8月9日はシンガポールの建国記念日です。
今年は、2年のパンデミックを経て、久しぶりにフルスケールのイベント: ナショナルデーパレードが盛大に行われ、シンガポール国民全員が57回目の国の誕生日をお祝いしました。
私がナショナルデーパレードを初めて見たのは1980年代の初め辺り。
その頃の「ナショナルデーパレード」は読んでそのままの意味の「建国記念日のパレード」。「シンガポール🇸🇬に貢献している人達が制服を着て国民の前でマーチ」をして、観客(つまり国民)が彼らの国への奉仕と忠誠に感謝を捧げる日。
日本の方はギョッとするかもしれませんが、欧米、中東、アフリカでも建国記念日のパレードは似たようなものです。
1980年代のシンガポールNDP@スタジアム
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制服組のディスプレイなので、シンガポール航空のクルーさん達がマーチに参加してた時期もありました。
SQ Crews 1982年@パダン
(この頃はシティホールがパダンにあった)
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このNDP、1980年中盤辺りからですが、多民族国家の大きな課題「One Nation(一つの国家)」を定着させる方向へ舵を切り替えます。
それまでは制服組中心だったNDPに、各民族独特の文化が加わり華を添え、1984年からPatriot Songと呼ばれる国のテーマソングまで紹介され始めます。
お次は
これも有名
これら↑は定番の元祖Patriot Songですが、最近のものも含めると30曲を軽く超えます。
この辺からNDP色も強くなって来ます。
建国記念日が近づくとスーパー、モール、バスインターチェンジ、TVコマーシャル、ラジオ、至る所で歴代テーマソングが7/7、24/24流されるように・・・。なので、大人から子供まで皆耳で覚えちゃて、この時期はテーマソングを「We are Singapore ♪」などと口ずさみながら買い物する人を多く見かけます。
視覚からは国中どこへ行っても国旗が目に飛び込んできます。
そして極め付けは建国記念日当日。
シンガポール国民総赤Tでお祝い🇸🇬。
その熱狂ぶりと愛国精神は、今年の日本のYahooニュースでも紹介されるほど・・。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f8f964d84ed749d4b212706ef2fee6e84c6ba95/images/000
で、今年のNDPですが、1番話題になったニュースがこれ:
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「NDP終盤の国歌斉唱と国民誓約で感極まって涙を流す男性」
この日は、シンガポールに住む日本人の方々も、ご家族総出で「I♡SG」の赤を身につけ、歌ったり踊ったり、皆さんそれぞれ工夫してシンガポール愛を叫ばれてました。
これに対して、ふっと個人的に興味を感じたのが、
これが「日本」なら皆さん、どうするのかな〜って?、、
もし、日本の建国記念式典で、日本の国歌斉唱で感極まって泣く男性がいたら日本のメディアはどう表現するのか?日本の人たちは「彼」をどう見るのか?日本愛のテーマソングが毎年発表されて子供でも覚えるほどスーパーで流されたら世間はどう反応するのか?
シンガポールで赤Tを着てシンガポール愛を表現した日本の人達は、日本の建国記念日にサムライブルーの「I♡JPN 」を着て歌って踊れるのか?
想像し難い・・。
日本じゃ反応が真逆になるような気がする。
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