勝ちました!
と言いたいところですが、痛み分けってことにしておきます。
ステージはまず、グランブルー・ドリームス・オーケストラからスタート。
相手は「日本一のブラスバンド」ですからね。
やはり、それなりの敬意を払わないとね。
それがマナーというものですよ。
もちろん、表向き、ですけど。
ツレの兵法です。
ステージは3部構成になっていました。
1部はグランブルー。
2部は航空自衛隊第1音楽隊。
3部はジョイント。
2部3部と続けると、疲れを十分にとる時間がありません。
1部と3部の出番に持っていくと、2部はまるまる休めるわけですよ。
自衛隊で厳しい訓練をつんでいる方たちですから、2部3部連続出演なんてちょろいかもしれませんが、疲れのまったくない人間はいません。
ポーカーフェイスがうまいだけですよ。
自衛隊以上の厳しい訓練をつんでいる米軍特殊部隊にいたツレでさえ、疲れが顔に出ます。
ボケもすべるしね。
グランブルーはポップス9割にクラシック1割という比率でステージに臨みました。
自衛隊の音楽隊は徐々に改革が進んでいて、ポップスもレパートリーに取り入れていますが
どこか堅さがあるんですよね。
ポップスを演奏しても、制服でガチガチ。
グランブルーは、ポップスとクラシックを使い分けることを学んでいますから、気持ちを切り替えることは簡単なんです。
変幻自在のカメレオンというか、「ターミネーターT-1000」というか・・・・・・。
グランブルーは、特に身構えてはいなかったですね。
メンバー全員がいつもの力を出していただけ。
グランブルーの常識が、オーケストラでは非常識だというだけです。
もっとも特徴的なのが、ソロ。
オーケストラやブラスバンドでは、各楽器のセクションの1st奏者が常にソロをとって、2nd以下は地味にアンサンブルだけ、なんですが、グランブルーは、すべてのメンバーにソロの機会があります。
心に深い傷を抱えている子が多いですから、あいつだけはソロをとるけど自分はダメな人間だから下手だし、認めてもらえない、という不満を抱え込んでしまう可能性があるんです。
臨床心理士のツレがそうしたんです。
そうすることによって、メンバー同士がお互いのことを気遣うことを覚えたようです。
「おまえ、ソロ、ばっちりキメろよ。 がんばれよ!」
「おまえもがんばれよ!」
という具合になるんです。
それに、PTAが盛り上がってすごいですよ。
「ウチの子がソロをとるんです!」なんて近所に自慢してみたり、コンサートに、離れた町で暮らしている祖父母まで呼んできたりして。
「周囲の細かいことはPTAがすべてやりますから、メンバーは演奏のことだけを考えてください」といって、生き生きと活動していますよ。 子供たちは恥ずかしいらしいんですが。
グランブルーは今回のコンサートにあたって、ヴォーカリストを用意しました。
ツレが、
「今の自衛隊の音楽隊、空も陸も海も、女性ヴォーカリストがいるんだ。 もちろん、第1音楽隊にもいる。 遠まわしに隊長にヴォーカリストを使う気だろうと突っ込んでみた結果、スケジュールが合わないから、残念だけどあきらめたとあいまいに逃げた。 グランブルーとの差別化をヴォーカリストではかる作戦さ。 こっちもヴォーカリストを用意するよ。 プロのジャズ・シンガーとC3ーPOとR2ーD2のコンビだ」
C3といえば紺野看護師。 R2は佐橋看護師。
「自慢じゃないけど、歌は自信ありますよ。 それよりもダンスがすごい! ダンスレボリューションでトリプルエー出したんですから」
佐橋ちゃん、ツレもAKBの曲だとトリプルエーを出すんだよ。
ボケることを忘れるくらい真剣。
海上自衛隊のヴォーカリストは先日、CDデビューを果たし、オリコン・クラッシック・チャートでいまだにトップを譲ろうとはしてません。
エグゼクティブ・プロデュースをツレが務めたんです。
御本人もツレも、こんなに売れるとは思ってなかったらしくて、品薄であることを知ってハトに豆鉄砲状態です。
「ポップス・チャートじゃなくてよかったよ。 AKBでの最後の仕事「恋するフォーチュンクッキー」が潰されたら、おめでたい卒業にならなかった。 三宅ちゃん(海上自衛隊のヴォーカリスト)も音大で声楽を専攻してるのに、AKBのファンで、CDはすべて買ってくれてるんだよ。 自衛官だって普通の女の子だと思うとほっとするよ。 でも、今回は航空自衛隊だから、三宅ちゃんはありえない。 防衛省が間に入るから、第1音楽隊が彼女の同行を求めても、ダメ出し食らって終わりだ」
これが見事にハズレ。
同行してしまいました。
