今月も、断食が終わった。
 患者さんもみんな元気で病棟に戻ってきた。
 元気?。 元気かー。 元気ねー。
 元気だったら、入院なんかしてないしねー。
 どういえばいいか・・・・・・むずかしい。
 まあ、とにかくみんな無事に戻ってきたってことで。
 診察中に怒られましたよ。
 「なあ、節分はちゃんとやるんだぞ。厄を落としてくれるから」
 わたしには思いっきり厄がついてるんですかねー?
 それが見えるのもすごいと思うんだけど。
 陰陽道だろうか。
 黒田茂丸か、安倍晴明か。
 黒田茂丸って誰?
 はい、陰陽師です、昭和の。
 東京に地下鉄を作るにあたって、水脈を探し当てて、工事現場に鉄砲水が出るのを塞いだ人なんです。
 東京の都市計画にも平井保昌という陰陽師が動員されたんです。
 彼は平将門の首塚を中心にして、街を展開させていきました。
 将門は今でも、日本の中心である丸の内に、その首塚があります。
 いわば、帝都の守り神ですね。
 東京の地下鉄建設に、北海道からも重要人物が動員されたんですよ。
 西村真琴博士。
 日本で最初の、実用ロボット「学天則」を用いて、地下坑道の調査をしたんです。
 この西村真琴博士には、俳優さんをしていた息子さんがいました。
 西村晃さん。 2代目の水戸黄門様の方です。
 おっと、この話は、またいつか。


 きょうは朝から猛吹雪。
 凍結路面がしっかりと顔を出していて、スタッドレスでも腰が振る状態。
 教会まで、だいじょうぶ?
 「なんてこと、ないさー!!!」
 おまえは大西ライオンか。
 路面の凍結、半端じゃないよ
 「なんてこと、ないさー!!!」
 だから、おまえは大西ライオンかって。
 あっ。
 そうか、覆面パトカーなんだ。 ってことは、スパイクタイヤ。
 うまく法を利用したね。
 でも、吹雪で前が見えないのはどうしようもないよね?
 「どうってこと、ないさー!!!」
 だから、あんたは、ええい、もういい。
 この荒天、サコちゃんには本当に、どうってこと、ないさー!!!

 落花生は病棟でっ準備してあった。
 でも、力士が土俵に塩をまいて、ロボコップみたいな動きで・・・・・・なくてもいけど、とにかく豆を巻くだけでは節分じゃない。
 主役がいるでしょう、ねっ。
 鬼だよ、鬼。
 渡る世間は鬼ばかり、って。えなりかずきさんがいる、いや、それはいらない。
 まずいよ、還暦過ぎたんでしょ。 足でももつれてコケたら、危険だから。

 問題は鬼だよね。
 心当たりはあったんだけど。
 サコちゃん、きょうの節分の主役だよ
 「主役?」
 っていっても、鬼だけどね
 ほら、節分のセンターって、鬼だから
 「うん。 どうってこと、ないさー!!!」


 鬼におもいっきり豆をぶつけたことを謝ると、
 「どうってこと、ないさー!!!」
 だから、おまえは一発屋か、って。

 節分といえば、恵方巻きがすっかり、北日本にも定着しましたよね。
 西日本、大阪の文化だとか聴いてますが。
 スーパーで1本千円ですからね。
 ウチの病棟には、板前さんがいますから、マグロに寒ブリ、トロ、サーモン、いくら、エビにホタテの海鮮巻きを作りました。
 今年の恵方、南南東に向かって一気にガブリと。
 デザートに板豆餅につぶあんを巻いたものと、いちごといちごクリームのロールケーキを作ってくれて。
 正直、夕食は食べられません。

 ありがとうね
 おいしかったよ
 「どうってこと、ないさー!!!」
 だから!。
 もういいよ。

 ねえ、峯岸みなみさん、丸坊主で恋愛禁止を破ったって謝ってるよ
 「それが、秋元のやり方なんだよ。 恋愛禁止と言ったことはない、なんて言っておきながら、あそこまでやらせるんだから。ったく、このままいくとAKBももう終わりの始まりだな」
 なんとかできないの?
 「やってみますか」
 よし。
 アドルフ・ヒトラーの第三帝国、いわゆるナチスが、ヒトラーの自殺で終わりを告げたとき、ナチスに関わった女性を丸坊主にして、市中を引き回した。
 秋元さんがAKBに対してしようとしているのは、それと同じだ。
 こんなの、止めさせないと。