現在、ニューヨークではものすごいお祭り騒ぎが起きています。
ショップやレストラン、ファストフードなどがすべて半額以下で売られていて、人々は街に繰り出し早朝から深夜までパーティーを繰り広げています。
ハロウィンには1週間早いし、何のお祭りなのかわからず、彼に訊いたら新聞を差し出されました。
1面だけではなく、紙面全てが、
「カダフィ殺害」
リビアの指導者であった独裁者カダフィ大佐が空爆により殺害されたことを祝ってのお祭り騒ぎだったんです。
確かにアメリカにとってはテロの指揮者であったのかもしれません。
でも、たとえテロリストでも、殺害されたことを喜んでバーゲンセールまで開くのは、わたしとしては狂っているとしか思えない行動です。
アメリカはたとえ敬虔なプロテスタントが10%程度だとしても、キリスト教国を名乗っている以上、「汝の敵を愛せよ」というイエスの言葉くらい憶えていて欲しいと思います。
今夜はブロードウェイでトップ2のミュージカル『Wicked』を観ました。
これは『オズの魔法使い』の続編、というかスピンオフ作品で、
動物と人間が同じ言語でお互いに話すことのできるオズの国で、ある日突然、言葉が消えてしまいます。
言葉を消し去ったのは誰かを、西の国の良い魔女グリンダ(『オズの魔法使い』を読んだ、あるいは映画を観た人はこの魔女を知っているでしょう)が探して、オズの国の首都である、すべてがエメラルドでできているエメラルド・シティーまでやってきます。
そこでかねてから目星をつけていたオズの魔法使いが、いたずらで言葉を消し去った張本人であることを知り、魔法使いに言葉を元通りにするように命令して、オズの国は元のように人と動物とが同じ言語で話すことのできる平和な理想郷に戻る、というストーリーです。
日本でも、近々、劇団四季が上演権を取得していると彼が言っているので、日本語版を観ることができるでしょう。
彼は劇団四季については詳しいですよ。
後援会に席を置き、さらに、わたしたちの街出身の女優さんがいて、彼と、その女優さんのお母さん同士が、高校の同級生でしかも同じ合唱部に所属していたために、いまだに家族でおつきあいがあって、四季の舞台の時には彼女が必ず一番観やすい席を確保してくれるんだとか。
彼が肺癌のときも、娘が公演中で来られないから、とお母さんとお父さんが何度かお見舞いに来てくれました。
彼女はコーラスライン(映画でいうとエキストラ)からの出発で、『エビータ』のエヴァ・ペロン(主役)まで射止めた努力家だって、彼が話してました。
彼女に負けないように、ぼくも努力を怠ってはいけない。
そういって、彼は肺癌に勝ちました。
今は『Wicked』日本版で、彼女がグリンダ役を射止めることを祈ってるみたいですけど。
彼女のお母さんと彼のお母さんが同級生ということは、わたしの高校の先輩になるわけで、わたしも祈ろう。
何が言いたいのかっていうと、こんなに素敵なファンタジーを生み出すことのできる国が、たとえ独裁者で国民を粛清していた人間であろうと、1人の人間が殺害されたことに対してお祭り騒ぎっていうのはどうかと思います。
善人でも、どんな悪人でも命の重さ、尊さは同じです。
富裕層でも貧民でも命は同じだけの重さと尊さを持っています。
この国のいい部分と悪い部分を同時に見せられて、戸惑うというか、どっちが本当のアメリカなのかわからなくかりました。
彼は、どっちもだ、と言ってますが、その意味さえわからない。
ただ、これが人間の本性だ、ということだけは理解できました。
きょう、彼が国防総省で正式に軍を除隊しました。
ワシントンDCまで国内便で往復。
個人のセスナで近づくと、撃墜されるから。さすがの彼もそこまではしませんでした。
彼はもう、戦争に行くこともないし、捕虜となったり戦犯として裁かれることもありません。
深い海の底の貝になることもない。
それだけがわたしにとって最高にうれしかった。
追記 maline
元リビアの独裁者カダフィ大佐は、9・11報復のためのイラク戦争最中、自国の核を全面的に、IAEAの監視の下撤廃し、以来、アメリカとは関係改善の方向で、アメリカの中東特使として動いてもらっていました。
しかし、ブッシュJr政権はそのことを国民から巧みに隠蔽し、真相をつかんだジャーナリストをNSA(国家安全保障局)のエージェントを使い、殺害。FBIは真実を知りながら、行方不明として処理していました。アメリカ政府はカダフィとの関係の露出を徹底的に拒んでいました。
