先週末、シンガポールの友人達から「マスク送れ!」メールが怒涛の如く届いたというブログを覚えていらっしゃる方もおられると思う。>>読みたい方はクリック
その後、香港やシンガポール・北京(改めて考えたら全員中華だわ!?) 数人から「DHLでいいから急遽送れ。」と懇願されたので、事態は急を要するのだろうと思い、昨日の朝コンパウンドのバスでカルフールへ買い出しに出かけた。
マスクを探して日用品が並んでいるセクションにいくと、不思議とそこだけフィリピン人とインド系の人達で(異様に)混み合っていた。皆、一人でカート二台くらい並べてうろついている。なんだー?何事??と思いながら目でマスクを探すと外科医のような写真の付いたパッケージが目についた。あった!と手に取ってみるとマスクじゃなくてヘアキャップだった。その周辺を探してみたが見つからない。
すると、(間違いなく)マスクの箱を山盛りにしたカート三台が私の目に止まった。その横でフィリピン女性がスマホで声高く会話中。すかさず「エクスキューズミー。そのマスク、どこにあった?」と尋ねたら、ムッと気色ばんで「これは我々のよ!」と威嚇された。「怖っ!」、、、中国人と思われたのかもしれない。
「あー、マスクがどこにあるか探してるだけなんだけど、、。」と言うと、ちょっとバツが悪そうに「我々、ここの在庫全部買うの。」と答えた。「じゃあ、待ってても無駄ね。」と言ってその場を離れると、そこにいた他のフィリピンやインド系の人達が皆視線を逸らす。
その反応にピンときた。多分、彼らはネットで転売目的でマスクを買い漁っているのだろう。
カルフールは諦め、モール内の薬局二軒にも足を運んだが予想どおりマスクは在庫切れ。
仕方ないから、夜、帰宅した夫に頼んで近所の薬局まで車を出してもらった。リヤドの住宅街近くの大通りには路面店が並んでいる。でも、車ばかりで人は全然歩いていない。開いている店を車内から目を凝らして何屋さんか確認する。だってアラビア語読めないから何屋さんか分からないのよー。いつまでも使えない駐妻の私 (笑)。
すると薬局はすぐに見つかった。薄暗い蛍光灯がついた、がらんとしている店内。奥にいた髭を蓄えた白衣のお兄さんに「すみません。マスクありますか?」と英語で聞いた。「ハラス(在庫切れ)」とアラビア語であっさり答えが返ってきた。「他の薬局をあたってくれ。」彼はスマホのゲームから目も上げずに言った。
車に戻り通りに戻ると、ほんの数軒先にまた薬局。
今度はお姉さんに「マスク?」と一言聞くと、指一本を振って「ないよ。」のゼスチャー。なんとこの後30分くらいたらい回しの状況が続き、最終的に十軒目くらいでついに見つけた!
まあ、皆さん、性根たくましいのは良いのだが、このコロナウィルスのように切実にマスクが必要な人達には正価で迅速にマスクや消毒ジェルが手もとに届くことを望む。
と言ったところで、海外に働きに来る状況に置かれている人達に取っては、自国により多くのお金を送ることの方がコロナウィルスより大切なのだろうなぁ。
⤵︎ポチッと応援お願いします。