青木晃のアンチエイジング日記


今日は丸ビルのリストランテ、ヒロ・チェントロで“アンチエイジングな食の夕べ”のイベントが行われました(明晩も!)。題して、『美しい食事』!


ヒロ・チェントロの大島シェフと有機農法の神とも言われている高知県の山下一穂さんと私の3名による食の饗宴です。


山下さんのところの超絶有機野菜を使って、大島シェフと私が一緒に考えたアンチエイジングを食していただきながら、同時にアンチエイジング・ミニレクチャーも行ってしまうという内容です。



青木晃のアンチエイジング日記


初めに、山下さんがご自身の山下農園で行っている超自然農法のことや、地球の環境問題や安全で美味しい食とは何かについて、スライドを使ってレクチャーされました。


青木晃のアンチエイジング日記


スプマンテで乾杯した後から、アンチエイジングイタリアンディナーの開始です。


Assagino
焼きトウモロコシの冷たいエスプレッソ、炭塩のアクセント
青木晃のアンチエイジング日記


トウモロコシには、ビタミンB群(B1、B2)が豊富に含まれています。猛暑で消化管もへたっています。まず初めにビタミンB群で代謝活性を上げておきましょう。ビタミンB群は脂肪の代謝にも関与しており、不足するとダイエットの妨げにも。


トウモロコシの黄色はゼアキサンチンというカロテノイドです。これはルテインと共に眼の網膜にある色素成分であり、抗酸化作用も持っています。


Primo Antipasto
茄子の乳酸菌でマリネした鯖の軽い炙りと焼茄子、輪島のへしこを添えて
青木晃のアンチエイジング日記


鯖にはDHA(ドコサエキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)という体に良い脂として知られるn-3系不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。DHAは脳を活性化させ、EPAは血液をサラサラにする作用や抗がん作用があります。DHAやEPAは加熱による酸化を受けやすい脂肪酸なので、調理法も軽く炙る程度の火入れにしています。

茄子にはアントシアニン(紫色の成分)という抗酸化成分がたっぷり含まれています。眼にもアンチエイジング的に働くことが知られています。


Secondo Antipasto
40品目の野菜のサラダ、チーズのエッセンスとともに
青木晃のアンチエイジング日記


5色の色(赤、白、黄、緑、紫)を意識した野菜はそのフィトケミカル(野菜や果物がもっている化学成分)に着目。野菜や果物には、活性酸素を除去する抗酸化成分が多く含まれています。野菜や果物の皮にある色の成分がポイント。抗酸化力をしっかりつけましょう。


Pesce
秋鮭の低温コンフィと熟成にんにくパン粉 黒オリーブと玉葱のピュレ
青木晃のアンチエイジング日記


鮭にはアスタキサンチンという今、注目のアンチエイジング成分が豊富に含まれています。鮭の身のオレンジ色の成分がアスタキサンチンです。


*アスタキサンチン
1.抗酸化作用:活性酸素(一重項酸素)を無害化する力は、ビタミンEの約550倍、βカロテンの約40倍、コエンザイムQ10(CoQ10)の約800倍との報告もある。
2.メタボ改善効果:内臓脂肪自体を減らす効果や、内臓脂肪から分泌される悪玉の生理活性物質(アディポサイトカイン)が減り善玉のアディポネクチンが増加することがわかった。
3.骨格筋の筋疲労を軽減させたり、眼精疲労低減作用もあることがわかってきた。
4.脳の認知機能を改善させ、高齢者の認知機能低下予防に役立つ可能性がある。
5.鮭、海老、カニの赤い色の成分がアスタキサンチン


Risotto
ボタン海老と日本山人参、酢みかんのリゾット 海老の頭のから揚げも添えて
青木晃のアンチエイジング日記


アンチエイジングな食においては、食事における血糖値の上昇をなるべく抑えるのがポイント。炭水化物はダイレクトに血糖を上げてしまうので、日本山人参という血糖を上げにくくするハーブを使いリゾットを作りました。

ボタンエビにもアスタキサンチンが含まれています。


Pasta
山下農園のジェノヴェーゼ (バジリコペーストのパスタ)
青木晃のアンチエイジング日記


ハーブのバジルには、抗がん的な作用があることが知られています。バジルの香りの成分であるテルペンとフェノールにはがんの発症に関連する活性酸素の発生を抑制する作用があることが報告されていたり、がんに対する免疫力をアップするβカロテンも豊富です。アメリカの国立がん研究所でも、がん予防に有効な植物性食品のなかにバジルを入れています。


Secondo Piatto
川俣軍鶏胸肉のローストともも肉のコンソメスープ フルーツと木の実のモスタルダを添えて
青木晃のアンチエイジング日記


鶏胸肉にはカルノシンという持久力・瞬発力に関係する成分が豊富に含まれています。低脂肪、高たんぱくでもあり、夏バテ防止に持ってこいの食材です。


フルーツと木の実のモスタルダからも抗酸化成分がたっぷりと補給出来ます。

Dolce“薔薇のパフェ”
青木晃のアンチエイジング日記


アンチエイジングなライフスタイルとは、日常の中で出来るだけ五感を刺激することでもあります。大島シェフオリジナルの特製Dolce“薔薇のパフェ”で、味覚だけでなく、視覚、嗅覚、触覚を存分に刺激してみて下さい。


大島シェフは一皿一皿のお料理の解説を
青木晃のアンチエイジング日記


私も、お皿ごとのAA的メニュー解説を
青木晃のアンチエイジング日記


3時間ちょっとの宴も無事、終了。今日は41名のお客様がこの晩餐会にいらしてくださいました。


最後に記念撮影(アピカの斎田けい子社長も)
青木晃のアンチエイジング日記