きょうは、マンハッタンの教会で日曜礼拝に参加しました。
彼のホストファミリーもきていて驚いたんですが、彼がニューヨークにいた頃から通っていた教会だったんです。
牧師さんには、結婚したことを報告し、同じく礼拝に来ていた方々からも祝福していただきました。
アメリカ人のほとんどがプロテスタントなんだと思っていましたが、日曜礼拝に来て、きちんと律法を守った生活をしているのはたった10%しかいないのだとか。
最近はイスラムが増えて、ニューヨークにも寺院がたくさんありました。
コプト教(キリスト系別宗派で、最近はカルトにされている)もわずかですがいるということでした。
イスラム教といっても、テロを行うのは、原理主義派という教義を過激に解釈していている連中で、普通のイスラムはとても穏健な方々です。
それにしても10%とはね。90%はハロウィンなど都合のいいときだけプロテスタントなんですね。
日本でも、プロテスタントでもない人々がハロウィンで大騒ぎをしてるみたいですが、宗教的行事であって、本来はプロテスタント以外はしてはいけないんですけどね。
クリスマスもそうですよ。
10%は衝撃だったなー。
でもその中に、浄土真宗のお寺の血を引く彼がいたということが、とても嬉しくて。
ホストファミリーの方に食事に誘われたのですが、彼の勤務していた病院を再訪問するという約束を、時間まで決めてあったので、丁寧にお断りして病院に向かいました。
まず、病院食の日曜昼のメニューはハンバーガーとスープ。
それも超巨大なハンバーガーで、バンズ1枚をやっと口に入れることができるくらいマクドナルドのメガマックがアメリカでは通常サイズなんです。
それにスープは豚のバラ肉を浮かべたコンソメ。
にほんだと、管理栄養士さんが怒るようなメニューですけど、でも、この病院でも管理栄養士さんがこういうメニューを考えているというんですね。
アメリカって大雑把みたいですね。
レストランも、普通の食事をオーダーしてもメガ盛りですから。
別に大盛りをオーダーしたわけでもないのに。
和食とかフレンチって、見た目を第一に気にするじゃないですか。
アメリカはてんこ盛りで勝負で、見た目なんか気にするか、腹の中へ入れば同じじゃないか、って考えなんでしょうね。
国民はそれを当然のように受け入れる。
健康に悪いぞ、オバマ大統領。
大丈夫ですよ。
オバマ大統領は彼と同じく、コロンビア大を卒業してからハーバードに入学して法科大学院を卒業したんです。ハーバードで、今のファーストレディーと出会って結婚してるんです。
だから、彼の直系の先輩で、法学か医学かの違いだけですから。
日本の癌治療とアメリカの癌治療について、いろいろとお話を聴いたり、したりしたんですが、やはりアメリカでも癌は深刻な状況のようです。
ただ、粒子線照射治療ができてからは、飛躍的に改善されたとか。
でも、粒子線照射治療でも再発している症例もあるとのことで、やっぱり最終的にはオペしかない、ということでした。
日本だとステージⅡ初期までしかオペは行わない、という厚生労働省のガイドラインがあって、医師はそれに従わなければならない。
中にはステージⅣ後期からⅤでも強引にオペをする医師もいます。わたしの隣に。
アメリカではそれが当たり前なんですよ。
この病院の院長が言うには、最初から効果がないのがわかっている抗癌剤と放射線治療で患者さんの体力を奪ってしまうよりも、体力のあるうちにオペを行った方が根本的な治療にならないか?。
確かにそれはそうなんです。わたしもそう思うんですが、厚生労働省が許さないんですよ。
その言葉に院長はこう言いました。
「官公庁というのは国民の上にあるべきものじゃないんだよ。国民の下に存在して初めて意味があるんだ。アメリカで、官僚がそんなことを言ったらマスコミにいいだけ叩かれ、発言に怒って、さらにマスコミに感化されたヤツに射殺されるぞ」
それから実際にオペ室で手術器具を見せてもらって、実験人形を使っての模擬オペで日米の違いを見せ合いました。
メスや鉗子(掴んでおく)クリップみたいなもの)はさみ、持針器、摂子(せっし:いわゆるピンセット)のすべてが日本製。下町の町工場で作られたもの。
とても精度がいいし、病院側からの注文に完璧に答えてくれるからいいんだそうです。
メスの使い方でも、ああ、こんなふうに使えるのか、というのもあったし、それぞれの器具で使い方の違い、というか工夫ですね、を見せてもらいました。
こちら側で、院長以下医師をうならせたのは、わたしの内視カメラの技術だけ。
彼はアメリカのやり方ですから、わたしの技術はそれだけで。
とにかく再訪問してよかったです。
医療現場について濃密な話し合いができたし、(たぶん日米首脳会談より濃いと思いますよ、野田さん)お互いを補完しあうことができた感じがします。
手術器具の使い方は、オペの症例の中で実際に使っているのが前回いただいたDVD-BOXに収録されているということなので、日本へ戻ってから、病棟のみんなとゆっくり観て見たいと思います。
それと、帰りにDVDーROMを渡されました。
彼の論文が収められているというんですが、数ページプリントアウトしたものを読んで驚きました。
癌の発生原因が異常遺伝子であることが詳細に、実例写真なども入れて論じられているんです。
癌の発生原因が異常遺伝子であることはわたしたちも、2005年の8月に、コロンビア大学付属病院の研究チームが発表して知りました。
でも、彼の論文が書かれたのは2003年なんです。
コロンビア大付属病院の研究チームが発表する前に、そこまで行き着いていたんですよ。
論文はハーバード大の大学院在学中に書かれたもので、それを検証するのに、大学側が手間取ってコロンビア大に先を越されたんだとか。
彼は、
「そういえばそんな論文書いたことあったような気がする」
お母さんの治療で会ったのが2005年8月だから、その時にこの論文を見せてくれたら、何か変っていたかもしれないのに。
三頭立てソリか、おまえは。
あっ、あれはトロイカか。
こいつはとろいコだ。
明日は、彼がFBIのニューヨーク支局を見学させてくれるということで、楽しみにしています。
彼が未解決事件の容疑者をやっと特定して、結果をFBIの彼の所属していた行動科学課に送付してから何の音沙汰もないので、明日、その後について訊きたいというので。
それでは、また不定期で更新します。
次の更新まで、さようなら。