予想はされたことですが、『母乳から微量の放射性物質 市民団体の独自検査 』という昨日付けのニュースは、衝撃的です。


要約すると…


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千葉県と茨城県に在住の四人の母親の母乳から、放射性ヨウ素131が検出された。


千葉県柏市に在住の母親から、1キロ当たり最大36.3ベクレルの放射性ヨウ素131が。


一方、茨城県守谷市在住の母親から31.8ベクレル/kgの数値が出た。これらの結果は、3/24、3/30に採取された母乳検体からのものであると。


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このことから、2つの重大なことが言えます。


一つ目な、原発からほぼ200kmのところである千葉県柏市の住民が明らかな内部被曝を受けたということ。


もうひとつは、赤ちゃんが母乳によって受けるであろう内部被曝線量を具体的に計算したところ、看過できない量になることです。


36.3ベクレル/kgの母乳をを1年間に赤ちゃんが摂取し続けると、どうなるか?内部被曝と外部被曝の線量計算は、厳密には異なりますが参考まで…


0歳児の乳児が36ベクレルの母乳を1kg(約1リットル)飲むと仮定した場合、


36Bq×0.140=5.04μSv(換算係数:0.140)


赤ちゃんが飲む1日の母乳量は新生児~1歳までで月毎の変動があるわけですが、年間を通して考えると1日平均600g~700gといったところ。


1日600gとして、1年間だと、 5.04×0.6×365=1103.8μSv


約1.1mSv/年 になります。


0歳児の赤ちゃんにとっては、結構多いです。そして、今や、普通の生活していても以前とは違うレベルでの外部被曝もあるわけですから。


何度かこのブログでも書きましたが、胎児、乳幼児を大人と同じに考えては絶対にいけません。


晩発性の放射線被曝障害を出来るだけ最小限に食い止める基本は、以下の4つ!


1.原因となる放射能物質から出来る限り遠ざかる


2.放射線被曝による晩発性障害は、曝びた放射線量の総量に関係するので、これから先、とにかく放射線被曝量を最小限になるような生活を心がける


3.外部被曝を最小限に食い止めるには、除去!


4.内部被曝を最小限に食い止めるには、空気、水、食べ物に細心の注意を払う


より具体的な方法はまた後ほど…

これから先、我々日本人はかなり長きに渡って放射能汚染と共存していかないとならないのです。