リヤドに住む駐在員たちは大抵”コンパウンド”と呼ばれる場所に住んでいます。
街を形成している大規模なコンパウンドから、敷地に住宅が十数件しかない小規模のもの、あらゆる設備の整った豪華なところから、シンプル(つまり何もない)なところまでコンパウンドごとに様々な特色があります。
家族連れで赴任される方に人気なのは、やはり学校が近いコンパウンド。
ご主人のオフィスよりも子供さんの学校に近い方を優先されるのは、ママ友やお友達が周りに多く交流できるから。こういったところはスーパー、ジム、レストラン、プールなどの施設も充実していて、習い事も敷地内で多く行われています。極端に言えば、コンパウンドから外に出なくても生活ができるように形成されています。
反対に数家族しか住まない小規模なコンパウンドもあり、こういったところは学校に通う子供さんがいないため通勤しやすい場所を選ばれる駐在員が多いようです。
リヤドの交通事情は、あまりいいとは言えません。渋滞もしょっちゅうですし、事故も多い。(交通事情は、またの機会に)。
加えて、女性は運転禁止なため、規模に関係なく、各コンパウンドは学校やショッピングモール行きのミニバスを運行しています。運行時間や本数、行き先はコンパウンドによって違いますが、このミニバスがリヤドの駐在妻たちの生活を支えていると言っても過言ではありません。