「防衛省のやろー、汚い手を使いやがって。 国防軍を創設するためにはまず音楽ファンを洗脳する気だな。 絶対に国防軍は創らせないぞ! やられたらやり返す、倍返しだ!」
ステージの最後に、隊長さんがご挨拶をしてくださったんですが、おもはゆかったですねー。
「グランブルーの存在は、グランブルーの代表が私に送ってくれたCDで初めて知りました。 頭を鈍器で思い切り殴りつけられたような衝撃でしたね。 しばらくは呆然としていました。 それで、この隊の連中にも聴かせたところ、全員が絶句してしまいまして。 こっちは国から給与をいただいて音楽をやっているのに、アマチュアの、何の見返りもない子供たちの演奏のほうがグレードが高かったんです。 それでも日本一のブラスバンドとしてのプライドがありますから、このまま聞き流すわけにはいかないだろうという声が隊員の口から出ましてね、ジョイントコンサートの開催を申し込みました。 ですが、まともに正面からぶつかったら、こっちは3分でノックアウトを食らうだろう。 あえて汚い手を使おうじゃないかということでいろいろ仕掛けてはみたんですが、返り討ちを食らってしまいました。 2部の演奏でかなりミスが出てしまいました。 こっちの出方をすべて読まれてました。 まったく情けない。 きょうのことを徹底的に反省して、明日から新たな気持ちで出直します。 いきがってみたって、所詮はその程度でしかないんですね。 グランブルーの代表とわれわれの関係はいろいろとありますが、きょうも演奏しました組曲「ブルーインパルス」が最初でした。 そのときの彼は、アメリカで音楽の仕事をするために永住権を申請して、交換条件としてアメリカ軍に入隊していたんです。 大統領直属の特殊部隊で、その存在を秘密にされていたスペシャリストです。 過酷な訓練を受けていたと思います。 音楽を仕事にしたいから、軍で戦争の最前線に立つことも怖くないというんですから、頭が下がります。 私も考えてみたんです。 音楽は好きだけど、音楽をやらせてやるから戦争に行きなさいと言われたら、そこまではできません。 私は今年度末で定年退職なんですが、唯一の誇りは、戦争に参加しなかったことです。 敵といえども同じ人間ですから、平然とライフルを向けて殺傷する勇気がありません。 そこまでするような音楽大好き人間が音楽監督を務めるオーケストラですから、負けてもしかたないですよ。 言い訳はしません。 いさぎよく負けを認めます。 楽屋で隊員一同と土下座させてただきます」
土下座があったかどうかなんかどうでもいいことです。
ただ、お互いが全力を出し切った。
それでいいんです。
勝ち負けなんかありません。
音楽という絆で今、2つのバンドはしっかりと結び合わされたんですから。
打ち上げのときに、パーカッション&和太鼓担当のメンバーが自衛官たちに取り囲まれてました。
グランブルーの十八番、「和太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク」を演奏したんですが、10分近い曲で和太鼓が鳴りっぱなし。
これ1曲の和太鼓を叩くだけで、本人は疲労の限界点を超えるんですよ。 急いでステージ横に引っ込んで携帯酸素を吸ったり、時には過呼吸を起こしたり。
自衛官たちが感心してました。
手を見せて欲しいとか言われて、彼が見せると驚きの声が上がりました。
血豆が何度も潰れて、タコになってしまっているんです。
「いくら給与をもらっていても、ここまではできないよな」なんてうなづき合う自衛官。
ブーレスクとは悪ふざけっていう意味ですから、ツレが和太鼓に対して悪ふざけを仕掛けたということですよ。
ツレも途中でタクトを会長に渡してましたけど。
プレッシャーに弱いんですよ。
でかい口をたたくくせに。
それでも、ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』から「サンライズ・サンセット」でヴァイオリン・ソロを披露してました。
わたしも戦争をしてますよ。
毎週。
食料を絶たれた中で必死で戦ってます。
医師であるうちは、終わる事のない戦争。
きょうも戦い抜きました。
今は食事も食べたいけど、とにかく休みたい。
コンビニは24時間営業じゃない。
都市伝説だと思うでしょう。
ところが北海道にはあるんです。
6:00~24:00まで営業のコンビニが。
お彼岸の中日で、あちこちの納骨堂やお墓に手を合わせて戻ってきて、即開戦でした。
さすがのツレもきょうはボケられません。
