昨日は、恒例のHBRセミナーが銀座でありました。今回は、『~人気のワークアウトを再検証~ 加圧トレーニングはありなのか?』


加圧ドクターとしても有名な、東京シナジークリニック院長で日本抗加齢医学会認定専門医でもあるお馴染 森田祐二先生をお招きして、私がファシリテーターを務めました。


最初に森田先生が40分ほど、加圧トレーニングの医学的背景を中心に講義。
青木晃のアンチエイジング日記


その後は参加者の方々にも加わっていただき、熱いディスカッションが繰り広げられました。


個人的には加圧のお蔭で、なかなか治らなかった右肩関節痛(ベンチプレスで油断した際に痛めて2年くらいくすぶり続けていた)が、加圧3カ月したら治ったとか、右膝の外側側副靭帯部分断裂が予想以上に早く全回復したとか、スポーツ外傷のリハビリの際にはものすごくイイものだと実感しています。


が、しかし、成長ホルモンが安静時の290倍も出るので、究極のアンチエイジングトレーニングだというのは、「う~~ん、ちょっと言い過ぎ?」と思っています。誰でも290倍でるわけではないようですし、何よりホルモンっていうのは、それだけでは働かないのです。受け手であるレセプターがあって初めて作用するんですねぇ。


成長ホルモン云々よりも、加圧してその後除圧する時に一気に血流(リンパ流も)増加作用が様々な健康・美容効果を生むのではないかと思っています。


加圧をしていると肌の調子がいいという声を良く聞きます。アンチエイジング的には、成長ホルモン分泌UPで皮膚の新陳代謝が上がって…ということなんでしょうが、やっぱりこれも全身レベルでの血流増加が皮膚にもプラスに影響しているのかなと考えています。森田先生も同意して下さいました。


あと、時間が短くてすむのもせっかちで忙しい現代人にまっちしています。週1回でもいいというのも同様にプラスポイント。


“荷重負荷が少なくてすむ筋トレ”というのも売り文句ですが、軽くてもあの非生理的で不快な痛み(?)は、嫌な人は絶対嫌なはず。私も、「なんでこんな苦しいことやってんだろう?馬鹿じゃないのか、オレ?」って思いましたし。


何より、こういった非生理的な痛みストレスが脳へ悪影響を及ぼさないという確証は(長期的なデータがない現在のところ)、ないわけです。


本当にがんの発症に関して全く問題がないのかも、もう少し時間が経たないとわかりません(加圧をしていた群が、していない群に比べて有意にがん発症率が多かった、少なかった、変わらなかったという疫学的データはまだない)。


わざわざ、基調講演をしていただきながら、こういった意地の悪いディスカッションをしてしまうHBRセミナー!スゴイですよね~~~。講師の先生の一方的な講義とせいぜい2つか3つの質問を受け付けて終わりというのが普通ですが、本セミナーはフロアの皆さまのほとんどに発言していただきましたよ、はい。


最後に、加圧トレーニングを行う上で、最も重要なポイントをお教えしておきましょう!


それは、一にも二にも、インストラクター!!


これにつきます。


・フィットネストレーニングの指導に長けたイントラ

・加圧以外の基礎的トレーニングをきちんと教えられるイントラ

・質問に丁寧にかつ正確に答えることのできるイントラ

・相性の合うイントラ


素人同然の経歴の人が加圧イントラの資格を取ってやっているところも結構あるのが現実なようです。


私自身、すごく相性のいい加圧トレーナーがいたのですが、彼が他のジムに移動になり、違う方に付いてもらったところ、これが相性合わずでそれから全くしなくなっちゃいました。


いや~~、白熱しましたねぇ。講談社HBRのスタッフの方々も「ここまで盛り上がったセミナーは今までに無かったです」と。


青木晃のアンチエイジング日記

時間オーバーで、あわてるHBRスタッフのS本さん(汗)