きのうの内視カメラ検査の結果が一度に上がってきて、わたしはひたすら電子カルテに結果を入力していた。
外来を終え病棟に戻ってくる医師、回診に出入りする医師が後ろを通っていくが、誰もなにひとつねぎらいの言葉はない。
労働基準法ではPC入力作業は1日4時間と規定されている。
なのに、もう6時間。
何が悪いのかって、結果をためこんで一度に持ってくる臨床検査室だよ。
結果が出たら1人分だけでいいから順にあげてこい!。
あー、肩がこるっ!。
♪なごりゆきーも 降るときを知りー、か♪
サコちゃん、戻ってくるのはいいけど、うるさい!。
今、わたしは気が立ってるんだ!!。
「あっ、電子カルテ入力か」
「なごり雪」なんか歌っていい気になって
「だって、渡辺美奈代は元おにゃんこクラブ。 外は雪だよ」
雪・・・・・・雪・・・・・・雪。
あれー、きょうは何日?
「きょうは北朝鮮の健軍記念日」
そんなんじゃなくて!
「25日、4月のね。 桜は5月半ばだね、これじゃ」
「満開は5月の何日くらいになる?」
アネさん。
花見酒のスケジュールだな。
「見映えするのは、5月11日、12日の土日だと思います。 8日くらいを予想していたんですが、今になってなごり雪ですから」
「土日か。 最高じゃないか。 雨はどうかな」
「桜が咲けば降らないでしょうね」
「ヴェリーナイスだな。 土日で晴れりゃこれ以上のものはない」
完璧に花見酒だよ。
いい気なもんだね。
こっちは肩がパンパンだって。
「あっ、これ、きのうの内視カメラの結果」
私が全部入力してるの
臨床検査室が忙しいから
チーム医療ですからね
「ごめん、ぼくも手伝うよ。 半分くれないか」
手伝うよりも白くまくんのほうがいいけど、まあ、今はありがたいか。
彼は半分とって入力を始めた。
感受性検査をやってからでいいよ
「細胞、とってくれたんだ。 だけど検査の結果で判断したいから、まずは入力してから」
彼は黙々と入力を始めた。
早いっ!キーボード早打ちの資格でも持ってんの・・・・・・いや、そんな資格はないか
「商工会議所主催のワープロ検定1級。 ぼくらの頃はパソコンの資格なんてなかったから、ワープロ入力が出来れば就職に有利だっていうからね」
やがて、看護師の交代の時間になり、スタッフステーションがやにわに騒々しくなってきた。
「集中できないな。 場所、代える?」
部屋のPCとつながる?
「winndowsなら」
8はいやだよ
使いにくいから
「ああ、全部Vistaに戻してある」
いいや、ここでやろう
あー、夕食逃げてったー
「えっ、あー」
いいや、夜中にみよしのにでもいこう
「だね。 やっちゃうか」
うん
終わった。
肩が・・・・・・。
部屋に戻るまで片手で片方の肩を揉み解しながら部屋へと戻る。
手紙、なんなの?
「今、読んでみる」
本当に誰か湿布をください。
肩が・・・・・・。
「あーやからだ。 札幌のコンサートのチケットを2枚送ってくれたんだ」
平原綾香さん?
「うん」
いつ?
「9月1日、日曜だよ。 午後5時30分開場。 無理だな」
いけるって
「だって患者さんが一時退院から戻る時間だよ」
そのくらい休ませてもらおう
こんな無茶な仕事をやったんだから
わたし行きたい
回診、代わってもらおう、ガンバでもチャラでも誰でもいいじゃない
サコちゃんだけでしょ
手紙もらったのは
「今から申し出て、暇をもらうか。 夜食の時にでも話すよ。 まずは夕食だな」
みよしのでいいけど、待って
肩がこり過ぎて腕が上がらない
「もんであげようか?」
えっ、いいの?
「お安いもんさ。 マッサージはうまいよ。 肩ならスポーツマッサージが効くから。 テニスの」
お願い
「じゃ、ブラを取ってベッドに横になって」
何をするつもりなの
まさか、おかしなところを揉むわけじゃないよね
「何を想像してるの。 そっちはもっとあと。 今はうつぶせになって」
もっとあとだって、きゃーっ!。
うつぶせになると肩にバスタオルがかけられる。
「ブラのストラップが短すぎるんじゃない。 だからよけいに肩がこるんだ。 そんなにバストを強調しなくてもいいじゃない。 ぼくだけのものなんだから」
うわっ、下ネタ!。
夫婦の会話だからいいけど
しかし、ほぐれるー。 めっちゃ気持ちいい。 なんか眠くなるね、これは。
いいー、そこそこ。
あっ、ドア叩いてるよ、誰か
「あっ」
おいっ、かーてんをかけていけっ
妻のヌードを他人に見せる趣味があるのか
「ごめん、閉めるよ」
「これ、アネさんから」
うん?
