4)顔も洋服も日焼けは日焼け

一時期日焼けセンターがはやり若い人の間で顔が黒いのが流行しました。これは東京渋谷で見られる高校生のガングロとは異なり化粧ではなく肌を直接紫外線や光線で焼く方法です。ところが最近は白い肌が再び評価され日焼けを20代から嫌われる傾向になっています。このこと自体は肌にとって良いことなのですが。どうも日本人は一つの事が流行ると異常にはまり込む人がおり、20代で異常な程の紫外線嫌いの人がいます。適度な紫外線は肌にとっても必要です。メラニンと言うと何か悪いもののような響きがありますが、メラニンも紫外線を防ぐ仕事をしています。白の麻の洋服は長時間の紫外線を浴びると黄ばみます。同じように色白の血管が透き通ったような肌はすぐにしみや黒ずみがでます。したがってこの様な白い肌色の方は過剰なほどの紫外線からの防御が必要となります。これは肌の中のメラニンという色素細胞の量によります。色素細胞が少ないと強い紫外線ですぐに焼けど状態をおこします。米国の黒人で有名な歌手Mは先天的な色素脱の為、裁判所に入る短い時間帯でも日傘を持つ係りの人がいたのは紫外線から肌を守るためです。しかしメラニン色素の多い黄色人種である我々日本人は白色人種に比べて紫外線に強く、少々の日焼で白色人種のように皮膚癌になることはありません。しかし、しみやほくろは良く出ます。白色人種でほくろが出ると殆ど悪性の色素母斑で日本の様にレーザーで簡単になんてことはなく切除して組織検査を行います。悪性の色素母斑に対してレーザーはむしろ寝てた子を起こすようなものです。黄色人種はそこまで心配することはありませんが、しかしどのようなほくろが悪性かを知っておく必要はあります。以上のことを分かりやすくまとめると

 

1. 日焼けの流行と紫外線の影響

  • 適度な紫外線の役割:紫外線はビタミンDの生成を助け、肌の免疫機能をサポートすることがあります。
  • メラニンの保護機能:メラニンは紫外線を吸収し、肌を保護する役割を果たしています。過剰に紫外線を避けると、肌の防御機能が弱まるリスクがあります。

2. 肌の色と紫外線感受性

「肌の色」と「紫外線耐性」の違いを理解することは、美容と健康の両面で重要です。

  白い肌の人:メラニン量が少ないため、紫外線の影響を受けやすく、シミや黄ばみが出や

  すい。

 黄色人種(日本人):メラニン量が多く、白色人種より紫外線耐性が高い。ただし、シミやホ   クロの形成は頻繁に起こる。黒色人種:メラニン量が非常に多く、紫外線に対して強いが、 

 特定の皮膚疾患(例:先天的な色素脱)の場合は紫外線からの保護が不可欠。


3. ホクロと皮膚がんのリスク

  • 危険なホクロの特徴
    1. 急に大きくなり盛り上がったもの。
    2. 常に出血しているもの。
    3. 表面がカリフラワー状にデコボコしているもの。
  • 警告:これらの特徴がある場合は、レーザーではなく、必ず専門医に相談し、組織検査を受けることが推奨されます。

4. 若者への注意喚起

   若年層は皮膚がんの進行が早く、特に紫外線による影響を受けやすい

   日焼けによるリスク:過度の日焼けは皮膚がんの進行を早める可能性があるため、

    無防備に紫外線を浴びることは避けるべきです。

   紫外線対策:適切な日焼け止めの使用や帽子、日傘での保護が効果的です。


5. アドバイス

  • 紫外線の管理が鍵:「過剰な紫外線嫌いも日焼けブームの過熱もどちらも極端すぎます。適度な紫外線管理で、肌を健康に保つことが大切です。」
  • 正しい診断の重要性:「危険なホクロやシミを見つけたら、専門医に相談することが最善の方法です。適切なケアで肌の健康を守りましょう。」