ドリルみたいにぐりぐり。 | 乳がん検診の不安・悩みを解消して日本の女性を乳がんから守る 乳がん検診伝道師 外科医 高橋 保正のブログ
今日も外来が終わって、針生検が終わって、緊急手術が終わって一息です。



これから勉強会に向かおうかなって所です。





質問:

石灰化の針生検について教えてください。



お答え:

石灰化が認められたときに調べる方法として、マンモトーム検査はかなり普及してきました。



この方法は、吸引装置が付いているため針生検より多くの組織を採取するので、より効果的に診断することが出来るようになりました。



針生検もマンモトームも、局所麻酔を用いて痛みを抑えて検査します。



また針を刺した部分に血腫(血のかたまり)が出来ることがありますが、血腫は自然に吸収されます。



基本的には入院の必要はありません。



なお、穿刺吸引細胞診や針生検の検査時に針を刺すことにより、がん細胞が周囲に広がったり、勢いを増さないか、心配される方がいます。



たしかに針の経路にがん細胞が残ることはゼロではありません。



しかし、たとえ針が通過した部分にがん細胞が残っても、その細胞は自然に死滅していくと考えられています。



“患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2009年版” 日本乳癌学会編

金原出版株式会社 より抜粋引用





今日も穿刺吸引組織診をおこないました。



いわゆる超音波ガイド下マンモトームです。



お一人の方が、インターネットのこわい情報ばかりを気にされていて、



例えば



「4mmの切開を入れる、」



「ドリルみたいにぐりぐりする。」



「失神する人がいる。」



といった情報です。





そんな情報がお耳に入っていたからか、



今日はすごくこわがっていらっしゃいましたが、



終わってみれば、



「大丈夫でした。何ともありませんでした。」



っておっしゃってくださいました。





“4mm”は本当ですが、痛み止めをしっかりおこないますし、



“ぐりぐり”は想像すると痛そうですが、実際には少し押しますが、すーっと挿入して、全自動で組織を採取しますし、



“失神”なんていたしません。



もちろん色々想像しすぎると、気分が悪くなってしまいますけれど。





インターネットの情報の中にはたくさんの又聞き情報があふれています。



世の中で最もあてにならないのは伝言ゲームです。





皆様どうか、



匿名の伝言ゲームにはお気をつけくださいね!







そう言えば近くの交差点で大きなマスクをした女の人がいたよ!

近づくと「わたしきれい?」って聞いてきたんだ。(都市伝説より・・)

古すぎてみんな知らないよ!

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