2本目の記事になります。
SGEについて良く語られるキーワード「運用がCORE」について、
自分なりに掘り下げて見ました。

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現在サイバーエージェントでのゲーム事業は、
SGE(Smartphone Games & Entertainment)
という複数の子会社からなる組織に集約されています。(Cygamesは別ですが)

https://creator.game.cyberagent.co.jp/?page_id=2599


SGE内でよく使われるキーワードとして、
運用がCORE」があります。ざっくり言うと、
「運用しているアプリをいかに伸ばして行くかが得意」と言うことです。

「お客様への一番の裏切りは、アプリを閉じること」という言葉もありますし、
リリースしたアプリをしっかり運用して行くことを大事にすることは、とても共感できます。

現在ボクが所属しているプロジェクトも運用5年目となっておりまして、
少し前に「4周年」を無事に迎えることができました(なかなか大変でした笑)

SGE内の他を見渡しても、「◯周年」のニュースを聞くことも多く、
年月を経る毎に細くなって行くアプリが大半の中で長く運用できていることは、
業界から見ても「らしさ」があらわれている得意分野と言えるでしょう。

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「運用がCORE、がSGEらしい」で終わってしまうとよく言われていることを再掲するだけなので、
なぜ「運用がCORE」なのか?
を、もう少し掘り上げて見ます。

結論から言うと、
「子会社制度による多様性と、それを利用した打開力」
にあるかとボクは考えております。

上記でも触れましたが、SGEは子会社制の組織制度を採用しております。
SGE内をただプロジェクト毎に分けるのではなく、子会社制にしていることに結構意味がある。

子会社ですが、もちろん「会社」ですので、会社毎に規模も違えば人も違い、
目指すべきビジョンや得意とする戦略も異なってきます。
ここで生まれる特色による多様性が、SGEにおける武器となっているかと。

中長期的な運用をする場合、大抵問題になるのが
・◯◯のKPIが低迷してきて、何とか打開しないといけない
という問題です。今所属しているプロジェクトも、何度もこの問題と向き合ってきました。

打開を求める場合、今ある機能を刷新したり、新しいイベントを実装したりしますが、
大抵は「新しいモノを取り入れる」ことを試みます。
その際、他の子会社が持つ考え方や実績が非常に役立つ。

会社毎に特色が違うので、もちろん出しているアプリや施策も異なってきます。
そこには自社アプリに不足しているモノを補うためのアイデアの種がたくさんあります。
ボクも打開に困った場合は、他子会社の機能で目についたものにヒアリングします。

他のゲームを見ても一定できることではありますが、
圧倒的に違うことはリアルな過程や結果があることです。

・開発する過程で困ったり壁となった部分はなかったか。
・この機能のこの仕様は、どんな意図があったか。お客様にどう届いたか。
・結果はどうだったか、その後の改善として何をしたか。

これらを踏まえて、出した時の問題点や反響を先回りし、
自社アプリにローカライズしてお客様に届ける。
自社アプリもこれにより打開を試みた事例があります。

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SGE組織の思想をベースとしつつ、
子会社制度による多様性を良い意味で伸ばして行くことは、
業界でもSGEが推せる強みになれると考えています。

アプリだけでなく組織的な観点でも、
SGE、ひいてはサイバーエージェントをゲーム業界のトップクラスにしていきたい。