BDを観て、DVDを観て。
DVDを観て、BDを観て。
集中していないと、妄想に教われるんです。
スタッフ・ステーションのわたしのデスクが、窓から放り投げられてるんじゃないか、なんて。
コメディーで思い切り笑うのは、ストレスには最高の薬なんですが、いざ、エンドロールになると、わたしはこんなことをしていてもいいのか? と思ってしまう。
で、作品世界に没頭するために、難解なSFやドラマを観ると、頭が思い切り疲れて、失敗したな、と。
要するに、1日も早く抜糸できるような方法を考えて実行すればいいんですよ。
「ふなっしー?」
?
もしかして、抜糸?
「あ、ばっしーか」
「『釣りバカ日誌ファイナル』か。 これを観たんだ。 スーさんの一大事のやつね。 『渚にて』。 最高だよね、これ。 核戦争後の地球がどんなところなのかを、最新科学でシュミレーションしている上に、人間ドラマをしっかりと描いているから、SFであることを忘れて核についての恐怖感がつのるんだ。 この『コロッサス』と共通のテーマなんだよ。 ある国が見えない恐怖心から、自分でも制御できないような兵器を作る。 敵対する国は、敵の兵器を瞬時に破壊するために、敵国以上に強力な兵器を作る。 その兵器に勝る破壊力を持つ兵器を作れば、もう一方も相手に勝てる兵器を作る。 競争に終わりが無くなる。 いつか、人類すべてを滅亡させる兵器が作られ、安易に使用してしまって、地球に終わりが来る。 人間なんて、所詮、かごの中のハツカネズミだ」
たしかに、この2本は心に痛かったよ
「『ピンクパンサー』をまた観たんだ?」
とにかく、おもしろすぎるんだよ
下ネタなしでとことん笑わせるのってむずかしいのにね
あっ、そう
サコちゃんのインストールしてくれた音楽制作ソフトをちょっと使ってみたよ
傷が左だから、ピアノの左手用譜面を、右手で弾いてレコーディングして、右手をリアルタイムで弾いてみたの
聴いて
♫
どう?
「ピアノトレーナーに使ってもおもしろいんだよね。 音楽教室にいくよりも安上がりだし。 しかし、やっぱりいいよなー。 スローで聴くとだいぶ感動するね、「剣の舞」は」
?
『トロイメライ』だよ・・・・・・シューマンの。
はい
あ、アネさん
「志村、傷、明日の午後に見てみようか。 もし、くっついていそうなら、病棟勤務に戻ってもいい。 明日の夕方、患者さんが外出に出るのを、見送ってもいい。 ただし、今回は見送るだけ。 注意はチャックとハンチョウに任せること」
わかりました。
やったね。
外出もOKですよね
頷いた。
ツレから借りた本が面白くて、自分で買ってしまおうと思ってたから。
エリザベス・キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』。
世界の末期患者さんにインタビューをして、死の恐怖や、死に対する準備や姿勢、そして死に至るまでの心の葛藤を心理学の定義で五段階に分類して、とことん掘り下げてるんです。 心理学では教科書的なものだそうですが、がん病棟に勤務する医師にはバイブルですよ。 患者さんの心の状態が現在どのようなものであるかを把握できれば、対処と患者さんとの向き合い方がつかめます。 そのために、臨床心理士がいるんですけど、数が少ないから忙しくて手が回らないんです。
とにかく、すべてのパートの医療スタッフが足りないんですね。
「でさ、病棟演芸会にだめ押しして、ふなっしーをのせるんだよ。 放置した上で笑いをピンポイント攻撃で爆撃し続けたら、切らなくてもいいんじゃないか? 温熱療法は適度に続ければ、副作用はないから、併用するけど」
アネさん、大胆。
病棟にふなっしーか。
壊滅するよ。
ふなっしーが勤務医なんて。
同僚がふなっしーだよ。
ふなばししは景気回復ヒャッハーだけどね。
「ふなっしーですか。 でも、勝手に着ぐるみを作ったりするのはダメですよ。 堂々と公認を得ることができるなら、おもしろいかもしれませんね」
おもしろいのは、おまえだけだけなっしー。
「つてがないからな・・・・・・あきらめよう」
そうだよ。
それでいい。
「つて、ですか。 ふなっしーとのコネですよね。 ありますよ」
おいっ!
おまえ、ばかなっしー。
言っていいことと、言って悪いことがあるなっしー。
「ユニバーサル・ミュージックでふなっしーを担当しているディレクターとおつきあいがありますから、その線でなんとかやってみましょうか?」
やめろなっしー。
「お願いしてもいいかな」
「できるかぎり、努力します。 これから、早速連絡してみます」
やめろなっしー。
公認されたら、どうするなっしー。
活動限界時間は30分。
ギリギリ許しても・・・・・・いや、ダメ。
悪のりするから、絶対ダメなっしー。
さようなら、アネさん。
ね、検閲して
「はい」
特定機密に引っかかる?
「国の都合の悪いようなことも書いてないし、医療にとって都合の悪いところもないね。 OK」
ファイナルアンサー?
