いよいよ入院。


待ちに待った入院・手術だが、いざとなるとやっぱり不安。

スーツケースに荷物を詰めて、いざ出発!と軽く気合いを入れて家を出た。


入退院受付で手続きを済ませ、病棟へ。

クラークが応対し、その横には見るからに新人さんと思しき初々しい看護師さんが見学していた。


新人さんがたどたどしくリストバンドをつけてくれた。


以前手術を受けた時、差額は発生するが個室一択だと痛感したので、今回も個室にした。


個室は3種類あり、1人のスペースとトイレ、シャワーさえあればいいので、1番お値段の安い個室を希望していたが、あいにく空きがなく、第2希望の特別室の安い方の部屋になった。

特別室なので値段は上がるが、今後めったなことでは手術もなかろうし、せっかくの良い部屋を楽しもうと決めた。


見晴らし良いし、広いし、電子レンジとかがあり、冷蔵庫が2つもある。自分はぬるい水が好きなのでヨーグルトを保管するのに使おう。


体重、身長、血圧、体温、酸素飽和度などを測定し、臍のクリーニングをした。


臍にオリーブオイルを垂らしてグリグリと掃除。

チクチクして少し痛がゆい感じで、早く終わってくれと思いながら耐えた。


麻酔科診察へ。


麻酔科医は若いお姉さん…

お名前をググると、初期研修後6年目ではないか。

6年目がどうのと言いたいわけではないが、自分がまだ6年目だった頃のことをよく覚えているので、

不安汗


手術の経験数もそうだが、医者の真価が問われるのは、想定外のトラブルが起きた時に対処できるかだと思う。修羅場をくぐり抜けてくるとちょっとやそっとでは動じなくなるし、経験値も上がる。


自分は合併症も基礎疾患も何もないからなのかなーなどいろいろ考えるところもあるが

麻酔科歴6年の経験値に命を委ねるしかない。


明日は早起きして浣腸、そして9時から手術。


硬膜外麻酔の後、全身麻酔でオペ予定時間は2時間半と。

婦人科の主治医は40代後半のバリバリの女医さん。

前にも手術してもらったことがあるが、こちらの先生はきっととても大丈夫だと思う。


自分の筋腫は4センチくらいのものもあり、ロボット手術ではなく腹腔鏡でやります、とのこと。


それにしても明日は「砕石位」。

眠っているから本人はつゆ知らずかもしれないが、つくづく嫌ーなポーズだな。

婦人科の手術だからしょうがないが…


明日、自力で呼吸ができなくなっている間、麻酔科医に命を預け、腹部に棒が4本入り、子宮と卵管が取り除かれ(卵巣温存)、粉砕されたブツは下から取り出されることになる。

そんなことをイメージしているうちに怖くなってきたが、これだけ大出血に悩まされてきた自分にはもう、これしか方法がないのだ。


手術から戻ってきてからは深部静脈血栓症予防のフットポンプがつく。

麻酔から覚醒して部屋に戻ってきたその晩(明日)が1番痛いんだろうな。


こんな状況の中で、今晩の病院食は何が出るんだろうと若干期待している自分もいたり。


夕食の後はさっさとシャワーを浴びて、今晩はたっぷり眠って明日に備えよう。


明日、生きて戻ってこれますように。