乳房温存手術 その3 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
今日はいよいよ乳房温存手術に関する細かい手術方法についてです。



少しでもお役に立てますように (*^_^*)



「乳房扇状部分切除術(Bq)



乳がんは終末乳管に発生し、乳管基底膜を破壊し、周囲組織に浸潤性に発育して腫瘤を形成する。



しかし同時に乳管の広がりに沿って正常乳管上皮を置換するように乳管内を広がる性質をもっている。



この乳管内進展を的確に切除するために、解剖学的に乳頭直下を頂点とし、扇状に広がる乳管腺葉系を切除する術式が乳房扇状部分切除術である。



乳房温存手術が導入された当初は、厳格に乳腺を1/4切除(90°切除、quadrantectomy)していたが、腫瘤の大きさと占拠部位および乳管内進展の程度によっては、90°以下の切除でも十分断端陰性を確保できるため、乳がん取り扱い規約では切除角度と腫瘍縁より切離線までの最短距離を乳腺の扇状部分切除を示すBqとともに記載する。



たとえば切除角60°、腫瘍縁からの距離2cmでは、Bq(60°,2cm)と記載する。



<温存手術の分類 黒木祥司先生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)>

“乳腺外科の要点と盲点” 幕内 雅敏先生監修 霞 富士雄先生編集より抜粋引用」




今から手術があり、その後は夕方から乳腺勉強会があります。



夜中まであつい議論になるといけませんので、早々に更新しておきますね。



今日はあっさりした記事になってしまいましたね。



せっかくご訪問くださっているのにがっかりしちゃいますか。



それでは明日は盛りだくさんにしたいと思います。



でも明日は明日で、救急車がたくさん来たりして、大変なことになったりします。



医療の世界は本当に先が読めないのです。



でもめげずに、毎日毎日コツコツ前進していきましょうね。



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