以外にあっけなく終わりました。
 バチスタ手術。
 もっとドラマティックに盛り上がるかと・・・・・・。
 おもしろくない。

 1時間20分でした。
 なにが2時間だって。
 人工心肺の限界時間が迫る中、スタッフにはあせりが!
 全然なし。

 おかしな・・・・・・
 手術室の時計では、開始から1時間20分後
 なのに、病棟の時計は2時間20分後
 時間を止めて手術を・・・・・・ありえない

 患者さんはすっかり元気ですよ。
 ラーメンが食べたいって、エンドレスでしゃべってます。
 わたしは焼き餃子が食べたい。
 「マヨマヨ~。 もりあがるぅ~! あーざーすっ」

 「映画SPEC~結~は、どうして前後篇を同じ十一月に公開したのでしょうか?」
 にのまえじゅういちだから
 二 十一
 「ぼくの所得をあげるため。 スタッフのやつら、ぼくを税務署に売りやがった。 時間を止めていたずらしちゃおうかな」

 まあ、そんなジョークが出るほど満足な結果だってことです。
 おなかへった・・・・・・
 「大名古屋焼きぎょうをおごらしていただきやす」
 あーざーす!
 きょうの夕方のことです。
 明日、ツレが行うバチスタ手術について、症例検討会が行われました。
 病院中の医師がわざわざ集まりました。
 その危険性から日本では禁止されている手術に、それぞれの思いは複雑です。

 「今、私がみなさんの前に立つのは反動的だという意見があったそうで」
 そんな言葉から説明会は始まりました。
 「まあ反動が反動的なのは不思議はございませんので、立たせていただきましたが、(笑)私は、男子ひとたび門をいずれば(男が一度外に出たら)七人の敵ありというんで、きょうは七人じゃきかないようで、大変な気概を持ってまいりました。
 午前中、私はみなさんの、いわゆる体制側の人とちょっと会っておりました。 それほど偉い人じやないのですが、体制側の優秀なる人ーこの人が言うには、
 「どうも困ったもんです。 この病院の連中は気ちがいで。 ほんとうにバカバカしいことで」と。
 私は嫌な気がした。 これはみなさんに阿諛(あゆ:弁護するの意味)わけではない。 私はみなさんを気ちがいとは思っておりませんので、こうして出てまいりました」
 院長とアネさんは笑い出したいのをこらえているようで・・・・・・。
 
 「まず、ひとつの問題をこちらから提起したい。 あなたは総合診療科の、あるいはがんの専門家でありながら、その世界にとどまることなく、現実にバチスタ手術などという心臓外科の分野にまで伸ばすのか・・・・・・その感覚的な原点とは一体どこにあるのか、おたずねしたいと思います」
 アネさん。
 「私は体が弱かったものですから、周りは勝手に文系の人間だと決め付けていた。 体の弱いものは文系でなければならないということが耐えられなかった。
 昨年はアニメの影響で、堀辰雄さんがかなり読まれて、堀辰雄さんなんかは非常にいい文学者ですけれども、一生微熱が出ていた。 だから文体にもいつも微熱が出たような、軽い優雅な感じがしている。 堀辰雄さんには旋盤工の話は書けない。 プロレスリングの話も書けない。 医師も小説家と同じように森羅万象に(世間のどんなことにでも)関係があるべきで、テレンティウス(ギリシャの哲学者)じゃないが、人間性のあらゆるものが自分には関係があるはずだ、そのためには何かそれを理解し、接触する方法があるのじゃないだろうか、それが私が専門分野以外の医療に興味を持った動機であります」
 
 わかりますか?
 何が言いたいのか。
 わたしは文系の人間じゃないからわかりません。
 わたしは「リケジョ」です。

 このやりとりは、アネさんを笑わせたいだけの、ツレの壮大なギャグでした。
 アネさんは、ツレがこの危険な手術に執刀することに、とても悩んでいました。
 失敗すれば、かけがえのない部下を失ってしまうからです。
 ツレは、悩みも笑いに変えてしまったんです。

