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 わたしは焦っていた。
 同じ病棟の医師が患者さんとのコミュニケーションについて、どんどん成果を挙げていく。
 看護師たちだってそうだ。
 でも、わたしには、それができない。
 臨床心理士たちのメモを題材にしようとするけど、話は途切れてしまう。
 
 わたしは小さい頃から、親友と呼べる存在を持ったことがなかった。
 ピアノ教室でも、進学塾でも、周囲の人間はすべて競争相手だ。心を赦したら最期。わたしは負け組になってしまう。
 そんな親の教育方針が、ここにきて裏目に出た。
 わたしは医師としても、負け組になってしまった。

 「なに、深刻な顔をしてるの? 講習会の成果があがらないから焦ってるんだ」
 ウチの彼は笑った。
 「ねえ。臨床心理士がカウンセリングする時に、クライアントのことをわかっていると思う?」
 わかるから、カウンセリングがうまくいくんでしょ
 「ここだけの話だよ。実はまったくわかってないんだ。だから毎週面接を重ねていくの。内緒だよ。理解してる振りをしてるんだから」
 うそでしょ
 共感して、泣いたりしてるのに
 「それは”とらえ直し”という技法なんだ。クライアントの相談内容が悲惨なものだとしたら、自分の体験した悲惨なことを思い浮かべて泣くの。すると、クライアントは私に共感してくれてるんだって、心を赦してくれるからね。クライアントの相談内容に泣かされることなんか、ほとんどないよ。そんなことをしてたら、あらゆる体験を自分でもしなきゃならない。身体も持たないし、第一お金が続かない。今の時代は何をするにもお金だからね。ドラッカーが最も恐ろしいと警鐘を鳴らしていた拝金主義の時代なんだ。成果を挙げたいんだったら、臨床心理士が実際にやっている方法を教えてあげるよ」
 そんな方法があるの
 「なかったらこんなことは言わない」
 教えて・・・・・・くれる?
 彼は頷いた。
 「自分の体験可能な範囲を徐々に広げる努力をしていくと、わからない体験の種類や質も変わっていく。でも、それで徐々に何でもわかるようになるのかというと、わからないところがよりはっきりしてしまうようになる場合が多いんだ。きみは、体験可能な範囲を広げる努力を人一倍してると思う。テニスも覚えたし、ファッションについてもこだわりを持ってる。そしてプラスティック・モデルに、音楽のジャンルもクラシックからジャズ・ポップスまで広げた。それを使えばいいんだよ。一番大切なのは、わからないときにわかったふりをするんじゃなくて、わからないことをはっきりと「意識する」ってこと。そしてそのわからなさが何に由来するのかを考えることだ。例えば、きみの担当患者さんで20代前半の女の子がいたよね」
 1人、いるよ
 「彼女が一時退院に出て行くときの私服を見たことがある?」
 カウンター越しだから上着だけ
 「彼女はデニムに相当なこだわりを持ってるよ。半端じゃない。きみといい勝負だな。この週末にまた一時退院をするだろうから、カウンターから出て見送ってみたら?」
 わたし、デニムに対するこだわりだけは、誰にも負けない自信があるよ
 そんなにすごかった?
 「うん。それと50代で、髪の毛がきれいなシルバーグレーの男性患者さん。ベッドに担当医はきみだと貼られてた」
 うん、落ち着いていていい人だよ
 「あの人はプラスティック・モデルが趣味だ。何でわかるの、って言わないでよ。ぼくのプラスティック・モデルとラジコンの仲間だ。プラスティック・モデルのコンテストでは、ぼくのライバルで、ぼくはあの人に勝つことだけを考えて、自動車にするか、戦闘機にするか、アニメのキャラクターにするか、ものすごく悩んでた。キットを買うところを見たことがないんだ、仲間の誰もが。仲間が誰も模型店にいない時間を見計らって買ってるらしいんだよね。今のところ、ぼくは負けてる。エアブラシの技術がプロ並みにうまいし、あらゆるジャンルの情報を集めてる。だから、自動車を作れば本物みたいに見えるし、ミリタリー系を作ったら、その時代の本物を見ていたみたいに細かいところまで丁寧に作りこんでいる。資料は写真が載った情報誌と、現行の自動車の場合はショールームで本物の写真を撮って参考にしているみたいなんだ。マクラーレン・ホンダMP4/6対ウィリアムズFW14、アイルトン・セナ対ナイジェル・マンセルみたいなものだよ。ぼくのタイヤがしょっちゅう外れるし、エンジンが違い過ぎる。入院してしまえば、ぼくにとってはチャンスだけど、こっちも医師で、コンテストに出せるようなものを作る時間と暇がない。でも、いつかは正々堂々勝負して、完全に押さえきるよ。ぼくがマクラーレン・ホンダになる。音速の貴公子アイルトン・セナだ。あー、それから、夜中に隠れてF1中継を観てるな。何を言いたいかわかる?」
 デニムもF1も私と共通の話題だってこと?
