デノスマブ | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
今度はデノスマブ。



骨の病気に対する新しい治療薬です。



デノスマブは、骨の分解に関わる破骨細胞の形成・活性化に関わるRANKLを標的とした完全ヒト型モノクローナル抗体製剤である。



RANKLはreceptor activator of nuclear factor-kB ligand。



破骨細胞の形成では、骨芽細胞が発現するRANKLと破骨細胞の前駆細胞が発現するRANKとの相互作用が重要で、RANKLを阻害することで骨芽細胞の形成を抑制する。



RANKはreceptor activator of nuclear factor-kB。



現在関節リウマチの治療薬(第Ⅲ相)、乳がんの骨転移に対する第Ⅲ相、閉経後骨粗鬆症の第Ⅱ相が実施されている。



骨量の少ない閉経後の女性(腰椎Tスコア:-1.8 to -4.0) 412例をデノスマブ投与群、アレンドロネート投与群、あるいはプラセボ(偽薬;yasuu注釈)対照群に無作為に割り付け、骨量の検討をおこなった報告によると、デノスマブ群では骨密度の増加がみられ、骨吸収の減少が確認された。



少なくともアンドロネートと同等の効果が観察され、骨粗鬆症に対する有効な治療法であることが示された。



乳がん骨転移を伴う症例を対象にした無作為化第Ⅱ相試験では、骨代謝の抑制および骨関連事象の減少に関して、デノスマブの皮下投与は静注ビスフォスフォネートと同程度の効果を示していた。



“乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生

医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」




乳がんと骨の病気は切っても切れない関係ですからね。



乳がんの骨転移対策にも有用で、ホルモン治療薬であるアロマターゼ阻害薬の副作用である骨粗鬆症にも有用な薬は嬉しいですね。



昨日は、術前抗がん剤治療の有効性について議論をしてきました。



やはり病院によって微妙に考え方の違いがあるのを感じました。



すぐに手術ができる病院。



手術2-3ヶ月待ちが当たり前の病院。



どちらの病院でも同じ結果が得られないといけませんよね。



そのためには、術前抗がん剤治療が必要なのです。



やはり、何もせずに何ヶ月か待たされてしまう患者様の立場にたてば、当然の選択肢であろうと思われます。



もちろん、乳がんは2-3ヶ月で急に育つことはまずありません。



でもホルモンバランスによって乳腺全体が張ると、腫瘤が大きくなったように感じて不安になってしまうかたもいらっしゃいます。



乳がんの患者様は常に色々な不安と闘っています。



そんなあなたが早く元気になるように、いつもお祈りしながら思いをつづっています。



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