ミレーナを装着して3ヶ月が経過。
生理は来るものの、以前よりはやや軽いくらいで普通に生理は来ていた。
その後の婦人科の診察で次の時は
「ミレーナ、良い位置にあるし、大丈夫」と言われた。
その次の診察では
「あれ?ちょっと位置が下がってきている。大丈夫かな?」と言われた。
私の仕事は医師なのだが、外来予約患者は1日40人を超えることもしばしばある。
予約診療で患者さんがずらっと待っているので、ある時は患者さんを少しお待たせしている間にダッシュでトイレに行き、
出すものを出してダッシュで診察に戻る。
トイレにもスピードが必要とされるのだ。
ある日、便意をもよおしたのでダッシュでトイレへ行き、急いで排便した。(汚い話ですみません)
勢いよく排便したためなんとなくミレーナのことが気になり、トイレをのぞくと血の塊のようなものがある。
ちなみにその日は生理ではなかった。
「これ、まさかミレーナが出ちゃったんじゃないよね・・・?」
その後しばらく忘れて生活していたが、次の生理がやってきた。
出血量が明らかに増えている。
術前の出血量に似ている。
明らかに変だ!
そう思い、予定を早めて婦人科を受診した。
エコー検査を行ったところ、担当医師が
「あれ?ミレーナがない。脱失したかもしれない。」と。
「子宮鏡」やりますと言われ、別室に通された。
暗い部屋でいつもと違う器具が置いてある。怖い。
「ちょっと痛いよ」と言われ、身を縮ませながら、手の甲を爪でぎゅーっと押さえつけて手を痛くして子宮鏡の痛みを少しでもまぎらわせようとした。脂汗をかきながら途方も長い時間が過ぎたような感覚があった。
「終わりました、頑張ったねー」と言われ、子宮鏡検査は終了した。
やはり、ミレーナは完全に脱失していたらしい。
ミレーナが脱失する事例はあまり多くないらしく、
「ミレーナ合わないんじゃない?ジエノゲストにしない?」と提案された。
「先生、あと1回だけミレーナ試したい、お願いします」と希望し、先生は再度ミレーナを装着してくれた。
2回目のミレーナ装着。
痛い、怖いに変わりはないが、一度経験済みなのでどんなものなのかは知っている。
再び装着して帰宅した。