今日はちょっと驚くことがありました。

 

歯医者やったんですが、ちょっとダラダラしてて、10分ほど遅く出発したのです。

お昼間なので、通常でも15分、信号にひっかからなければ10分ほどで着くので、

それでも余裕やったのですが、信号にひっかかって止まってると、人がたくさん歩いていました。

近くに資格試験場があって、そこから人が出てきているんです。

最寄駅があるのですが、中途半端な位置にあるので、

その最寄駅も歩いて20分ほどかかり、バス停もありますが、30分に1本。

田舎なので仕方ないのですが、この暑さ、待つのも歩くのも辛いやろからなんとかならんかな、と

いつも見ながら思っているんです。

 

そんな人の流れを見てると、明らかにおかしい人が1人。

歩き方がぎこちない。若い人。

しばし様子を見ると、膝に手をついて、痛そうな顔して歩きだす。

···熱中症にも見えるけど、あの痛そうな顔は苦しいのか···?

そうこうしていると、青になり発進。

暫く運転してたのですが、引き返すことにしました。

歯医者には連絡すればいい、人の命優先、誰か声かけてたらいいんやけど···

でもまだいたら、坂の上やから、回ってこんとあかんなあとか考えてたら、いました。

でも、坂の下まできていたので、拾いやすい!と思ったと同時に、

この短時間でよくここまでこれたな、とも思いました。

 

曲がり角を曲がって、車とめて、おりて、かけよりました。

「大丈夫!?」

すっごい驚かれました(笑)

熱中症か、とたずねると、熱中症やなく、実は昨日手術終わったところで、

どうしても外せない試験があったからやってきた、

朝に痛み止めのんだが試験途中で切れて、痛みで歩けなかった、と言われました。

やばくね?(-_-;)

 

どこから来たの、と聞くと、「尼崎」。

その痛みのまま尼崎かえれんの!?

今から歯医者行くから、近くまで乗せていこうか、と話すと、

「いいんですか!?ありがとうございます!ほんま助かります···」

車に乗せたはいいが、痛そう。

予備の痛み止めはもってきてないよう。

あったら飲むわね(-_-;)

その薬、あんまり効かへんねんけど、なんでその薬を処方されたのか。

しかも飲んだの1錠って、普通は2錠くらい飲むんやけど···

でも、予備は持ってきとこうねえ(-_-;)

 

「家に薬あるけど、飲んで帰る?」

「いいんですか···」

「その痛みのまま1時間以上はきついやろし。

 同じ薬もあるし、少し強めの薬を飲んでもらうわ」

とゆうことで、家に連れて帰り、

明らかに私より大きいので体重はクリア、どこの手術をしたのか、アレルギーもなさそうなので、無難な薬を飲んでもらいました。

念のため、もう1錠渡し、彼が飲んでいた薬も4錠渡しました。

 

「早ければ30~40分で効いてくる、遅くとも1時間くらいには。

これで痛みなくなるから、家に帰りやすいと思う」

「ありがとうございます···」

 

15分ほどですが、少し話をしました。

ほんまに辛くて助けを求めたかったが自分ではいいにくかった、

視線は感じてたが誰も声かけてくれなくて、正直、助けてくれよって思った、

坂をおりるのが辛かった、でも平地まで来たからなんとかなるかなって···

等々話してくれました。

「でも平地にきてもバス待ってなあかんのも辛いで?」

「確かに···」

それに、確実にバスに乗れるかわからんし、乗れても絶対立ってなあかんしね。

 

駅に着いて、「気をつけて帰りよ~」とドアを開けたんですが、

「ほんまにありがとうございました。あの、これ···」

ってお金渡してこようとしたのでびっくり!!

「いやいや、いいって、いいって(汗)」

「いや、ほんまに」

「いや、いらんから(汗)」

と数分押し問答、

「ほら!後ろから車来たから、Go!」

とゆうと、本当に車が来てたのを確認され(苦笑)、

「じゃあ···ほんまにありがとうございました」

といって諦めてもらえました(^_^;)

 

歯医者には遅れることを電話してたので問題はありませんでした。

 

でも、びっくりしました。

20歳の若者が、お礼としてお金渡そうとしてくるなんて(苦笑)

姿は軽かった(笑)んですが、礼儀も正しかったし、丁寧な子やなあと感心もしました。

 

あれから無事に帰れたかな。

私が飲ませた痛み止めはもう切れてるから、ちゃんと処方された薬のんだかな。

しかし、手術翌日に動くなっつー話しでもあるんですが(-_-;)

 

いい子やったので、試験、通ってるといいなあ。