1975年に最初のメキシコのゴンザレス・ウロアから習ったフェイスリフト手術から丁度45年経過しました。
本当は1970年 父白壁武弥から習ったフェイスリフト手術を含めると50年ですが、この最初の5年間は耳の前で,皮膚をつまんで切り取るだけのもので、今考えるとこれはフェイスリフトと言うよりも耳の前のたるんだ皮膚を切って縫い合わせるだけのもので,本当の意味のフェイスリフト技術が含まれていませんでした。
したがって1975年から、この下の写真のラクビーボールの様な術後4日目の顔の改善、ダウンタイムの縮小の戦いが始まりました。いわゆる術後ダウンタイムです。
前回の真皮移植までで終わる予定だったのですが、三年前からスペインの先生の
手術に興味を持ち、特にに2020年の新型コロナ以降の世界中の人がマスクを使用することで、急にこのスペインの先生の術式に興味を持ちました。
最初の3日間だけ頬や首にネット状の糸が残ります。これが日本人には問題でしたが3日目にこの糸を取ると殆ど腫れもなく、皮下出血もなく、もちろん痛みもありません。
私が経験した鈎の付いた糸による引き上げリフトより、顎のライン、マリオネットラインを含め顔の輪郭が4日目に改善されました。
腫れも少ないため不自然さがありません。皮膚の剥離は非常に広範囲になり同時にSMASも引き上げますがので剥離範囲に通常の術後のしびれ感はしばらくの残りります。又もみあげ前後、耳の前、耳の後ろにも切開の傷がのこります。しかし3日間のマスク以外、包帯もガーゼも内出血を止めるためのドレーを入れる必要もありません。
本当に夢の様な手術です。「金曜日に本格的なフェイスリフト手術をして月曜日に出社」
が限りなく近ずいてきました。
慣れれば今までの手術時間の3分の2くらいで可能です。部分的なリフトなら局所麻酔でも十分です。
1975年の頃の術後4日間は下の写真の様な包帯をしていました
45年間で上の包帯がマスクに代わりました
このマスクのアイデアは新型コロナで世界中の人が抵抗なくマスクをしだしたからです。
3または4日目に特殊ネットを外しました。
しかしまだもみあげ下と耳の前、耳の後ろの糸は残ってます。8日目に抜糸をしました。
実際にこの方の術前術後写真をお見せします。患者さんは76歳の女性です。
術前の正面 側面です。
下の写真は術後8日目全抜糸が終了した状態で耳の前にテープを張ってます
まだ少し腫れが残りふっくらしてますが内出血などは殆どありません。
顎から首のラインもしっかりでてます。頬の窪みも改善されています。
入浴は8日目以降ですが、シャワーは2日目、シャンプーは3日以降可能です
5日目から顔のお化粧も可能です
今回はみなさんが一番気になる術直後のダウンタイムを見てもらいました
此のブログのどこかで1か月目、3か月目、6か月目の状態をお見せします。
最初に書きました様にこの手術のオリジナルはスペインの先生です。これに従来の
フェイスリフト方式や真皮移植を入れてサフォ独自のフェイスリフト手術を考案しました。
正式に皆様にこの手術を始めるのは10月以降となります
お楽しみに