「内視カメラの腕は北海道で一番なんだから」
これが殺し文句なんですよね。
きょうは午前も午後も病棟勤務で、楽ができると思っていたんですが、外来担当だったツレから突然連絡がありました。
「自分は肺ガンだといって聞かない患者さんがいるんだ。 ぼくの確定診断は軽度の気管支炎なんだけど、一通り検査をしてみようと思う。 喀痰細胞診(痰を出してもらって、その中にガン細胞があるかどうかを見る検査)は、何度深呼吸をしろといっても、痰が出ないから、とりあえず3日分の痰を貯めて提出してもらうことにしたけど、内視カメラを先行しようと思って。 ぼくの確定診断が正しいか間違いかがかかってるんだ。 なんとか頼むよ」
別に医師としてのツレの診断がどうであろうとわたしには関係のないことなんですけどね。 殺し文句でコロッと・・・・・・。
きっと、今までに何千人の女の子を殺し文句で落としてきたんでしょうね、このレディー・キラーが。 なにが「きみが初恋の人なんだ」だって。
落とされたわたしにも落ち度はありますけど。
内視カメラを口から入れた結果、ああ、本当なら鼻から入れるんですが、患者さんがあまりにも恐怖を感じてしまって、うまく入らなかったんです。
それで、口から入れた結果、ガンの腫瘍は全く見つからず、組織を切り取る必要はありませんでした。 ただ、気管支に若干の炎症は認められました。
ツレの確定診断は当たりです。 CTやX線では腫瘍が3cm未満だと、心臓や心臓から出ている大動脈、肋骨などに隠れて映らないんですが、内視カメラだと1cmの腫瘍でも映し出すことができますから、内視カメラで腫瘍が見つからない場合は、ガンではない、ということになります。
わたしでも確定診断は軽度の気管支炎と出すでしょう。
多分、「家庭の医学」みたいなHow To本を読んで、咳が続くから肺ガンだと思い込んだんでしょうね。 以前は5千円以上もするような豪華な辞典でしたが、今は新書や文庫になっていて千円未満で入手できるようになりましたから。
最近は本当に多いんですよ、ガンになりたい症候群の方が。
巡回検診で要検査と出たから、私は肺ガンだと思い込んでしまう方も増えてますが、巡回検診では正確な肺ガン検診はできないんですよ。
ガン検診は病院で個別に行うことをお勧めします。 自治体の皆保険の窓口に行くと、肺ガン検診を行っている病院の一覧表をくれ、おまけに検診料金の半額を自治体が負担してくれます。 チケットをくれて、それを病院の受付に提出すると、半額になるんです。 半額自治体負担だと2千5百円ですね。 また、自治体によっては全額負担をしてくれる場合もあります。 つまり無料ということです。
ですから「家庭の医学」などを妄信しないように。
日本人の2人に1人が肺ガンになる、と書かれている本もありますが、それは真っ赤なウソです。 肺ガンは全日本人のわずか9・7%。 すべてのガンを含めても12・7%ですから。 2人に1人ならば50%以上の数字が出てくるはずですよね。 ガンよりも心不全や心筋梗塞のほうが確率は高いんです。
さて、そんな話でスタッフステーションは盛り上がってしまい、きょうもまた夕食に逃げられてしまいました。
内視カメラ検査に呼び出したアルバイト料として「白くまくんセヴン・プレミアム・アイス」を5個、ツレからもらいましたが、アイスじゃおなかは膨れないっていうの。
きょうはコンビニじゃなく、みよしのにしようと決めたので、これから、とはいってもまだ満席状態が続くので、午後10時過ぎになりますが、行ってきます。
コンビニで選んで、レジに並んで順番待ちをしてる時間と、みよしので店内食を済ませる時間にはそう変わりはないんですよ。 最近は独身はもとより、主婦が家族とともにコンビニにお弁当とお惣菜を買いに来ていますから、レジで相当な時間待たされるか、ゲットできないかですから、店内食が確実なんです。
みよしのは、カレーはレトルトで3分で温められてご飯にかけられ、餃子は常時焼かれていますから、カレーより早く準備ができる、ということで、オーダーからテーブルに出されるまでに5分とかかりませんから。 次々とお客が入店してくるから、ゆっくりと食べることはできません。 一心不乱に食べるのみです。 食べた食器を返却口に戻して店を出るまでに15分程度あればOKですからね。 夜のコンビニはレジもひとつですから、混みあう時間だと15分以上かかる場合もありますよ。 それに選択肢が少なくなっていますしね。 最悪おにぎり1個という場合も・・・・・・。 午後5時前に補充されてから、次の補充が午前1時ですから、夕食時は本当になにも残っていない場合が多いんです。 それに毎日同じものというのもね。 病院食だって一週間の間でメニューが被ることはない時代ですから、せめてね・・・・・・・。 それにしても、逃がした魚は大きいとはよく言ったものですね。