通達
75歳以上の医療について
75歳以上の患者の取り扱いについて、症状が完治不可能な場合、確定診断の時点で治療を取りやめること
外来についても、同じ扱いでお願いします
確定診断で症状が認められた場合でも、完治不能な重症、または販売薬で代用できる軽症の場合、症状が認められないとして治療を拒否すること
完治に時間がかかる場合でも同様の応対をお願いします
4月25日 上川振興局
おんなじ文章が厚労省から来てなかった、いいー
「ダメ押しってやつじゃない。 あっ、手がすべった」
ちょっとっ!
どさくさにバストのトップに触ったな!
「ごめん、ジョーク」
このまま抱っこに持ち込もうとしても無理だからね
「そんなことしないよ。 夕食のほうが先。 ほんとにごめん」
白くまくんで勘弁してもいいよ
「何個?」
2個
なめたりしたらフライパンだけど、軽く触れただけだから
「わかった。 それで許して」
白くまくんセヴンプレミアムアイス2個、いただきましたー!。
肩はもういいよ
シュウマイカレーマイルド大盛に大盛餃子、いきますか!
「持ち上げるブラはだめだよ。 バストなんかどうでもいいじゃない。 あかの他人に自慢しないでよ」
だって、チャックがDだから
「他人はどうでもいいの。 ぼくがいいんだからそれでいい! 以上」
優しいねー。
「肩がよくこるならストラップレスとかヌーブラもいいよ」
ヌーブラ?
「貼り付けるブラ」
どこで見たの
誰がつけてるの?
うん!
「テレビなんかでよくやってるから」
へへへっ、びびった?
ジョークだって
持ってるよ、わたし
それをつけるから、
カーテンを閉めて、外に出て
お金用意してよ
1人様780円
それでは、行ってきまーす!っと。
外来を終え病棟に戻ってくる医師、回診に出入りする医師が後ろを通っていくが、誰もなにひとつねぎらいの言葉はない。
労働基準法ではPC入力作業は1日4時間と規定されている。
なのに、もう6時間。
何が悪いのかって、結果をためこんで一度に持ってくる臨床検査室だよ。
結果が出たら1人分だけでいいから順にあげてこい!。
あー、肩がこるっ!。
♪なごりゆきーも 降るときを知りー、か♪
サコちゃん、戻ってくるのはいいけど、うるさい!。
今、わたしは気が立ってるんだ!!。
「あっ、電子カルテ入力か」
「なごり雪」なんか歌っていい気になって
「だって、渡辺美奈代は元おにゃんこクラブ。 外は雪だよ」
雪・・・・・・雪・・・・・・雪。
あれー、きょうは何日?
「きょうは北朝鮮の健軍記念日」
そんなんじゃなくて!
「25日、4月のね。 桜は5月半ばだね、これじゃ」
「満開は5月の何日くらいになる?」
アネさん。
花見酒のスケジュールだな。
「見映えするのは、5月11日、12日の土日だと思います。 8日くらいを予想していたんですが、今になってなごり雪ですから」
「土日か。 最高じゃないか。 雨はどうかな」
「桜が咲けば降らないでしょうね」
「ヴェリーナイスだな。 土日で晴れりゃこれ以上のものはない」
完璧に花見酒だよ。
いい気なもんだね。
こっちは肩がパンパンだって。
「あっ、これ、きのうの内視カメラの結果」
私が全部入力してるの
臨床検査室が忙しいから
チーム医療ですからね
「ごめん、ぼくも手伝うよ。 半分くれないか」
手伝うよりも白くまくんのほうがいいけど、まあ、今はありがたいか。
彼は半分とって入力を始めた。
感受性検査をやってからでいいよ
「細胞、とってくれたんだ。 だけど検査の結果で判断したいから、まずは入力してから」
彼は黙々と入力を始めた。
早いっ!キーボード早打ちの資格でも持ってんの・・・・・・いや、そんな資格はないか
「商工会議所主催のワープロ検定1級。 ぼくらの頃はパソコンの資格なんてなかったから、ワープロ入力が出来れば就職に有利だっていうからね」
やがて、看護師の交代の時間になり、スタッフステーションがやにわに騒々しくなってきた。
「集中できないな。 場所、代える?」
部屋のPCとつながる?
