志望校を決める時にランキングを参考にされる方がいると思います。ランキングは大学の知名度や競争率などと関わってくるので、参考になるかもしれません。特に日本であまり知られていない国、例えばカナダやオーストラリアなどの国の名門校など調べるのに役にたつかもしれません。

 

しかし、どのように大学がランキングされているか知らずにランキングだけで大学を決めるのは危険なことだと思います。教育の質の高い大学でもランキングの上位に入っているとは限らないからです。ランキングの上位に入る大学は総合大学で教授が論文をたくさん出していて、政府からの助成金もたくさんもらっているところが多いのですが、教育に力を入れている大学や小規模な大学はランキングに載らないケースがあります。

 

ランキングの上位にある大学だからといってランキングに載らない大学よりもいい学生生活が送れるとは限らないです。大学院のついている総合大学では大学院生が授業を受け持つことが多く、またテストなどもマークシートであったりします。教授との距離が遠い感じがするのですが、一方でランキングに載らないような小規模な大学では教授との距離が近く自分の名前を覚えてもらいやすいと思います。そういう大学では研究よりも教育に力を入れているところが多いので、授業や課題など厳しい傾向にありますがその分身につくものも大きいと思います。

 

大学によって強みや得意分野があるので、そういう情報を調べることが大切だと思います。自分がやりたいことや興味のあることがしっかり専門的に勉強できるかということも調べる必要があります。また将来の目的も考慮したらいいと思います。例えば、海外で就職したいのか、日本で就職するのか、大学院へ進学したいのか、などを考慮しましょう。

 

大学院へ進学する場合は、研究の実績が必要な場合が多いので、自分が希望している大学で研究の機会があるのか考えなければなりません。大学院のついている総合大学のほうが研究の機会は多いのですが、小規模なリベラルアーツの大学でも大学生の研究に力を入れているところもあります。

 

また、海外で就職する場合は大都市のほうが雇用の機会は多いです。カナダでは新卒でも即戦力が求められるので、大学在学中に就労経験を積むことが望ましいです。しかし、公的資金で運営されている病院や教育機関ではカナダ人か永住権保持者の雇用が優先されるので、留学生の場合はそういう場所での就労経験を積むことは難しいです。大都会では一般企業の数が多いので、就労経験を積む機会も多いと思います。

 

このようにランキングだけでなく、自分の目的をまず明確にし、その目的が達成できるかどうかも考慮して大学を決めていきましょう。