患者さんがベッドに戻ってきて、また医師としての毎日が始まった。
午後からは、月曜回診を1日ずらしてやるということで、わたしも、担当の看護師たちも回診がスムーズに行くように、午前中に巡回診察をしておいた。
ただ1人、さぼって患者さんと、夢中になってチェスをしている医師を除いては、みんな真剣だった。
「いやー、行ってきたよ、大阪王将。 ありゃー、ひどい店だな。 いい加減外にまで並ばせて、まあそれは客の入りがいいってことだから、いいけど、入ってからがめちゃくちゃだ。 まず、店に優先かなんだか知らないが、大きな音でロックを流す。 4人連れ以外はすべてカウンターに案内する。 それからオーダーを取りに来ないんだよ。 手を挙げて「おーいっ!」って叫んで、しばらくしてやっとぶっちょうずらの店員が来る。 オーダーを言うと、端末に入力するんだけど、いざ、料理が来たら、オーダーしたものが足りないんだよ。 オーダーを取るときに入力し忘れたんだな。 追加オーダーで入れさせた。 食べたあとににんにくの匂いが残らない餃子だとかいって誇大宣伝してるけど、匂いはしっかり残ってるよ。 オーダーしてから目の前に並ぶまでが、気の遠くなる時間だ。 高いしなー。 びっくりしたよ。 杏仁豆腐もマンゴプリンもスーパーの半分くらいしか大きさがないんだ。 それで290円。 スーパーは5個入りで398円だよ。 餃子も言うほどの味じゃないな。 そうか、餃子を店で包んでるから、オーダーから時間がかかるんだ」
店では包んでないんですよ。 冷凍食品をホットプレートで温めるだけ
スーパーの冷凍食品コーナーに行ったら、売ってるんですよ
大阪王将焼餃子って
あれの業務用です
「なんだ、スーパーで買えるものを、クソ寒い中、何時間も待って食べてたのか。 客のキャンセルがすごかったよ。 オーダーの前に店の雰囲気を掴んでみてどうしようもない店だと思うんだろうな。 逃げて隣の「札幌みよしの」に入ったみたいだ。 あそこは雰囲気がいいし安いよな。 音楽もときどきかかるけど、店の社歌みたいな軽快な曲でよかったよ。 まず、入っていったらレジがあってオーダーをそのままレジへ打ち込んで先払いで、あとは「お好きな席へこの番号を立ててお待ちください」だ。 それから10分も経たないうちにもうきた。 オーダーとぴったりだ。 みよしのは餃子のタレにラー油を足すことができるけど、王将にはラー油がなかった。 餃子にはラー油だろ。 これからはみよしの一本だ。 安くてうまいのは最高だよ。 王将は若い奴らのたまり場で、大阪王将で食べたって箔をつけるもんだろう。 王将の方が先に撤退するね。 あそこの客は王将食べたことが自慢なんだ。 また、変わった店ができると、そっちへ逃げてしまう。 ハンバーガーみたいなジャンクフードばかり口にする奴らで、何事も流行しか追いかけない。 悲しいよね」
この患者さんの言うとおりなのかもしれない。
おそらく、ウチの彼と話しだしたら、『朝まで生テレビ』状態になるだろう。
わたしは大阪王将がどうなろうとどうでもいい。
ただ、みよしののジャンボカレー・マイルドはいつまでも、この街で食べ続けたい。
それだけだ。
午後からは、月曜回診を1日ずらしてやるということで、わたしも、担当の看護師たちも回診がスムーズに行くように、午前中に巡回診察をしておいた。
ただ1人、さぼって患者さんと、夢中になってチェスをしている医師を除いては、みんな真剣だった。
「いやー、行ってきたよ、大阪王将。 ありゃー、ひどい店だな。 いい加減外にまで並ばせて、まあそれは客の入りがいいってことだから、いいけど、入ってからがめちゃくちゃだ。 まず、店に優先かなんだか知らないが、大きな音でロックを流す。 4人連れ以外はすべてカウンターに案内する。 それからオーダーを取りに来ないんだよ。 手を挙げて「おーいっ!」って叫んで、しばらくしてやっとぶっちょうずらの店員が来る。 オーダーを言うと、端末に入力するんだけど、いざ、料理が来たら、オーダーしたものが足りないんだよ。 オーダーを取るときに入力し忘れたんだな。 追加オーダーで入れさせた。 食べたあとににんにくの匂いが残らない餃子だとかいって誇大宣伝してるけど、匂いはしっかり残ってるよ。 オーダーしてから目の前に並ぶまでが、気の遠くなる時間だ。 高いしなー。 びっくりしたよ。 杏仁豆腐もマンゴプリンもスーパーの半分くらいしか大きさがないんだ。 それで290円。 スーパーは5個入りで398円だよ。 餃子も言うほどの味じゃないな。 そうか、餃子を店で包んでるから、オーダーから時間がかかるんだ」
店では包んでないんですよ。 冷凍食品をホットプレートで温めるだけ
スーパーの冷凍食品コーナーに行ったら、売ってるんですよ
大阪王将焼餃子って
あれの業務用です
「なんだ、スーパーで買えるものを、クソ寒い中、何時間も待って食べてたのか。 客のキャンセルがすごかったよ。 オーダーの前に店の雰囲気を掴んでみてどうしようもない店だと思うんだろうな。 逃げて隣の「札幌みよしの」に入ったみたいだ。 あそこは雰囲気がいいし安いよな。 音楽もときどきかかるけど、店の社歌みたいな軽快な曲でよかったよ。 まず、入っていったらレジがあってオーダーをそのままレジへ打ち込んで先払いで、あとは「お好きな席へこの番号を立ててお待ちください」だ。 それから10分も経たないうちにもうきた。 オーダーとぴったりだ。 みよしのは餃子のタレにラー油を足すことができるけど、王将にはラー油がなかった。 餃子にはラー油だろ。 これからはみよしの一本だ。 安くてうまいのは最高だよ。 王将は若い奴らのたまり場で、大阪王将で食べたって箔をつけるもんだろう。 王将の方が先に撤退するね。 あそこの客は王将食べたことが自慢なんだ。 また、変わった店ができると、そっちへ逃げてしまう。 ハンバーガーみたいなジャンクフードばかり口にする奴らで、何事も流行しか追いかけない。 悲しいよね」
この患者さんの言うとおりなのかもしれない。
おそらく、ウチの彼と話しだしたら、『朝まで生テレビ』状態になるだろう。
わたしは大阪王将がどうなろうとどうでもいい。
ただ、みよしののジャンボカレー・マイルドはいつまでも、この街で食べ続けたい。
それだけだ。