真に勝手ではございますが、本日の記事の更新はお休みさせていただきます。


 実は、きのうの深夜、院長の退任パーティーを、4F病棟スタッフだけで行った後、午前2時近くなって、多臓器不全を起こした患者さんが救急搬送されてきて、彼はすぐに救急救命室に呼ばれ、総合診療科医の最初の治療である問診を詳しく行ってはみたのですが、多臓器不全を突然(一度に起きたということですが)起こしたのか、その原因をつきとめるために、わたしのみならず、アネさん医長にヲタク副医長、中島カントク、ガンバ、チャラ。そして看護師のみんなまでが一体となって、不眠不休で、医師はそれぞれの知り合いの医師などに連絡を入れ、看護師のみんなはネットから、あらゆる情報をかき集めて分析して、気がつけば午後3時。

 スタッフのみんなで顔を寄せ合い、頭をぶつけ合って情報を交換し整理することで、やっと原因らしきものがつかめてきて、治療につながり、助けることができました。

 彼もたった一人で、患者さんに襲いかかる猟奇殺人鬼と13時間ものあいだ、闘い続けたのだと思います。


 落ち着きを取り戻した患者さんは、彼が治療法を確立して電子カルテに記入し、この病院には診療科目がないため、わたしの父の勤務する病院に転院してもらいました。

 これから、長い期間に渡って、転院先の担当医と彼のあいだで、頻繁に情報のやり取りをしながらの治療となると思います。


 明日は、北海道の癌学会がこの街で開催され、わたしと彼とはそれぞれに違うテーマで論文を発表しなければいけませんし、彼のお母さんの命日でもあるので、早朝、学会の前に墓参をしてきます。もう、あと1回か2回で、お墓は雪の下になってしまいますから。

 

 彼は多臓器不全の原因を、市長に連絡しました。

 とても深刻な原因なので、市長の決断と行動が必要なのです。

 行動が遅れたら、この街だけではなく、近隣市町村、果ては北海道全部をパニックに陥れることになりかねません。

 3日の月曜に市長と面会し、市議会とともに保健所も動かさなくてはなりません。

 とにかく、一番小さな単位で事を収束させるために、彼は最大限の努力をすると思います。


 まずは、その前に。

 きょうはわたしたちにとって毎月1度の特別な日です。

 今夜はいつものようにすべてを忘れて楽しみます。

 まずは、きょうが公開初日の、彼が音楽を担当した映画『はやぶさーHAYABUSAー』を観て、それから食事に。

 彼が経験する、長い、壮絶な戦いのために、一度、頭をリセットしてもらいたいんです。

 それでは、ほんのひととき、お休みをいただきます。


                                      妙子