「winndowsなら」
8はいやだよ
使いにくいから
「ああ、全部Vistaに戻してある」
いいや、ここでやろう
あー、夕食逃げてったー
「えっ、あー」
いいや、夜中にみよしのにでもいこう
「だね。 やっちゃうか」
うん
終わった。
肩が・・・・・・。
部屋に戻るまで片手で片方の肩を揉み解しながら部屋へと戻る。
手紙、なんなの?
「今、読んでみる」
本当に誰か湿布をください。
肩が・・・・・・。
「あーやからだ。 札幌のコンサートのチケットを2枚送ってくれたんだ」
平原綾香さん?
「うん」
いつ?
「9月1日、日曜だよ。 午後5時30分開場。 無理だな」
いけるって
「だって患者さんが一時退院から戻る時間だよ」
そのくらい休ませてもらおう
こんな無茶な仕事をやったんだから
わたし行きたい
回診、代わってもらおう、ガンバでもチャラでも誰でもいいじゃない
サコちゃんだけでしょ
手紙もらったのは
「今から申し出て、暇をもらうか。 夜食の時にでも話すよ。 まずは夕食だな」
みよしのでいいけど、待って
肩がこり過ぎて腕が上がらない
「もんであげようか?」
えっ、いいの?
「お安いもんさ。 マッサージはうまいよ。 肩ならスポーツマッサージが効くから。 テニスの」
お願い
「じゃ、ブラを取ってベッドに横になって」
何をするつもりなの
まさか、おかしなところを揉むわけじゃないよね
「何を想像してるの。 そっちはもっとあと。 今はうつぶせになって」
もっとあとだって、きゃーっ!。
うつぶせになると肩にバスタオルがかけられる。
「ブラのストラップが短すぎるんじゃない。 だからよけいに肩がこるんだ。 そんなにバストを強調しなくてもいいじゃない。 ぼくだけのものなんだから」
うわっ、下ネタ!。
夫婦の会話だからいいけど
しかし、ほぐれるー。 めっちゃ気持ちいい。 なんか眠くなるね、これは。
いいー、そこそこ。
あっ、ドア叩いてるよ、誰か
「あっ」
おいっ、かーてんをかけていけっ
妻のヌードを他人に見せる趣味があるのか
「ごめん、閉めるよ」
「これ、アネさんから」
うん?
通達
75歳以上の医療について
75歳以上の患者の取り扱いについて、症状が完治不可能な場合、確定診断の時点で治療を取りやめること
外来についても、同じ扱いでお願いします
確定診断で症状が認められた場合でも、完治不能な重症、または販売薬で代用できる軽症の場合、症状が認められないとして治療を拒否すること
完治に時間がかかる場合でも同様の応対をお願いします
4月25日 上川振興局
おんなじ文章が厚労省から来てなかった、いいー
「ダメ押しってやつじゃない。 あっ、手がすべった」
ちょっとっ!
どさくさにバストのトップに触ったな!
「ごめん、ジョーク」
このまま抱っこに持ち込もうとしても無理だからね
「そんなことしないよ。 夕食のほうが先。 ほんとにごめん」
白くまくんで勘弁してもいいよ
「何個?」
2個
なめたりしたらフライパンだけど、軽く触れただけだから
「わかった。 それで許して」
白くまくんセヴンプレミアムアイス2個、いただきましたー!。
肩はもういいよ
シュウマイカレーマイルド大盛に大盛餃子、いきますか!
「持ち上げるブラはだめだよ。 バストなんかどうでもいいじゃない。 あかの他人に自慢しないでよ」
だって、チャックがDだから
「他人はどうでもいいの。 ぼくがいいんだからそれでいい! 以上」
優しいねー。
「肩がよくこるならストラップレスとかヌーブラもいいよ」
ヌーブラ?
「貼り付けるブラ」
どこで見たの
誰がつけてるの?
うん!
「テレビなんかでよくやってるから」
へへへっ、びびった?
ジョークだって
持ってるよ、わたし
それをつけるから、
カーテンを閉めて、外に出て
お金用意してよ
1人様780円
それでは、行ってきまーす!っと。