神戸大学医学部附属病院感染症内科診療科長の岩田健太郎教授がYouTube で昨日公開した告発動画を見た。

 

 

 

(岩田医師のオリジナル動画は削除された模様。BBCの動画を代わりに貼り付けます)

 

ここ二週間強、ダイヤモンドプリンセス号の検疫の状態について超批判的な海外メディアTVキー局のニュースを見てきましたが、
2/13にニューヨークタイムズが「こうしてはいけないと教科書に載る見本だ」(←クリック)という専門家の見方をコラムで紹介した時も、ちょっと不安を感じながらも、”日本が失敗する訳ない”と(今思えばなんの根拠もなく)まだ母国:日本の医療を信用していました。
そこから、日に日に増えていく感染者の数を見て、流石に2/16頃には、私でさえ「日本、大丈夫か?」と疑問というか不信感を感じ始め、それでも(またまた根拠もなく)”何か事情があるはず!”と(前回のブログでも書きましたが)いろいろ理由を妄想したりしてました。が、この動画を観て「やっぱり、そうだったのね。」と自分でも信じたくなかった嫌な方の分析が当たってしまった。
 
それにしても、
1) 船内を仕切っていたのが厚労省の官僚で、
2) 派遣されていた医療機関の人たちは“災害派遣医療チーム”で (感染症の専門ではない)
3) 感染症のプロは乗船していなかった。
 
って、専門家の的確な指示もなく、医療に関しては全くの素人の官僚の指図で働いていたD MAT(災害派遣医療チーム)の方々が、どんな気持ちで最善を尽くされていたかを考えると涙が出てきます。感染症の専門家でなくても医療関係者。さぞかし怖かったと思います。この先、どういった展開になるのか?興味があります。
 
そういえば、この動画内で、「レッドゾーンもグリーンゾーンも徹底されてない環境で『あ、患者さんとすれ違っちゃう。』と笑顔で職員の方が言ってる。」という件は、ホラー映画より怖かった滝汗。動画によると、この二週間検疫に携わった方々は全員(感染症に関しては)アマチュアだったらしいので、通りで、笑顔だった訳だ。だって、プロじゃなければ、感染の怖さなんて分からない。だから、怖くなくて当たり前よね?
 
最後に、ダイヤモンドプリンセス号に関しては、日本の厚労省と医療機関は世界中から信頼を失ったと思う。ただ、日本には、この岩田教授のように、間違っていることを告発できる気概を持った方もまだまだいる。
(岩田教授も動画に中で仰っていたが)、中国で最初に新型ウィルスを告発された李文亮医師もそうだ。
 
海外で長く生活してると自分の周りは外国人だらけだ。私は特に仕事柄ヨーロッパと東南アジアの人が多いが、強い立場の人や団体に面と向かって正義を物申す人は全くいない。自分よければ全て良し、というのが普通。
 
岩田医師や李医師のような人達がいるだけ、日本や中国は他の国より、まだマシなのかもしれない。
 
 
 
 
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