医師全員が病院食に逃げられましたから、交代で食事を探しにいくでしょう。 手っ取り早くカップ麺で済まして、夜中におなかが空いて眠れないと、スタッフステーションで、電子カルテを閲覧している医師もいますしね。 食事をしっかりととっておかないと万が一の時に力を発揮できません。 脳に血液が回らないですから、救急搬送があった場合にとんでもない結果を招いてしまうこともあります。 何より、患者さんの前でおなかが鳴ったりしたら、それだけで不安を与えてしまう結果に。
真剣なときにいきなり「ぐうー」って、他のスタッフが思わず笑ってしまって思わぬミスをすることもあります。
睡眠は我慢できても、空腹だけは正直ですよ。
水曜日は折り返しです。
何事もなく一週間を終えたいですね。
話は変わりますが、ハリウッド映画『パシフィック・リム』が今週末公開されます。 スタッフたちはみな、日本の東宝特撮映画、特に本多猪四郎本編監督×円谷英二特技監督の作品や、円谷監督のお弟子さんたちが制作した特撮ロボットものを観て育った方だというから、日本の特撮に対するオマージュ的な作品になるんでしょうね。 面白そうですね。 芦田愛菜ちゃんのハリウッドデビュー作品になるとか、マスコミは騒いでいますが、あの年齢でハリウッド女優とはすごいっ!すごすぎるっ! 「マルマルモリモリ みんな食べるよ」なんてやっていた子がねー。 時間を作ってぜひとも観たいです。 人類の敵は怪獣なんですが、英語でもkai-jiyuと呼ぶんですね、monstarじゃなくて。 これだけでも東宝特撮がスタッフに及ぼした影響が分かります。 それだけでも観る価値はあるかなと思います。
夏祭りもいいけど、映画もね。 花火はドーンと鳴ってパッと開いた瞬間で終って、しかも一発が50万円だの100万円だのとなれば、もったいなくて、観る気になれなくて。
2時間楽しめる映画の方がいいかな。
この夏の映画にはハズレがないですから。
『ローン・レンジャー』も、昭和天皇は戦犯だったのかを問うた『戦場のエンペラー』も充実した時間を過ごすことができました。 少し持ち直したかな、ハリウッドって感じです。
邦画も『ガッチャマン』『キャプテン・ハーロック』と話題作が続きますが、ハリウッドを迎え撃つだけの作品に仕上がっているかどうだか。
今年の夏は映画で終わりそうです。
これが殺し文句なんですよね。
きょうは午前も午後も病棟勤務で、楽ができると思っていたんですが、外来担当だったツレから突然連絡がありました。
「自分は肺ガンだといって聞かない患者さんがいるんだ。 ぼくの確定診断は軽度の気管支炎なんだけど、一通り検査をしてみようと思う。 喀痰細胞診(痰を出してもらって、その中にガン細胞があるかどうかを見る検査)は、何度深呼吸をしろといっても、痰が出ないから、とりあえず3日分の痰を貯めて提出してもらうことにしたけど、内視カメラを先行しようと思って。 ぼくの確定診断が正しいか間違いかがかかってるんだ。 なんとか頼むよ」
別に医師としてのツレの診断がどうであろうとわたしには関係のないことなんですけどね。 殺し文句でコロッと・・・・・・。
きっと、今までに何千人の女の子を殺し文句で落としてきたんでしょうね、このレディー・キラーが。 なにが「きみが初恋の人なんだ」だって。
落とされたわたしにも落ち度はありますけど。
内視カメラを口から入れた結果、ああ、本当なら鼻から入れるんですが、患者さんがあまりにも恐怖を感じてしまって、うまく入らなかったんです。
それで、口から入れた結果、ガンの腫瘍は全く見つからず、組織を切り取る必要はありませんでした。 ただ、気管支に若干の炎症は認められました。
ツレの確定診断は当たりです。 CTやX線では腫瘍が3cm未満だと、心臓や心臓から出ている大動脈、肋骨などに隠れて映らないんですが、内視カメラだと1cmの腫瘍でも映し出すことができますから、内視カメラで腫瘍が見つからない場合は、ガンではない、ということになります。
わたしでも確定診断は軽度の気管支炎と出すでしょう。
多分、「家庭の医学」みたいなHow To本を読んで、咳が続くから肺ガンだと思い込んだんでしょうね。 以前は5千円以上もするような豪華な辞典でしたが、今は新書や文庫になっていて千円未満で入手できるようになりましたから。
最近は本当に多いんですよ、ガンになりたい症候群の方が。
巡回検診で要検査と出たから、私は肺ガンだと思い込んでしまう方も増えてますが、巡回検診では正確な肺ガン検診はできないんですよ。
