ゲムシタビン その2 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
ゲムシタビンってなに?



そんな方もたくさんいらっしゃると思います。



少しずつ覚えていきましょうか。



「ゲムシタビン(gemicitabine ; GEM:商品名 ジェムザール)は臨床試験では、アンスラサイクリンによる補助療法後の転移性乳がんを対象に大規模比較試験が行われており、GEM+PTX(パクリタキセル)またはPTX(パクリタキセル)に無作為に割り付けた(ともに21日サイクル)。



PTX単独群に対してGEM(ゲムシタビン)併用群が有意に生存期間を延長し(中央値15.8ヶ月 vs 18.6ヶ月)、無増悪期間、無増悪生存期間、奏効率でも、GEM(ゲムシタビン)併用群の方が優れていることが示された。



2004年のFDA(食品医薬品局)承認をはじめ100ヶ国以上で承認され、NCCN(National Comprehensive Cancer Network)や乳がん診療ガイドラインでも転移性乳がんの治療薬として記載されている。



現在、補助化学療法としての大規模試験が進行中であり、我が国でも転移性乳がんを対象に治験が実施され、2008年8月に承認申請された。



“乳癌治療薬” 熊本市立熊本市民病院 診療部長 西村 令喜先生

医薬ジャーナル vol.45.S-1, 2009/p 362 より抜粋引用」




日本緩和医療学会 in 大阪に参加してきました。



大阪は真夏日で、そして学会場も大変な熱気に包まれていました。



たくさんの看護師さんをはじめとした医療スタッフ、そして医師たちが参加してみんな一言も聞き漏らすまいと、緩和ケアのプロフェッショナルたちのお話に耳を傾けていました。



会場は人であふれ、立ち見の人が会場の外までつながっていました。



緩和ケアは、がんによる苦痛や痛み、悲しみを緩和する治療です。



決して末期の医療ではありません。



緩和ケアは必要に応じてモルヒネを使用しますが、医療用に調合されており、安全性が確認されています。



モルヒネをはじめとした、医療用麻薬には誤解があります。



1.廃人になる。・・・廃人になんて、なりません!



2.医療用麻薬を一回始めると禁断症状がでて、「薬をくれー」となる。・・・・・・嘘です。中毒にはなりません。痛みが落ち着いてきたら減量していくことが可能です。



3.命を短くする。・・・・嘘です、命は短くなりません。逆に痛みや苦痛を取ることによって、生きなきゃ!という気持ちが強くなり、色々な治療に向かって前向きになります。そして結果的に寿命が長くなるというデータもあります。



このように、皆様がもしかしたら抱いている悪いイメージは間違いであることが多いです。



でも医療関係者でも同様な誤解を持っている人たちが多くいます。



まずは身内の教育を十分におこなっていくことが重要であるといつも感じています。



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