今年9月のことだったらしい。
「現場」で
おそらく「現場」でなくとも
一度会ったら忘れない
圧倒的な存在感を放ってた。
一言であらわすとしたら
「怪人」
かならずあの人の現場にいて
幾度も顔をあわせるうち
言葉を交わす様になり
生活圏が同じだと判明してから
親しく付き合う様になった。
キャンディーズの現場を知る
超古参・筋金入りのアイドルファン。
でも音楽の嗜好はメタル系。
若い頃遭遇した大きな事故で
脚を痛めたこと。
堅い職業の家庭に育ったこと。
母上が彼を思い遺してくれた
いくばくかの財産で暮らしてたこと。
古本屋のオーナーだったが
店をたたんだこと。
そんな境遇にもかかわらず
大震災後の東北に
古本を自家用車に満載して
被災者を慰問してたこと。
慰問に回ってた先で
推しのあの人に遭遇したこと。
被災者に配布してた
お菓子か何かをおすそ分け
してもらったこと。
彼のプロフィールの断片。
身勝手だったり
独りよがりな面もあったかもしれないが
なぜか憎めない人だった。
彼が「別の現場」に移ってからも
しばらく連絡を取り合い
話をして食事したりしてた。
こちらの仕事や転居で
いつしか疎遠になってしまってたが
ふと思い出す時があった。
離れてても
なぜか気にさせる人。
最近、ひさしぶりに彼のことを思い出し
連絡を取ろうとしたのは
虫の知らせだったのかもしれない。
でも
体の不調を口にしながら
どこの現場にも現れてた人だしさ
どこかでばったり再会しそうな気がして
書いていても半信半疑だ。
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どうかやすらかに。
【追記】
病院で亡くなった後の消息を
マリオ氏の友人と
一緒に探してたが
御親族に引き取られたとの事。
無縁仏にならずに済んだようで
良かった。
身につまされる話だけど
誰にも看取られず
逝く人も少なくない時代に
病院で誰かに看取られての
最期なら
上等な部類なのかもしれない。
合掌。
