人気漫画。「坊や哲」。追手門学院大学時代に読んだ書物で現在も強烈に印象に残っているものの一つです。いわゆるマージャン漫画で、当時週刊少年マガジンで連載されていました。大学時代そんなにマージャンはしなかったけど、毎回楽しみにしていました。そのストーリーの一つでのセリフが今回の題材です。

「マージャンは額縁を外す戦いなんや」

 関西にはブウ麻雀という、上がりのスピードにもっとも力点をおいた独自のルールがありました。関西にやってきた主人公の坊や哲とそのブウ麻雀を極めた対戦相手であるブウ大九郎が勝負をします。そのブウ大九郎が坊や哲にいう一言がこれです。結論は上がりのスピードにこだわる対戦相手に対して、わざと遠回りをして上がることにより、主人公が一度は敗北するものの二度目の戦いで勝利をするというストーリーでした。

 「通常ならそうだろう」とか「この場合はこれであるべき」とか「自分の能力はこんなもんだ」とかいう自分自身の思い込みを外してみる。そうすると違う角度から物事が考えられて視野や可能性が広がるし、問題を解決するヒントが見えてくる。マージャンにおける思い込みを額縁に例えてストーリー展開がなされます。

 大学時代にぼんやりと「オレってなにをやってもぱっとしないな」「ダメ人間だなぁ」という風に自分自身で思い込んでいたことがありました。当時「額縁を外す」ということを正確に理解していたかどうかは不明確ですが「ダメだけどうまくいく方法(額縁を外す方法)を考えよう」という思考になり、行きついたのが「資格でも取ったら、こんなオレでもみんなより少しは上にいけるかな」という考えです。今、振り返ると「額縁の外し方」が少々甘いような気もしますがその時の判断は尊重すべきでしょう。そんな流れがあって現在は社会保険労務士という資格業を生業としております。苦労は多々ありますが、皆様のご支援もあり、現状はやりがいのある仕事に就くことが出来たと感謝の日々を送っています。

 「ダメ人間」という額縁を取り去って、現状を最良なものにする方法を模索したことが良かったんでしょう。

この「額縁を外す戦い」は現在も継続中です。
仕事・プライベート・各種活動など様々な場面で。

 一例を挙げると、当職の事務所へ労働問題についてご相談頂いたときに「みんながこのように言っているから」「労働基準監督署がこのように言っているから」「あの先生がこのように言っているから」「新聞でこのように報道されていたから」「書物にこのように記載されていたから」などの理由から物事を早い段階で確定なされる方が少なくありません。みなさんの周囲でも同様の事柄があるんじゃないかと思料します。実際に細かく調べてみると既存とは異なる解釈で物事が解決されることがなんと多いことか。

 大切なのは周囲の状況を把握したうえで、別の考えが出来ないかを模索すること。また、この模索した考えも常に固定概念にさらされていないかを念頭に置くことでしょう。これらの基本的な理念を大学時代に学んだように思います。日本のサブカルチャーは非常に優秀であると思わせる当職の人生の一幕です。

みなさんも漫画も含めて書物をたくさん読みましょう。
人生が変わる一言に出会えるかもしれません。
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