結構前に買ったのに今の今まで全く読めなかった…。
ちょっと本屋に行くと、面白そうな本だったり気になる本がたくさん目に止まってつい買っちゃう今日この頃。まだまだたくさん積んでるからそろそろ買ってないで消化しないと…。
さて、今回読んだこちらの小説は短編4編からなる「合法復讐」小説。復讐がテーマなだけにどのお話も勧善懲悪になっていて読んでいてスカッとした。
物語の大筋は法律相談の傍ら復讐代行というグレーな仕事をしている「エリス」という人物がこのシリーズの探偵役兼復讐役で、復讐依頼者がエリスに復習相談をするのが物語の起点である。
せっかくの短編なので各話ごとにちょっとした感想を述べていこうと思う。(本編では各話をCase〇と表記しているため、こちらでもそう記載させていただく。)
Case 1
第1話はクズ男に復讐する話。第1話ってことでシリーズの導入的な話になっている。クズ男にこっぴどくフラレた女性に代わってエリスが次々と復讐をする様は読んでいて爽快だった。
Case 2
第2話は、第1話より少し捻った構成になっている。まず視点が2つある。エリス側ともう一つのサイドの2視点が交互に入れ替わりながら物語が進む。あらすじをざっくり言うと、事件の再調査と黒幕への復讐をする話。ここではエリスの友人である「ケン」が初登場。
二人の掛け合いは読んでいても小気味よくて好き。黒幕の末路にもざまぁ!と言いたくなるような爽快な物語だった。
Case 3
第3話は政治家の息子の変態ロリコン野郎を裁く話。依頼人は変態ロリコン野郎のことを記事にして世に知らしめようとする雑誌記者。ここではエリスの助手である小学生の女の子「メープル」がなんと危険な囮役を買って出て件の変態ロリコン野郎の勤務先の学習塾に潜入する(メープル自体は1話からずっといるが今までは脇役)。この話はラストに捻りがあって楽しめた。復讐というよりは普通に犯人当てだったかな。
Case 4
こちらは正義面した暴露系ツイッタラーにパパ活を暴露され自殺に追いやられた娘の復讐を代行する話。パパ活といえども、実態は騙されて無理やりさせられただけだが…。さて、今回も犯人当てがメインのお話。復讐成分は少なめで、エリスたちがどのように犯人の正体を暴くのか…に焦点が置かれていて、今までの1〜3話よりもミステリー色が強いお話だった。復讐というスッキリ感は無いもののトリックはしっかりしていて楽しめた。
各話の感想はこんな感じ。
復讐を代行する弁護士が辣腕をふるっていく様は読んでいてとてもスカッとした!続編も出ているようなので、また今度本屋に行ってみよう。