1月末に行ったカンボジアボランティア。リアルタイムでアップしていましたが、iPhoneや携帯電話メールからだったので、充分な内容が書ききれませんでした。。。


そこで、今日から少しずつ補てんしていきたいと思います。


まずは、今回のプロジェクトのベースとなっているNPO法人AMATAK とその代表であるカトリック吉祥寺教会の後藤文雄神父について紹介しておきたいと思います。


AMATAKは2005年5月にNPO法人としての認可を受けていますが、その理念は“学校づくりは希望づくり”にあります。「学校は知識や文化を伝えて人々の生活を豊かにするだけでなく、子どもたちや村人たちの心に活力を与えます。少女売春などの不当な状況を阻止する一歩にもなります。AMATAKの活動は、内戦などで学ぶ機会を失った人々が、自分たちの力で未来が作れるようにサポートすることなのです。」(AMATAKの紹介パンフレットより引用抜粋)

私たちはこの日本において、子どもたちを比較的恵まれた環境の学校に通わせることが出来ています(もちろんいじめや学級崩壊の問題などはそれはそれでありますが…)。


そんな私たちが今、内戦の爪あと深いカンボジアの奥地で毎日を精一杯に生きる子どもたちにしてあげられることは一体、何なのでしょうか?そんなことをこのブログを読んで下さっている皆さんと少しでも考えていけたらなと思います。


1981年3月、カトリック吉祥寺教会の主任司祭であった後藤文雄神父はふとしたきっかけで、カンボジア難民の少年2人(12歳と13歳)を里子として引き取り、自らの手で育てることになります(その後1994年までの間、結局14人の子どもたちの里親になる)。


1994年、里子の一人であるメアス・ブン・ラー氏が祖国カンボジアに帰国した際、「学校を作って欲しい」というある僧侶からの手紙を受け取り、それを後藤神父に見せたことからカンボジアの辺境地での小学校作りのプロジェクトが始まりました(1995年)。途中2003年にはAMATAKが設立され、これまでに16校の小学校が建設されています。


後藤神父が中心となって始まったこのプロジェクト。その辺りの背景について、後藤神父自らが書かれたとても良い本があります。


よし!学校をつくろう-神父ゴッちゃんの履歴書-(講談社刊) 』です。


青木晃のアンチエイジング日記


笑いあり、涙ありの感動の一冊です(私は通読中、ハンカチが離せませんでした)。ルビ付きで内容もさほど難しくないので、小学校3年生くらいのお子さんでも読めると思います(お子さんの誕生日プレゼントなどにも最適です!)。


また、この本の印税の一部はカンボジアの学校建設のための費用に充てられることになっています。 実際、今回私が竣工式に出たバッタンバン州のコース・ウェイ村の小学校にもこの本からの印税が使われています。


ただ、お金をポンと出すだけのボランティアではなく、この本を家族で読んでいただくことで、それは一歩も二歩も進んだ今のカンボジアを考えてのボランティア活動につながると思います。



コース・ウェイ小学校竣工式(1月26日)。先生、生徒はもちろん、村人総出で我々の到着を歓迎してくれました。
青木晃のアンチエイジング日記


式典での後藤代表挨拶。
青木晃のアンチエイジング日記


ピカピカの新校舎前で。
青木晃のアンチエイジング日記


AMATAKから寄贈の教科書を喜ぶ生徒たち。
青木晃のアンチエイジング日記