英語の表現を磨くのも大切なのですが、大学では理論的に書くことも大切です。英語のエッセイの形というのは決まったものがあるので、その形に乗っ取って書くことが大切です。

 

まず、エッセイを書く主張を考えます。これはThesis statementと呼ばれるのですが、そもそもなぜエッセイを書くかということです。エッセイはThesis statementをサポートするためにあるといっても過言ではありません。Thesis statementをサポートするためにボディのパラグラフがあるのですが、そのパラグラフの中の主張をTopic sentenceと言います。Topic sentenceはパラグラフの一番初めか一番最後にある場合が多いですが、真ん中に来ることもあります。Topic sentenceは抽象的な表現であることが多いのですが、その後はTopic sentenceのサポートとして具体例を入れたり、統計的な証拠を持ってきたりします。この時に様々な角度から主張を支えるとわかりやすい文章になります。最後に具体例やデーターがどうして主張を支えるのか説明します。

 

このように理論的な文章は抽象と具象をいったりきたりするのですが、理論的に書けるようになるには、訓練が必要です。一つは英語の表現を伸ばす訓練と同様にたくさん本を読むことです。その時に、理論の展開に意識して読むと吸収する知識が増えると思います。もう一つは思考の訓練として、抽象と具象の変換の練習することです。例えば、日本の食事には欠かせない、味のたんぱくな白い炭水化物は何かというと米飯なんですね。このように米飯という具体的事象を抽象的に説明することで、具象と抽象の変換の練習になります。本を読む時にも具象と抽象を意識しながら読むといい訓練になると思います。