東北高・上村初完封&3安打…明治神宮野球大会 | プロ野球・ドラフト候補選手動画ブログ

東北高・上村初完封&3安打…明治神宮野球大会

 勝利の瞬間、東北・上村はホームベース付近でグラブを上げて、喜びに浸った。金沢のプロ注目MAX152キロ右腕・釜田との投げ合いを制し、公式戦初完封。「自分的にはコールド(負け)になるんじゃないかと思っていた。勝てて良かった」とホッとした表情だ。

 主将で4番を務める大黒柱として、負けるわけにはいかなかった。直球最速は136キロながら、コーナーを丹念に突き、9安打を浴びながらもホームを踏ませなかった。打っても初回の先制適時打を含む3安打でチームをけん引した。

 海老名シニア時代の中学3年夏に、全国8強入りした思い出がある神宮のマウンド。あれから2年3か月、一回り大きくなって戻ってきた。「あの時は何も考えていなかったけれど、今回は東北代表として恥をかきたくなかった」と振り返った。

 1週間前、遊び感覚で試したツーシームを、この日、試合で初めて投げた。「賭けだったけれど、カウントが苦しい時に投げられた」。わずか3奪三振ながら、微妙な変化で凡打の山を築いた。

 高校入学時には打者一本で勝負しようとしていたが、我妻コーチの目に留まり、投手として練習を重ねた。「バッティングの方が好き、投手は疲れるので…」と苦笑いするが、この日の快投で確かな手応えもつかんだ。「(釜田のような)あんな球を投げられないので、低めを心がけた」。抑えることの喜びを感じ、上村が投手として完全に目覚めた。
(報知)