現在のイラク暫定政権のサポートを陰で行っていたのもカダフィ大佐に他なりません。
彼は中東を1つにまとめ、西側との関係改善を夢に見ていました。
それが実現すれば、宗教の違いによる戦争は無くなるんです。
カダフィ大佐はイスラエルとパレスチナの問題にまで深入りしていました。
ですが、西側が本当に欲しいのは和平ではなくオイルです。石油採掘権です。
今回の一連のリビアの騒動に対して、自衛隊を出すなどの関与を一切できなかった日本のことを新聞ではこう書いています。
「日本は石油採掘権を取り逃した」
空爆に参加せず、軍隊を送らなかったアメリカは、騒動の収束直後、ヒラリー・クリントン国務長官がアポなし電撃訪問で、石油採掘権を手にしました。
集団的自衛権の行使の鍵をはずさないのなら、日本もせめて外務大臣、本当は首相が行くべきだったんです。韓国へ行ってニコニコしてる場合じゃない。
相撲部屋の親方みたいな顔をして。
今だから言えるのは、9・11は正確に予測され、FBIにも事前に知らされていて、対処に動こうとしていた時に、大統領命令「調査の結果、事実無根であったから非常体勢を解くように」が発令され、通常勤務に戻されました。
当日起きたハイジャックはFBIの管轄ですが、それさえ解決した、とのこと。
FBIはたくさんの支局がありますから、どこかの支局が解決に動いたのだろうと話していました。
ニューヨークに入ってくることはないと。
でも、結果は言うまでもありません。
ブッシュJrはオイルメジャーを経営していました。
9・11は大統領が、個人的に石油採掘権を手にするために、意図的に起こした、といっても過言ではありません。
そのために、膨大な数の自国民はおろか友好国である日本人まで犠牲にした。
協力したのはNSA。
そしてまったく関係のないCIA(中央情報局)が、誤情報を提供した、とやり玉にあげられた。
NSAとCIAは同じ国家の組織ですが、敵対関係にあります。
CIAとFBIは連携プレイができるほどの仲で、CIA長官の退職者がFBI長官として配属されることもある構造的な関係です。NSAに嵌められたことに対して、彼らは相当怒ってましたよ。
でも、リビアの民主化だけは、カダフィは拒み続けていたのは事実です。
アメリカは特使となることと引き換えに、それには目をつぶっていた。
今回、アラブの春で中東各国の独裁者が倒された、その先頭にいたのは小市民ですから、素晴らしいことだと思います。
蜂起した小市民たちにはエールを送ります。
ぼくも過去にいたずらで、本当にベルリンの壁を崩壊させてしまいましたから。
ただ、NATO加盟国にも、個人的に石油採掘権を狙って、市民を後押しした連中もいて、空爆を繰り返したのはやりすぎです。
これは完全なルール違反です。
民主化を求めて立ち上がった小市民も犠牲にしてしまった。
このアメリカのバカ騒ぎはしょうがない、いつものことです。
カダフィがアメリカの中東特使であることは知らなかったわけですから。
敵としての情報しか与えられてないために、サダム・フセインと同じにしか思っていませんから。
初めてこの光景を見た彼女には、言いたいことが山ほどあるでしょう。
医師という立場でみると、なおさら腹が立つこともわかります。
でも、ぼくはこの光景を見せることができてよかったと思っています。
普通の観光ツアーでは、1つの国の陽の当たる場所しか観ることができない。
ぼくは個人旅行とすることで、陽の当たる場所とダークサイドの両方をみせることができた。
これで、彼女がアメリカを嫌いになってしまうのであればそれでもいい。
今はまだ興奮している状態だから、こんな記事になったのでしょうが、冷静さを取り戻したときに、もう一度、彼女にぼくの知りえる情報をすべて話します。
ホテルの盗聴器については調べてみましたが、取りつけられていません。
さすがのNSAも盗聴でしか、ぼくらの会話を聴くことは不可能ですからね。
もし、バレたら、ぼくは彼女を守りながら自分を守って、無事に日本まで帰りつきますよ。
この記事も、多分NSAに読まれてるでしょう。
世界のあらゆるネットのページ、SNS(Twitter,Facebookなど)を24時間体勢で監視しているセクションもありますから、NSAには。
ネット接続されていれば世界中のどのPCもすべて監視されています。
この国は自由と正義の国ですが、北朝鮮と同じこともやっているんですから。