食事が先か休養が先か・・・・・・どっちも譲れません。
と言いたいところですが、痛み分けってことにしておきます。
ステージはまず、グランブルー・ドリームス・オーケストラからスタート。
相手は「日本一のブラスバンド」ですからね。
やはり、それなりの敬意を払わないとね。
それがマナーというものですよ。
もちろん、表向き、ですけど。
ツレの兵法です。
ステージは3部構成になっていました。
1部はグランブルー。
2部は航空自衛隊第1音楽隊。
3部はジョイント。
2部3部と続けると、疲れを十分にとる時間がありません。
1部と3部の出番に持っていくと、2部はまるまる休めるわけですよ。
自衛隊で厳しい訓練をつんでいる方たちですから、2部3部連続出演なんてちょろいかもしれませんが、疲れのまったくない人間はいません。
ポーカーフェイスがうまいだけですよ。
自衛隊以上の厳しい訓練をつんでいる米軍特殊部隊にいたツレでさえ、疲れが顔に出ます。
ボケもすべるしね。
グランブルーはポップス9割にクラシック1割という比率でステージに臨みました。
自衛隊の音楽隊は徐々に改革が進んでいて、ポップスもレパートリーに取り入れていますが
どこか堅さがあるんですよね。
ポップスを演奏しても、制服でガチガチ。
グランブルーは、ポップスとクラシックを使い分けることを学んでいますから、気持ちを切り替えることは簡単なんです。
変幻自在のカメレオンというか、「ターミネーターT-1000」というか・・・・・・。
グランブルーは、特に身構えてはいなかったですね。
メンバー全員がいつもの力を出していただけ。
グランブルーの常識が、オーケストラでは非常識だというだけです。
もっとも特徴的なのが、ソロ。
オーケストラやブラスバンドでは、各楽器のセクションの1st奏者が常にソロをとって、2nd以下は地味にアンサンブルだけ、なんですが、グランブルーは、すべてのメンバーにソロの機会があります。
心に深い傷を抱えている子が多いですから、あいつだけはソロをとるけど自分はダメな人間だから下手だし、認めてもらえない、という不満を抱え込んでしまう可能性があるんです。
臨床心理士のツレがそうしたんです。
そうすることによって、メンバー同士がお互いのことを気遣うことを覚えたようです。
「おまえ、ソロ、ばっちりキメろよ。 がんばれよ!」
「おまえもがんばれよ!」
という具合になるんです。
それに、PTAが盛り上がってすごいですよ。
「ウチの子がソロをとるんです!」なんて近所に自慢してみたり、コンサートに、離れた町で暮らしている祖父母まで呼んできたりして。
「周囲の細かいことはPTAがすべてやりますから、メンバーは演奏のことだけを考えてください」といって、生き生きと活動していますよ。 子供たちは恥ずかしいらしいんですが。
グランブルーは今回のコンサートにあたって、ヴォーカリストを用意しました。
ツレが、
「今の自衛隊の音楽隊、空も陸も海も、女性ヴォーカリストがいるんだ。 もちろん、第1音楽隊にもいる。 遠まわしに隊長にヴォーカリストを使う気だろうと突っ込んでみた結果、スケジュールが合わないから、残念だけどあきらめたとあいまいに逃げた。 グランブルーとの差別化をヴォーカリストではかる作戦さ。 こっちもヴォーカリストを用意するよ。 プロのジャズ・シンガーとC3ーPOとR2ーD2のコンビだ」
C3といえば紺野看護師。 R2は佐橋看護師。
「自慢じゃないけど、歌は自信ありますよ。 それよりもダンスがすごい! ダンスレボリューションでトリプルエー出したんですから」
佐橋ちゃん、ツレもAKBの曲だとトリプルエーを出すんだよ。
ボケることを忘れるくらい真剣。
海上自衛隊のヴォーカリストは先日、CDデビューを果たし、オリコン・クラッシック・チャートでいまだにトップを譲ろうとはしてません。
エグゼクティブ・プロデュースをツレが務めたんです。
御本人もツレも、こんなに売れるとは思ってなかったらしくて、品薄であることを知ってハトに豆鉄砲状態です。
「ポップス・チャートじゃなくてよかったよ。 AKBでの最後の仕事「恋するフォーチュンクッキー」が潰されたら、おめでたい卒業にならなかった。 三宅ちゃん(海上自衛隊のヴォーカリスト)も音大で声楽を専攻してるのに、AKBのファンで、CDはすべて買ってくれてるんだよ。 自衛官だって普通の女の子だと思うとほっとするよ。 でも、今回は航空自衛隊だから、三宅ちゃんはありえない。 防衛省が間に入るから、第1音楽隊が彼女の同行を求めても、ダメ出し食らって終わりだ」