 「そう。飲み込みが早いね。ついでにもう少し。あの50代の患者さんには、自分がプラスティック・モデル初心者だとアプローチすればいい。教え好きな人だから、いろいろと教えてくれるよ。ラジコンをやってみたいけど、どこから入ればいいかわからなくて、なかなか始められない、とか。あとはF1だね。
 20代前半の女の子にはデニムでしょう。話し始めたら、ガンバの将棋どころじゃなくなると思うよ。ガンバもいい根性だけどね。真っ赤な顔をして本気むき出しでかかっていくんだから。そのうち、ぼくがチェスで叩いて、気力を失ったところでガンバを行かせる。そうすればガンバも勝てるだろう。ガンバは相当将棋とチェスに自信を持ってるみたいだね。プライドずたずたって感じだった。ぼくは、中学生の時から、アメリカに発つまで日本チェス連盟に入っていたことがあって、北海道大会の決勝まで何度もいってる。そこらの素人には負けない自信があるから、ガンバのリベンジをしてやるさ。チェスは50手で引き分けになる。ガンバが20手で負けたとすればそれなりに強い相手だ。だから、まずは引き分け狙いで、相手の癖を掴む。次の対戦で、その癖を命取りにしてやる」
 デニムと、F1とラジコンとプラスティック・モデルね
 やってみる
 「それと、次から次へとしゃべりまくって、こっちの話す間をとらせない患者さんの場合、それは患者さんの掻き立てられるような内面の状態を反映していることが多いんだ。よく、化学療法のときに点滴の針を入れようとするとマシンガン・トークをする患者さんがいるよね。話の内容の深刻さに比べて、感情がどこか抜けてるような。その場合は受け流してもいい。こっちの感情も切り離された状態になるから」
 わたしの担当で一人・・・・・・いる
 おばちゃん
 「おばちゃんの話は基本的に内容がないから、受け流していいよ。たいした話でもないのにものすごく疲れるから」
 そうする
 「カウンセリングをしていても注意力が低下して、他のことが頭に浮かんだりイライラすることもあって、「うるさいっ!だまれっ!この野郎っ!」って怒鳴りつけたくなることもあるよ。で、あとで、なんであんなにイライラした気持ちになったのだろうか、考えてみるんだ。自分の体験の中でイライラしたことがなかったかどうか。クライアントは何らかのプレッシャーをいつも感じていた。自分に置き換えると思い当たることがあるんだよね。親さ。小さい頃から、友達と遊ぶ時間もくれずにピアノとヴァイオリンのスパルタ教育だ。ぼくは、野球もしたかった。心の中ではずっと親を恨んでいたし、抵抗したかったけど、できなかった。きょうはツェルニーの南番から何番まで完璧に弾けるようになるまで終わらないという練習。ヴァイオリンだってホーマンの何番まで弾きこなさないと終わらない。間違えれば、膝の裏側を蹴られる。それでヴァイオリンを構えた姿勢が崩れたり、ヴァイオリンがちょっとでも動くと、延々とお説教。ヴァイオリンって3歳までに始めないと、プロ並みの演奏もできないし、音楽大学で専攻することもできないんだ。そういう体験と、クライアントのプレッシャーが交錯したんだ、きっと。知らず知らずのうちに、ぼくがクライアントに対してプレッシャーを与える存在になっていたんだ。クライアントの内面にあるテーマは、臨床心理士の体験を通した理解からクライアントの内面が浮かび上がってくるんだ。臨床心理士は超能力者じゃない。普通の人間なんだ。いいことを教えようか」
 なに?
