トイレの外から看護師が私を呼ぶ声が聞こえた。
看護師 「○○さん、いますかー」
私 「ここでーす!」
看護師 「これから診察できますので病棟行きますよ」
私 「はーい」
看護師が車椅子を用意してくれて、それに座って婦人科病棟へ上がった。
病棟の診察室で、代診の先生がお産待機中に診てくれた。
医師 「うーん、これはすごい出血してるね。これから入口あたりの塊取りますねー」
医師 「ほら、今ボタッと音したでしょ、取れたよ」と。
結局ジエノゲストを減らして生理が復活するというレベルではなく、あの恐ろしい状況に一気に逆戻りしてしまったのだ。
とりあえずリュープリン(GnRHアゴニスト)注射をして抑えると言われ、薬は違うがまた偽閉経療法が復活・・・。
リュープリンを腕に注射した。
リュープリンはレルミナ錠とは違い、一旦エストロゲンがぶわっと出てフレアアップする時期を我慢しなければならない。
その日の夜はまさに地獄だった。
帰宅してもトイレからまともに出られない。
トイレでナプキンを当てて部屋に戻るまでにはまた大量出血でトイレに逆戻りだった。
あまりにひどすぎてナプキン大量消費でとてももたないので、トイレから家族に連絡し、ナプキンを大量に買ってきてもらった。
その日はほとんどトイレに座っていた。
とても立ち上がって部屋にいることはできない状態だった。
一日中こんな状態で、身体的にも疲弊し、精神的にもボロボロになってしまった。
リュープリンが効くまで持ち堪えられるだろうか。
日曜日もこんな状態が続いたら、月曜日から出勤できるだろうか。
こんなことを考えていたらほとほと疲れ果ててしまい、このまま血だらけになって死んでしまうのだろうかと思った。
なんでこんな辛い目に・・・と思うと涙が出てきて止まらなかった。
相当汚れていると感じ、こんな状態でも風呂に入る必要があり
浴室で衣服を着脱し、浴室にナプキン一式と着替えを持ち込んで整えてから風呂からあがった。
その日はほとほと疲れ切り、ベッドに防水マットを敷き、ナプキン大2枚と小1枚にライフリー着用でとりあえず泥のように眠った。