鳥取県内で起きた連続不審死で鳥取地検は24日、借金の返済を免れるために同県若桜町のトラック運転手、矢部和実さん(当時47歳)を殺害したとして、鳥取市の元ホステス、上田美由紀容疑者(36)を強盗殺人罪で追起訴した。上田被告の同罪での起訴は2回目。

 起訴状によると、上田被告は、矢部さんから借りた計270万円の返済を免れるため、昨年4月4日午前7時半から同10時40分の間に、矢部さんに睡眠導入剤などを服用させて意識もうろうの状態にし、同県北栄町沖の日本海で水死させたとされる。捜査関係者によると、上田被告は黙秘しているという。

 上田被告は、鳥取市の自営業、円山秀樹さん(当時57歳)に対する強盗殺人罪で先月起訴された。上田被告と同じアパートの住人の無職、田口和美さん(同58歳)の遺体からも睡眠導入剤が検出されており、県警は上田被告の死亡への関与を調べているが、田口さんが持病を抱えていたこともあって死因が分からず、捜査は難航している。

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