ガン検診は病院で個別に行うことをお勧めします。 自治体の皆保険の窓口に行くと、肺ガン検診を行っている病院の一覧表をくれ、おまけに検診料金の半額を自治体が負担してくれます。 チケットをくれて、それを病院の受付に提出すると、半額になるんです。 半額自治体負担だと2千5百円ですね。 また、自治体によっては全額負担をしてくれる場合もあります。 つまり無料ということです。
ですから「家庭の医学」などを妄信しないように。
日本人の2人に1人が肺ガンになる、と書かれている本もありますが、それは真っ赤なウソです。 肺ガンは全日本人のわずか9・7%。 すべてのガンを含めても12・7%ですから。 2人に1人ならば50%以上の数字が出てくるはずですよね。 ガンよりも心不全や心筋梗塞のほうが確率は高いんです。
さて、そんな話でスタッフステーションは盛り上がってしまい、きょうもまた夕食に逃げられてしまいました。
内視カメラ検査に呼び出したアルバイト料として「白くまくんセヴン・プレミアム・アイス」を5個、ツレからもらいましたが、アイスじゃおなかは膨れないっていうの。
きょうはコンビニじゃなく、みよしのにしようと決めたので、これから、とはいってもまだ満席状態が続くので、午後10時過ぎになりますが、行ってきます。
コンビニで選んで、レジに並んで順番待ちをしてる時間と、みよしので店内食を済ませる時間にはそう変わりはないんですよ。 最近は独身はもとより、主婦が家族とともにコンビニにお弁当とお惣菜を買いに来ていますから、レジで相当な時間待たされるか、ゲットできないかですから、店内食が確実なんです。
みよしのは、カレーはレトルトで3分で温められてご飯にかけられ、餃子は常時焼かれていますから、カレーより早く準備ができる、ということで、オーダーからテーブルに出されるまでに5分とかかりませんから。 次々とお客が入店してくるから、ゆっくりと食べることはできません。 一心不乱に食べるのみです。 食べた食器を返却口に戻して店を出るまでに15分程度あればOKですからね。 夜のコンビニはレジもひとつですから、混みあう時間だと15分以上かかる場合もありますよ。 それに選択肢が少なくなっていますしね。 最悪おにぎり1個という場合も・・・・・・。 午後5時前に補充されてから、次の補充が午前1時ですから、夕食時は本当になにも残っていない場合が多いんです。 それに毎日同じものというのもね。 病院食だって一週間の間でメニューが被ることはない時代ですから、せめてね・・・・・・・。 それにしても、逃がした魚は大きいとはよく言ったものですね。
医師全員が病院食に逃げられましたから、交代で食事を探しにいくでしょう。 手っ取り早くカップ麺で済まして、夜中におなかが空いて眠れないと、スタッフステーションで、電子カルテを閲覧している医師もいますしね。 食事をしっかりととっておかないと万が一の時に力を発揮できません。 脳に血液が回らないですから、救急搬送があった場合にとんでもない結果を招いてしまうこともあります。 何より、患者さんの前でおなかが鳴ったりしたら、それだけで不安を与えてしまう結果に。
真剣なときにいきなり「ぐうー」って、他のスタッフが思わず笑ってしまって思わぬミスをすることもあります。
睡眠は我慢できても、空腹だけは正直ですよ。
水曜日は折り返しです。
何事もなく一週間を終えたいですね。
話は変わりますが、ハリウッド映画『パシフィック・リム』が今週末公開されます。 スタッフたちはみな、日本の東宝特撮映画、特に本多猪四郎本編監督×円谷英二特技監督の作品や、円谷監督のお弟子さんたちが制作した特撮ロボットものを観て育った方だというから、日本の特撮に対するオマージュ的な作品になるんでしょうね。 面白そうですね。 芦田愛菜ちゃんのハリウッドデビュー作品になるとか、マスコミは騒いでいますが、あの年齢でハリウッド女優とはすごいっ!すごすぎるっ! 「マルマルモリモリ みんな食べるよ」なんてやっていた子がねー。 時間を作ってぜひとも観たいです。 人類の敵は怪獣なんですが、英語でもkai-jiyuと呼ぶんですね、monstarじゃなくて。 これだけでも東宝特撮がスタッフに及ぼした影響が分かります。 それだけでも観る価値はあるかなと思います。
夏祭りもいいけど、映画もね。 花火はドーンと鳴ってパッと開いた瞬間で終って、しかも一発が50万円だの100万円だのとなれば、もったいなくて、観る気になれなくて。
2時間楽しめる映画の方がいいかな。
この夏の映画にはハズレがないですから。
『ローン・レンジャー』も、昭和天皇は戦犯だったのかを問うた『戦場のエンペラー』も充実した時間を過ごすことができました。 少し持ち直したかな、ハリウッドって感じです。
邦画も『ガッチャマン』『キャプテン・ハーロック』と話題作が続きますが、ハリウッドを迎え撃つだけの作品に仕上がっているかどうだか。
今年の夏は映画で終わりそうです。