サウジと他の国との違いは”外国人もイスラム法に従わなければならない”ってところでしょう。

豚や酒がハラーム(禁止)ってのは耳にされた人も多いでしょうが、女性に課せられる制限は際限なくあります。これが嫌で、奥さん(や家族)を自国において旦那一人単身赴任って人は私の周りにも沢山います。

 

その禁止事項の中の一つ「女性の車の運転禁止」は、

1年前、キリスト教徒の踏み絵のごとく、リヤド到着直後の私にとって試される最初の試練でした。

 

というのも、到着した翌日から旦那は自分の陣地のオフィスへ。私はといえば、大概の駐在妻と同じで住居地が決定するまでホテルに仮住まい。ただし、これが外国人女性にとって忍耐の一言なのです。

 

まず。ホテルから一歩も外に出れない。で、外出しようと思ったら男性の運転する車に乗って出かけるしか方法がないのです。そこで手段は、

 

ー運転手付きの車を手に入れる

ータクシーに乗る

 

の二択になるのですが、

タクシーの運転手は大概言葉(英語)が通じないし、料金で超揉めるし、女性が一人で乗った場合安全性の問題もある。

運転手付きの車はというと、外国人が運転手(外国人労働者)のパトロンにはなれないのでサウジ国籍の人に頼まない限り不可能。旦那のオフィスの車が使える人は幸運、そうでなかった私は日中は一人ホテルに缶詰め・・って生活を一ヶ月強。

大方の予測はついていたので本を10冊ほど持って行きましたが、二週間も持ちませんでした。さすがに精神的にまいりましたね。慣れた奥様たちは、ご主人が先に到着して住居を確保された数ヶ月後、大量の荷物と共に到着されます。

 

ただし、問題なのは、ホテルをチェックアウトして住居に移った後も、女性が車を運転できないのは変わりません。では、ここリヤドの駐在妻はどうやって外出するのか?

 

それは、またの機会に・・。