 「臨床心理士の初めは何だと思う」
 えーっ、臨床心理士は最初から臨床心理士でしょう
 「それは20世紀になってから、フロイトとかユングが理論を確立して、それを元にアメリカの精神科医が、現在の個人面接式のカウンセリングを始めた。キリスト教のヨーロッパへの布教の話は知ってる?」
 ローマやギリシャ、さらに北部地域に根付いていた大母神信仰と戦って、キリスト教はそれらを異端だと決め付けて徹底的に排除した
 「呪術による病気の治療や、天変地異に対する祈りの儀式が続いていて、呪術師たちは病気を治したり、盗まれたものを言い当てたり、将来を占ったりしていた。その呪術師こそ、臨床心理士の祖先なんだ。つまり、キリスト教の敵ってわけさ」
 じゃあ、悪魔祓いとかもそうなの?
 彼は頷いた。
 「いわゆる魔女狩りを行った連中ね。牧師さんによる、エクソシストじゃなくて。この女は魔女だと言いがかりをつけては火あぶりにした」
 今はもう、そんなことはしないんでしょう
 「当たり前だよ。今は立派な脳科学や認知行動学に基づいてカウンセリングを行っている」
 デニムに、F1に、プラスティック・モデル。
 午後の巡回でやってみよう。


 やった!
 24歳の女性患者さんとはデニムの話で大盛り上がり。
 巡回以外のときも、話に来ていいかって訊いたら、もっと話をしたいって。
 50代の男性患者さんとは、きょうはF1。
 夜中に中継を観てませんでした? から入って、ヘッドホンで聴いてるから、周囲に迷惑はかからないし、眠れなくて、夜中にTVを観てる人は結構いると言ったら安心してくれて、わたしは、アイルトン・セナに対する思いを打ち明けた。そうしたら、あの頃がいちばんおもしろかった、レギュレーションの度重なる変更で、もうあの頃のおもしろさはない。それでも、トヨタも参戦してるし、ホンダもエンジンを供給してるから、観てる。ホンダ・エンジン・サウンドはいつ聴いてもいいねー、って。チャンプが確実なジエイソン・バトンについても、アイツは暴れ馬で運転が荒いから、どうなるかと思ったけど、最近は成長してきたな。わたしもそう思う。1年目なんて何をやらかすかわからない、単なる暴走族だった。それが最近はコーナーで縁石に当てることも覚えたし、成長めまぐるしい。それに、ミハエル・シューマッハの復帰。これが最高。でも、マシンが彼の才能についていってない。患者さんは、トヨタのF1で得た技術が市販車に応用されたんだと説明してくれた。トヨタ86GTリミテッド・・・・・・。
 トヨタとスバルの共同開発による、彼の2台目の覆面パトカー。
 F1のエンジン技術が生かされているから、あの車は安全よりも走りを優先させた。マツダ・オートザムAZ-1に限りなく近いコンセプトを持っている。
 おいおいおいおい。
 40半ばでインターナショナルAクラスのライセンスを持った暴走族か。
 トヨタはプリウスを始めとして、安全性能を売りにしてたのに。
 その隣に乗るのはわたしだって。
 わたしは、癌をやってから1年だから生命保険には入れない。
 確かにボディーを見ると、空力はよさそうだけどね。
 納車が土曜だよ。
 ついでにわたしのホンダ・ビートの完全電気自動車化も土曜に納車になる。
 こうなったら1度、隣に乗ってみて、危険を感じたら、わたしのビートの助手席に無理やり乗せる。
 最後にラジコンを始めたいといったら、最初は電動で、田宮模型から送信機とマシンがセットになったものが出てるから、それから始めて、使いこなせるようになったら電動のF1にして、それがこなせたら、エンジンタイプにしたらいい、と教えてくれた。
 
 
 やったよっ!
 わたしは彼に巡回のことを話した。
 「そう。なんでもないことでしょう。そうかー、ラジコンの秘訣まで教えたか。ぼくはね、自慢じゃないけど、あの人に勝ったことがない。チェッカー未経験なんだ。きみを通していろいろ聴き出せるな。よし、お祝いしよう。ラーメン?」
 お惣菜の寿司折がいい
 ドンキの
 ネタが新鮮だから
 「OK、じゃあ、オレンジジュースで乾杯だ!」
 わたしは思わず彼に飛びついた。
 「やっぱり、臨床心理士のメモに問題があったんだ。パジャマ姿しか見てないから、私服はわからない。病室でプラスティック・モデルを作ったり、ラジコンを走らせないから、趣味についてはわからない。その点をうまく改善しないとね」
 とにかく、今は、お祝いしてっ!