 このやりとりには、歴史的なテキストがあります。
 1969年5月13日。
 東京大学教養学部第900番教室。
 天才・三島由紀夫と東大全共闘との討論会。

 当時のアネさんは、東大医学部に在籍していながら、全共闘の学生運動家として国と戦っていました。
 三島を招いたのも東大全共闘ですから、当然、アネさんも主催者の一人としてその場にいたんです。
 それを知っていて、ツレは三島を引き合いに出した。
 もちろん、アネさんは確実に爆笑すると思ってのことですよ。

 ツレは三島由紀夫のヲタクです。
 三島の全著作を難度も読み返し、1970年11月25日、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地内総監室のバルコニーから、「武士として立ち上がれ!」と、戦争を放棄した、憲法上では存在が否定されている軍隊にクーデターを呼びかけ、無視された後、総監室にて、自決した行動にいたるまで、とにかく盲目的に共感しています。
 学生運動家を「恐ろしい世の中にしようとする共産主義者」と決めつけて正面からぶつかって、彼らを言葉で叩きのめし関係を断ち切ったあの日の三島になったんです、あえて。
 アネさんとの関係を断ち切ることで、上司としてのアネさんの責任を回避できるというわけですよ。
 わたしも、離婚届を渡されました。
 内緒でシュレッダーにかけてしまいましたが。

 前日になってもスーパードクターを集めてギャグを撃ちまくるくらいですから、成功しかないですよ。
 計算ができているから、一部の人間にしか理解できないギャグを撃てるんです。
 そんなギャグを考えつく余裕があるんです。

 失敗は?
 「梨!」
 絶対に、
 「梨!」

 ソチオリンピック女子ジャンプの沙羅ちゃんといえば?
 「たかなっし!」
 ジャニーズで、妖怪人間ベムといえば?
 「亀なっし!」

 「手術室の壁をパステルカラーに塗ったり、ムーミンを書いたり、ブーツをわざわざ履いていったりはしてないなっしよ」
 ハーバード医学部の後輩を敵にまわすか
 「ハーバードに医学部はないなっし。 あくまで独立した医科大学なっしな」
 マスコミがまちがってるだけだよね

 STAP細胞研究チームリーダーの方は、ハーバード大学医学部留学、じゃなく、ハーバード医科大学留学、です。
 現在でも、ハーバードの準教授で、給与をもらいながら、ちゃっかり日本で研究に熱中してる、という。
 どこかの人も、誰とは言いませんが、ハーバードの準教授として現在も給与をもらいながら、日本で医師として給与をもらっていますが。
 ハーバードには、「臨床現場でのがんの新しい治療法の確立のための研究」と言っています。
 「ふなっし~は、時給274(ふなっしー)円なっし~」
 そういう話じゃなくてね
 「アンパンマンやドラえもんには、絶対に言わないことなっしな。 ふなっし~も、ファンタジーのはしくれなっし~!!!!」

 明日は2時間で手術を終わらせるそうです。
 1時間30分以内で終わりますよ。
 2時間は、人工心肺装置の限界です。
 すごいと思われたいだけなんだ・・・・・・。
 
 
 
 帰ってきました。
 ロンドンから。
 騎士の妻ですよ。
 ツレはナイト。

 全然、変わりません。
 以前と同じです。
 ボケまくってます。
 廊下でふなっし~してました。

 さすがに、ビッグベンやトラファルガー広場をふなっし~で散歩はしませんでしたけど。
 「ふなっし~で?」
 ふなっし~が、が!!
 「問題なし!」
 
 爵位授与式典のあいだも、ボケてました。
 わざとローワン・アトキンソンさんと目を合わせては丁寧に「おおきに」。
 ローワンさんは釣れとわたしの横を通り際、ツレに笑いかけ「おおきに」。
 Mr.ビーンが2人。

 ローワンさん、「おおきに」という日本語がよほど気に入ってるんですね。
 ポール・マッカートニーさんはツレの肩をたたいては「オッス!」。
 チャリティー仲間だってだけですが。
 お互いに「オッス!」

 久しぶりに拝見した元F1パイロット、ナイジェル・マンセルさんは、いまも変わらず。
 今でも相変わらずに、公道で後ろタイヤがはずれたりしてるんでしょうかね。
 ない、か。
 あれば、逮捕されてるね。

 と、いうわけで、これから「グランブルードリームス・オーケストラ春のコンサートのリハーサルに行ってきます。

 次回更新は、月曜日。