っていたけれど、途中Folignoで降りてバスに乗り換え、その後またTerniで電車に乗り換えてローマに着くという、???な行程になっており、更にFolignoでのバスへの乗り換え時間がたったの5分。しかし、Trenitaliaの公式ページでこんなん出ました、、、からの予約なので疑ってもしょうがない。もう数か月も前に料金も引き落としされている。イタリアの電車は遅れるのが普通だというし、、、これって大丈夫なの?という不安がずっと付きまとっていました。
だからこそ、前日、つまり今日のうちに直接駅に行って確かめるのです。
バスに乗って、乗り過ごさないようにドキドキしましたが、親切なお兄さんが次だよと教えてくれ、こじんまりした飾り気のない駅に着きました。
直行で窓口に向かい、予約の紙を見せました。
ああだのこうだの、イタリア語とスペイン語とで、やいやい会話して、夫と私の理解力を総動員して分かったことは、予約はOK、乗り継ぎも問題なし、でも発券は出来ないということらしい。
どうやら飛行機のチェックインのように、自分でスマホでチェックインしなければならないということらしい。
駅の中のカフェテリアで、テーブルについて腰を下ろして、落ち着いて取り掛かります。
夫は美味しいエスプレッソ 、私は ソーダを飲み、中にクリームが入っている焼きお菓子もいくつか食べたりしたけれども、とにかく明日無事にローマに行けるのかどうか心配でスマホとにらめっこしていて、ちゃんと味わうことができませんでした。![]()
Trenitaliaのサイトから予約番号を入れて、なんとかチェックインができて画面を窓口のさっきの駅員さんに見せると、ちゃんと私たちのフルネームも入ってるしQR コードも入ってるので、それでOKと確認が取れました![]()
明日、ここから電車に乗って(改札口はない)どこかでチケット見せろと言われたタイミングでスマホのこの画面を見せればいいのだということを言われました。
一件落着。やれやれ。
駅の外に出て、再び教会群の方まで戻るバスを待っている間、アルゼンチンからの夫婦とおしゃべりしました。彼らは、今しがたローマからやってきたばかりで、電車 、バス 、電車のパターンで来たということで、明日同じように私たちもそのパターンでローマに逆方向に行くというわけです。
何とかなるでしょう。(次の日分かったことですが、ある区間の線路工事のために、一時的にこのようなバスとの組み合わせの運行になっていたようです)
書いてみるとあっという間ですが、バス移動やらバス待ち時間やら含めると、駅へ行って用事を済ませて戻ってくるのに2時間近くは余裕でかかっていたかと思われます。
アッシジの街に戻ってから、絶対行きたかった聖キアラ(クララ)の教会に向かって歩きました。確かに疲れて足は重いけれども、宿に行ってから出直すよりも、今、街の観光をしてしまった方が時間の節約になると思い、他の教会も覗きつつサンタ・キアラ聖堂(Basilica di Santa Chiara)にたどり着きました。
アッシジの中では有名どころだけれども、サンフランチェスコの大聖堂と比べると人が少なくて、落ち着いて見ることができました。
これは、その前の広場です。
ツーリストプライスのお高い値段のジェラートを買ってエネルギーチャージしつつ、坂道を上り、聖フランチェスコと聖キアラが洗礼を受けたという聖ルフィーノ聖堂(Cattedrale di San Rufino)を目指しました。
ここも、もちろん素晴らしい聖堂でした。
中から出た後は、横の鐘楼のチケットを買って、残る力を振り絞って登りました。 (鐘が鳴る時間帯は登れません。午前中歩いているときに聴いた鐘の音はここのだったかもなどと勝手にその気になって楽しみました)
ぐるりと一帯を上から眺めることが出来ました。
お腹も空くし、ブーツの足が痛いのでもう限界、、、と、降りてすぐに宿に向かおうとしたところで、夫が彼の出身地の旅行者たちに偶然出会ったのでおしゃべりし始め、ちょっとイライラしてしまいました。 疲れてお腹がすくと、聖地にいてもイライラしますね。![]()
古代ローマ時代から残るミネルバ神殿
道すがら何か食べ物をゲットでしたかったのですが、裏通りを歩いてしまい、めぼしいお店などは、ありませんでした。
そこで、もう一度別の道に戻りカフェテリアに入りました。サンドイッチや菓子パンなどをいただきました。 しっかりした食事をしたかったけれども、レストランは閉まっている時間帯だったので、しょうがなかったです。![]()
とにかく歩き疲れていたし、駅やら、教会やら、たくさんの人やらで、怒涛の情報量で頭がパンクしてしまいました。やはり静かな山の一人歩きの時とは状況が全然違います。
5時過ぎてやっと宿に着きました。
オーストラリアはシドニー 出身の優しくてお茶目な女性、年は60代ぐらいのこの方が管理人でした。
夫は午前中に先に着いて荷物を置かせてもらっていたのですが、部屋はその時まだ決まっていませんでした。でも彼女が2階の部屋を私たちのために取っておいてくれました。
1階の部屋はシャワーやトイレに行くには便利だけれども、人数が多い大部屋で、隣の小部屋は小さい子供が何人もいる家族連れがいてうるさいので、2階の方がいいでしょうと彼女が気を利かせてくれて、私たちのために 2階の静かな部屋をキープしていてくれたのです。
個室ではありませんが、他の同室者はおとなしいフランス人の年配男性 一人だけとのことなので良かったと思いました。
他の宿泊客は全員、到着後、荷物を宿に置いて街に繰り出していて誰もいませんでした。
私は午前中にアッシジの街に着いてから宿に行かずにそのまま 夫と合流して駅の用事を済ませたり、街歩きを先に済ませたのちに宿に来たので、今のタイミングで宿が静かでとっても良かったです。おかげでゆっくりシャワーも入って、残っていた手持ちのパンやチーズを食べてくつろげました。
一休みした後は、宿の外の前のベンチに座って、ブーツに付いた乾いた泥を歯ブラシで落とす作業に没頭しましたが、細かい土の粉が繊維の中まで入り込んでいて、それほど綺麗にはなりませんでした。![]()
まあやるだけのことはやったということで、宿の中にもどりました。
この宿は昔の修道院?を改築したもので、 後方部に礼拝堂、そして裏には墓地があり、 管理人婦人が夫と私を特別に案内してくれました 。
1000年くらい古いレンガの天井で、正面にはフレスコ画 が描かれていて、まさに私の好みの小さくて素朴な礼拝堂でした。
私は アヴェマリア を歌わせてもらって光栄に思いました。
ここではたくさんの奇跡がが起こったんですよ、との説明があり、私はどんな奇跡とかそんなことも聞き返すまでもなく、そうでしょう、そうでしょうね、などと自然に感じるほどのたたずまいの礼拝堂でした。
小さな四角の明かり取り窓からすっと差し込む光を眺めながら、いろんな人のおかげでこうして巡礼歩きを実現して、終えることができたのだなと本当にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
部屋に戻り、記録を録音したりして過ごしていると突然、雹が降ってきて驚きました。
天窓に雹が当たっている様子
暗い窓の外を眺めていると、その後雹は雨に変わり、結構降り続けたので、9時になっても、他の宿泊客は誰1人戻って来ませんでした。(雨が止むまで戻ってこれなかったのでしょう)私たちは電気を消して先に寝ることにしました。
長い1日でした。
いつもありがとう




































