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警視庁捜査一課刑事“高槻”の任務は政治家の息子“美樹”の護衛。
美樹は、周囲の者が次々と死んでしまう、死神(タナトス)体質だった。
それら不審な死を処理する美樹の双子の弟“真樹”と三人で、ミステリ作家達の集まる孤島の館へ向かった高槻だったが、そこで館の主人が殺されてしまう。
現場は密室。
しかも、次なる殺人が…。
犯人はミステリ作家の中に?
そして、三人は無事に帰還できるのか!?


魚介類と本格ミステリの蘊蓄が満載です。
私は「へぇ~。勉強になるな」と思いましたが、興味のない方にはどうでしょう…。


「本格ミステリを打ち倒そうとする生意気な新人が現れた」有栖川有栖 推薦
となってますが、確かにそうです。
孤島・密室・探偵、と役者は揃っているのに、謎解きだけで解決しない。
暴力(?)に訴えてます(笑)
それだけに双子のキャラが際だってますが。
キャラ萌えで読む作品かも。
双子にばかり目が行きますが、この作品の主人公は刑事の“高槻”で、十分に面白いキャラクターです。


“本格”を愛しつつ喧嘩を売るという試みはすごく面白いですね。
魚の蘊蓄で肝心の部分のパンチが弱くなっているような気はしますが。
ただ、ミステリの知識はすごくある作家さんなんだなと感じました。
今回はデビュー作で、色々な事を意識しすぎてるのでしょうか?
肩の力の抜けた二作目以降に大化けの気配がします。


色々考えさせられる作品ですが、そこも“メフィスト賞”のいいところでしょう(笑)
キャラは立ってるし、トリックも出てきます。
内容のバランスがちょっと…、というだけで、読み物としては非常に面白かったです。