諸君、大変ご無沙汰している。我輩はDr. 104、
博士論文発表会兼最終諮問会を5日に控え、
40分プレゼン40分質疑応答という過大なプレッシャーからの逃避(頭皮)のために
来年度からの給与手取り額の皮算用をかれこれ2時間ほど続けていた者だ。

我輩が次年度から勤める大学教員という職業の非常に特殊な側面であるが、
基本的に就業するまで給与額は知らされないようである。
こちらから事務側になんらかのアクションを起こして給与計算を依頼しなければ、
それに関する一切の情報は提供されないのだ。
少なくとも私の場合は本日の時点でそうなのである。

だが、生来ケチでカネに汚い我輩のことであるから、先ほど人事・労務部宛に
「社長~、大まかでもいいからぶっちゃけた月の手取りを教えてくださいよぉ~」
的なメールを送ったわけである。

だが、本日は花の金曜日。
ましてやお役所仕事の国立大学法人事務なわけであるから、
当然ながらこんな時間に迅速な返信を期待する方が間違っている。

そこで、かれこれネットサーフィンすること1時間半ぐらいであろうか。
ウッスラとその輪郭が見えてきた。

どうやら、我輩の来年度4月からの給与の手取り総額は、
日本円で23~25万程度になりそうである。

やっ、安っ!
すまない、我輩ともあろう者が取り乱してしまった。

広い視野と深い教養とためにならない無駄知識トリビアを自負する我輩、
世間一般的に言えば27歳男性にしてはウンコな給料でないことは理解している。

しかし、
だがしかし、

我輩は27歳まで正規の学費で大学に通い工学博士号をこの3月に修得見込みだ。
国際的な学術論文誌に論文を2件、レターを1件採録された。
国際会議での発表は5件、いや、6件だったか。
日常会話や専門の研究内容の議論には不自由しない程度の英語力も身につけたつもりである。
長男としてこの世に生を受け、毎年欠かさず盆と暮れには墓参りに行く。
口は悪いがそれなりの親孝行もしているつもりだ。
ラブラドールレトリバー2頭とジャックラッセルテリア1頭と暮らし、可能な限り毎日の散歩は欠かさない。
後輩には優しく、そして時として厳しくも接し、頼りになる先輩であるよう心がけている。
毎日浴びるように酒を飲み、行きずりの女とも寝た。
毎朝のお通じもここのところ非常に良好である。

その我輩が、
その我輩の最も客観的で合理的な評価であるはずの給与手取り額がこれである。
納得いかないのは我輩ただ一人と高級なフードを食べられない愛犬たちだけではないはずだ。


言うまでもなく当然ながら、まだプレゼンの資料は完成していない。
空腹のためか、アルコール恋しさのためか、笑いが止まらないのである。

諸君、もし諸君がなんらかの博士号を修得したのならば、
外資系企業に就職することをお勧めしよう。少なくとも我輩の倍の年収は望めるはずだ。

それでは、ごきげんよう。