ボトックスの効果の説明・クリニックによって「効果の持続期間」が異なる訳

豊島区目白・雑司ヶ谷　25年以上の臨床経験を持つ

竹田竜太鍼灸整骨院の竹田（たけだりょうた）です。

2021.10.23に書かせていただいた

公式ブログと同内容となります。

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最近、流行病も少し落ち着きを見せて
ボトックス治療を受ける方が
増えてきているようです。

お手頃価格でダウンタイム無しの施術は大人気ですね。

当院ではボトックスの
過剰効果の解除治療をしていますが
患者様もここ最近再び増えております。

控えていた結婚式などのイベントが再開し
それに向けてブライダルのためのボトックス施術を
受ける方も多くなっていると聞いております。

患者様にはボトックスを受けたクリニックで
「どのような説明を受けたか」を
お話ししていただくことが非常に多いです。

その中で患者様が疑問に持たれているのが　
「どうしてクリニックによって

持続時間の説明にばらつきがあるのか？」
というものがあります。

当院で治療を受けたことのある方は
私の今からのお話は
聞いたことがあるかもしれませんので
飛ばしていただいても結構です（本当ですよ。）

ではご説明いたします。

ボトックス治療に用いられる
ボツリヌス毒素製剤の効果は
基本的に３ヶ月です。

それに対しクリニックの説明は
「３ヶ月」
「３〜４ヶ月」
「３〜６ヶ月」
「３ヶ月〜１年」
とかなりばらつきがあります。

ボトックス治療は基本的に
「筋肉の動きを止める」治療です。

＊中には「汗腺の働きを抑制する」性質を

利用する治療法もあります。ここでは例外とします。

私は整骨院の開業免許も習得しておりますので

わかりやすく例え話をします。

あなたは右脚を骨折しました。

ドクターからは
「ギブスをするから右足は全く使えません。

松葉杖で３ヶ月生活して下さい。」
と説明を受けました。

３ヶ月が経ち骨折は治癒しました。
「不便もあったでしょうが頑張りましたね。

それではギブスを外しますね。」
とギブスを外します。

するとあなたの右脚は
左脚に比べてとても細くなっていました。

これがボトックスを受けて
３ヶ月が経過した

あなたの表情筋の状態です。

筋肉は萎縮して筋力も低下しています。

脚の骨折の場合はここからリハビリを始めます。

脚は体重を受ける部分でもあり
あなたの足の筋肉は徐々に左右差が無くなり
元のような外見に戻っていきます。

ただし脚と異なり表情筋は
体重を受ける場所ではありません。

眉を上げる癖・奥歯を噛み締める癖、
またその力加減により
元に戻るまでの時間に個人差があります。

これがボトックスの効果時間を断定できない
大きな要因になっていると思います。

単純な骨折であれば
「骨が癒合（くっつく）までの時間」で
「全治○ヶ月」と（年齢など考慮して）
割とはっきりお伝えすることが可能です。

これでボトックス治療の過剰効果で左右差があった場合。
かなりの時間を要することが
簡単に想像できるかと思います。

表情筋を動かせば
筋肉の萎縮を防ぐことはできますが、
ボトックスの効果がそれをさせてくれません。

無理に表情を作ろうとすれば
無意識に意図していない表情筋を動かすことになり、
不自然な笑顔や頭痛から
頸痛・肩こりまで引き起こします。

効き過ぎてしまったボトックスは
表情筋の動きを過剰に抑制して
悪癖を生むこともあります。

ボトックス過剰効果の方を
沢山拝見しておりますので、
ボトックス治療の説明は
納得いくまで受けていただければ幸いです。

ボトックス注射で多くの方のお悩みを
より良い状態へ導けるよう
日々研究と治療を行なっております。