昨日からイード休暇に突入したサウジアラビア。
と言っても、うちの夫は駐在君。この時期、周りのスタッフがラマダンに集中する中、本社との連絡や諸業務は彼一人に集中し、日頃の何十倍も忙しい・・・。週末も返上で連日出社。
ラマダン時期のサウジは、駐在員が疲弊する時期でもあります。
そして駐在妻である私も日頃にまして忙しい。と、いうのもイフタールと呼ばれる日没後最初の食事に招かれることが多いからです。特に、ラマダン２週間目からは友人・知人・仕事関係者を招いたり、招かれたり・・。栄養過多な食事が続くので、先週から、とうとう消化剤のお世話になっています。
そんな中、１週間前、夫が「XXさんをイフタールに招きたいんだけど・・」と聞いてきた。
XXさんはヨルダン出身の方で家族揃って日本食が大好き。寿司・天ぷら、焼き鳥、お好み焼きにたこ焼き、、。夫とは仕事の話は５分で打ち切り、そのあとは日本食の話ばかりするというお茶目なお方
その方に日頃のお礼も兼ねて「一度我が家へイフタールに招きたい・・。」という夫からのリクエスト。
そりゃ〜夫が日頃からお世話になっているお方。「いいよ！」と二つ返事で引き受けたのですが、相手はラマダン中のイスラム教徒。一体、何を作ればいいの？
で、どうする？って相談をしたところ・・・夫から「ラーメンが食べたいって！」という返事。
はっ
ラーメン って、あのラーメン
面倒くせえ
一言でラーメンってもさ・・相手はムスリム・・ここは中東、サウジアラビア・・インスタントやPXXのスープなんてハラーム（タブーって意味）。
頭でザーッと考えただけで気が遠くなるくらい手間がかかる。眉間にシワが入ったのを目にした夫は「外食にしよう。そうしよう！」と提案してくれたものの・・相手が所望するものが、お客さんにとっては”一番のご馳走”
、この客がラーメンを食べたがっている！ということで、作りました。
スープは、鶏ガラにセロリ、ネギ、昆布、生姜にニンニクを元に醤油やごま油で調整。
もやしは４日かけて暗室栽培（笑）。
チャーシューは、ターキーのハムを焼肉のたれでアレンジ。
そして麺は・・近所のチャイニーズ家族を拝み倒して中国乾麺を買い取り（爆）。⇦これが一番の難関
。
まあ、日本のラーメンというより”鳥そば”もどき
客人からは、その味よりも、かけた手間と労力に感謝されたイフタールでした。