「うん」
それでは、明日はどうなることか。
迷わず行けよ。
行けばわかるさ。
一休禅師か。
どちらにしても、午前中は動けないんだから。
観てしまおうか。
『博士の異常な愛情』
それでは、おやすみなさい。
DVDを観て、BDを観て。
集中していないと、妄想に教われるんです。
スタッフ・ステーションのわたしのデスクが、窓から放り投げられてるんじゃないか、なんて。
コメディーで思い切り笑うのは、ストレスには最高の薬なんですが、いざ、エンドロールになると、わたしはこんなことをしていてもいいのか? と思ってしまう。
で、作品世界に没頭するために、難解なSFやドラマを観ると、頭が思い切り疲れて、失敗したな、と。
要するに、1日も早く抜糸できるような方法を考えて実行すればいいんですよ。
「ふなっしー?」
?
もしかして、抜糸?
「あ、ばっしーか」
「『釣りバカ日誌ファイナル』か。 これを観たんだ。 スーさんの一大事のやつね。 『渚にて』。 最高だよね、これ。 核戦争後の地球がどんなところなのかを、最新科学でシュミレーションしている上に、人間ドラマをしっかりと描いているから、SFであることを忘れて核についての恐怖感がつのるんだ。 この『コロッサス』と共通のテーマなんだよ。 ある国が見えない恐怖心から、自分でも制御できないような兵器を作る。 敵対する国は、敵の兵器を瞬時に破壊するために、敵国以上に強力な兵器を作る。 その兵器に勝る破壊力を持つ兵器を作れば、もう一方も相手に勝てる兵器を作る。 競争に終わりが無くなる。 いつか、人類すべてを滅亡させる兵器が作られ、安易に使用してしまって、地球に終わりが来る。 人間なんて、所詮、かごの中のハツカネズミだ」
たしかに、この2本は心に痛かったよ
「『ピンクパンサー』をまた観たんだ?」
とにかく、おもしろすぎるんだよ
下ネタなしでとことん笑わせるのってむずかしいのにね
あっ、そう
サコちゃんのインストールしてくれた音楽制作ソフトをちょっと使ってみたよ
傷が左だから、ピアノの左手用譜面を、右手で弾いてレコーディングして、右手をリアルタイムで弾いてみたの
聴いて
♫
どう?
「ピアノトレーナーに使ってもおもしろいんだよね。 音楽教室にいくよりも安上がりだし。 しかし、やっぱりいいよなー。 スローで聴くとだいぶ感動するね、「剣の舞」は」
?
『トロイメライ』だよ・・・・・・シューマンの。
はい
あ、アネさん
「志村、傷、明日の午後に見てみようか。 もし、くっついていそうなら、病棟勤務に戻ってもいい。 明日の夕方、患者さんが外出に出るのを、見送ってもいい。 ただし、今回は見送るだけ。 注意はチャックとハンチョウに任せること」
わかりました。
やったね。
外出もOKですよね
頷いた。
ツレから借りた本が面白くて、自分で買ってしまおうと思ってたから。
エリザベス・キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』。
世界の末期患者さんにインタビューをして、死の恐怖や、死に対する準備や姿勢、そして死に至るまでの心の葛藤を心理学の定義で五段階に分類して、とことん掘り下げてるんです。 心理学では教科書的なものだそうですが、がん病棟に勤務する医師にはバイブルですよ。 患者さんの心の状態が現在どのようなものであるかを把握できれば、対処と患者さんとの向き合い方がつかめます。 そのために、臨床心理士がいるんですけど、数が少ないから忙しくて手が回らないんです。
とにかく、すべてのパートの医療スタッフが足りないんですね。
「でさ、病棟演芸会にだめ押しして、ふなっしーをのせるんだよ。 放置した上で笑いをピンポイント攻撃で爆撃し続けたら、切らなくてもいいんじゃないか? 温熱療法は適度に続ければ、副作用はないから、併用するけど」
アネさん、大胆。
病棟にふなっしーか。
壊滅するよ。
ふなっしーが勤務医なんて。
同僚がふなっしーだよ。
ふなばししは景気回復ヒャッハーだけどね。
「ふなっしーですか。 でも、勝手に着ぐるみを作ったりするのはダメですよ。 堂々と公認を得ることができるなら、おもしろいかもしれませんね」
おもしろいのは、おまえだけだけなっしー。
「つてがないからな・・・・・・あきらめよう」
そうだよ。
それでいい。
「つて、ですか。 ふなっしーとのコネですよね。 ありますよ」
おいっ!
おまえ、ばかなっしー。
言っていいことと、言って悪いことがあるなっしー。
「ユニバーサル・ミュージックでふなっしーを担当しているディレクターとおつきあいがありますから、その線でなんとかやってみましょうか?」
やめろなっしー。
「お願いしてもいいかな」
「できるかぎり、努力します。 これから、早速連絡してみます」
やめろなっしー。
公認されたら、どうするなっしー。
活動限界時間は30分。
ギリギリ許しても・・・・・・いや、ダメ。
悪のりするから、絶対ダメなっしー。
さようなら、アネさん。
ね、検閲して
「はい」
特定機密に引っかかる?
「国の都合の悪いようなことも書いてないし、医療にとって都合の悪いところもないね。 OK」
ファイナルアンサー?
「うん」
それでは、明日はどうなることか。
迷わず行けよ。
行けばわかるさ。
一休禅師か。
どちらにしても、午前中は動けないんだから。
観てしまおうか。
『博士の異常な愛情』
それでは、おやすみなさい。