三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)の永易克典社長と米証券大手モルガン・スタンレーのジェームス・ゴーマン社長が12日、共同会見し、1日の日本での証券業務の統合を皮切りに、米国でのリテール(小口取引)業務など各分野に業務提携を拡大し、戦略的関係を深める考えを強調した。

 永易社長は、海外で協調融資など約100件の大型案件を成約するなど、モルガンとの提携効果が上がっていることを強調。「商業銀行として一流の三菱UFJFGと投資銀行として一流のモルガンが組むことで、巨大なビジネスチャンスが生まれる」と述べ、今後は米国でのリテール業務などでも業務提携する考えを示した。ゴーマン社長も「短期の利益追求でなく、長期的な戦略関係を築くことが重要」と指摘。モルガンが米検察の捜査を受けたとの米報道については「そのような事実はない」と否定した。

 三菱UFJFGは08年10月、金融危機で苦境に陥ったモルガンに約90億ドルを出資。今月1日には日本での証券業務を統合し、両社が出資する新会社2社を設立した。【大久保渉】

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