これが見事にハズレ。
同行してしまいました。
「防衛省のやろー、汚い手を使いやがって。 国防軍を創設するためにはまず音楽ファンを洗脳する気だな。 絶対に国防軍は創らせないぞ! やられたらやり返す、倍返しだ!」
ステージの最後に、隊長さんがご挨拶をしてくださったんですが、おもはゆかったですねー。
「グランブルーの存在は、グランブルーの代表が私に送ってくれたCDで初めて知りました。 頭を鈍器で思い切り殴りつけられたような衝撃でしたね。 しばらくは呆然としていました。 それで、この隊の連中にも聴かせたところ、全員が絶句してしまいまして。 こっちは国から給与をいただいて音楽をやっているのに、アマチュアの、何の見返りもない子供たちの演奏のほうがグレードが高かったんです。 それでも日本一のブラスバンドとしてのプライドがありますから、このまま聞き流すわけにはいかないだろうという声が隊員の口から出ましてね、ジョイントコンサートの開催を申し込みました。 ですが、まともに正面からぶつかったら、こっちは3分でノックアウトを食らうだろう。 あえて汚い手を使おうじゃないかということでいろいろ仕掛けてはみたんですが、返り討ちを食らってしまいました。 2部の演奏でかなりミスが出てしまいました。 こっちの出方をすべて読まれてました。 まったく情けない。 きょうのことを徹底的に反省して、明日から新たな気持ちで出直します。 いきがってみたって、所詮はその程度でしかないんですね。 グランブルーの代表とわれわれの関係はいろいろとありますが、きょうも演奏しました組曲「ブルーインパルス」が最初でした。 そのときの彼は、アメリカで音楽の仕事をするために永住権を申請して、交換条件としてアメリカ軍に入隊していたんです。 大統領直属の特殊部隊で、その存在を秘密にされていたスペシャリストです。 過酷な訓練を受けていたと思います。 音楽を仕事にしたいから、軍で戦争の最前線に立つことも怖くないというんですから、頭が下がります。 私も考えてみたんです。 音楽は好きだけど、音楽をやらせてやるから戦争に行きなさいと言われたら、そこまではできません。 私は今年度末で定年退職なんですが、唯一の誇りは、戦争に参加しなかったことです。 敵といえども同じ人間ですから、平然とライフルを向けて殺傷する勇気がありません。 そこまでするような音楽大好き人間が音楽監督を務めるオーケストラですから、負けてもしかたないですよ。 言い訳はしません。 いさぎよく負けを認めます。 楽屋で隊員一同と土下座させてただきます」
土下座があったかどうかなんかどうでもいいことです。
ただ、お互いが全力を出し切った。
それでいいんです。
勝ち負けなんかありません。
音楽という絆で今、2つのバンドはしっかりと結び合わされたんですから。
打ち上げのときに、パーカッション&和太鼓担当のメンバーが自衛官たちに取り囲まれてました。
グランブルーの十八番、「和太鼓とオーケストラのためのロンド・イン・ブーレスク」を演奏したんですが、10分近い曲で和太鼓が鳴りっぱなし。
これ1曲の和太鼓を叩くだけで、本人は疲労の限界点を超えるんですよ。 急いでステージ横に引っ込んで携帯酸素を吸ったり、時には過呼吸を起こしたり。
自衛官たちが感心してました。
手を見せて欲しいとか言われて、彼が見せると驚きの声が上がりました。
血豆が何度も潰れて、タコになってしまっているんです。
「いくら給与をもらっていても、ここまではできないよな」なんてうなづき合う自衛官。
ブーレスクとは悪ふざけっていう意味ですから、ツレが和太鼓に対して悪ふざけを仕掛けたということですよ。
ツレも途中でタクトを会長に渡してましたけど。
プレッシャーに弱いんですよ。
でかい口をたたくくせに。
それでも、ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』から「サンライズ・サンセット」でヴァイオリン・ソロを披露してました。
わたしも戦争をしてますよ。
毎週。
食料を絶たれた中で必死で戦ってます。
医師であるうちは、終わる事のない戦争。
きょうも戦い抜きました。
今は食事も食べたいけど、とにかく休みたい。
コンビニは24時間営業じゃない。
都市伝説だと思うでしょう。
ところが北海道にはあるんです。
6:00~24:00まで営業のコンビニが。
お彼岸の中日で、あちこちの納骨堂やお墓に手を合わせて戻ってきて、即開戦でした。
さすがのツレもきょうはボケられません。
食事が先か休養が先か・・・・・・どっちも譲れません。