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北川、涙の連弾…明徳16強ならず

 明徳義塾(高知)が習志野(千葉)に投打で圧倒され、2回戦で敗退した。先発の尾松義生投手(3年)が序盤2回で5点献上するなど、3投手で計13安打9失点。打線は四回に4番・北川倫太郎外野手(3年)が2戦連発となるソロを放ったが、習志野・大野駿投手(2年)の前に6安打で3点しか奪えず、最後まで劣勢をひっくり返すことができなかった。

 明徳の野球をさせてもらえないまま“最後の夏”を終えた。「予想していた展開と違った。打線がカバーできず、尾松を助けてやることができなかった」。試合後の北川は小4から9年間チームメートだった左腕エースに涙ながらにわびた。

 プロ注目のバットでは存在感を示した。4点を追う四回1死、135キロ直球を豪快にバックスクリーン右に運んだ。2戦連発となる高校通算28号にも「やっぱり勝ちたかった。自分が打っても、勝たないと意味がない」と力なくうなだれた。

 3点差に詰める主将の一発でも流れを変えられなかった。制球に苦しむ尾松は立ち直る兆しを見せず、四回途中で降板。北川も六回と八回の残る2打席は連続見逃し三振。「あの辺がまだまだレベルが低い」と反省の言葉を並べた。

 今春選抜は初戦で優勝候補だった日大三に逆転負け。北川は適時打1本も得点機で2三振。馬淵監督の甲子園初戦連勝記録を20で止めてしまい「自分のせいで負けた」と責任を痛感した。

 以前から打撃不振に陥ると、周囲が見えなくなった。選抜後、周囲に「キャプテンを辞めるわ」と漏らした。聞いていた同僚は「お前しかおらんやろ」と口をそろえた。仲間に支えられていることを思い知り、馬淵監督に主将辞退を申し出ることを思いとどまった。

 プレッシャーの中、もう一度甲子園にたどり着いた。1勝して夏の初戦不敗神話は堅守し、今春の汚名を返上。日大三と再戦する前に去ることになったが「皆には感謝しています」と声を絞り出すと涙があふれ出た。

 今後については「落ち着いてからゆっくり考えたい」と明言しなかったが、以前からプロの世界を意識して取り組んできた。重責ある明徳の主将兼4番を立派に務め上げた北川は堂々と次のステージへと進む。
(デイリー)