【無痛分娩】愛育病院セミオープン連携会② | 武蔵小杉 婦人科・美容皮膚科 こすぎレディースクリニック 椎名邦彦のブログ

武蔵小杉 婦人科・美容皮膚科 こすぎレディースクリニック 椎名邦彦のブログ

武蔵小杉の産婦人科•美容皮膚科•皮膚科『こすぎレディースクリニック』(http://kosugi-ladies.jp/) 院長ブログです。武蔵小杉駅から徒歩2分、プラウドタワー3階。自由が丘から4分、渋谷から12分、武蔵溝ノ口から8分、横浜から13分。

こんばんは、
こすぎレディースクリニック 椎名 邦彦です。


本日は、愛育病院セミオープンシステム
連携会の記事の続編です。

前回の記事はこちらから→★

**********

前回もご紹介させていただきましたが、

愛育病院に10年以上
非常勤として携わらせていただいたご縁もあり、
当院は、神奈川県で唯一の
愛育病院のセミオープンシステム
認定医院となっています。

セミオープンシステム は、
「妊婦健診はお近くの当院で、分娩は愛育病院で」
を可能にするシステム。

より円滑な協力をおこなっていくための定期的な
情報交換の場である連携会に参加してきました。

**********

広尾から田町へ移転後、
ますます人気の高まっている愛育病院。

その人気の秘密のひとつは、
近年ますます希望者が増えている無痛分娩に
対応していることかもしれません。

欧米ではスタンダードな無痛分娩ですが、

国内においては、
24時間の無痛分娩に対応し、且つ
NICU(新生児特定集中治療室)を備えている病院は
都内でも希少な存在でしょう。


**********

田町へ移転後、
分娩数が3倍に増えているという愛育病院。

そして多くの方が、
無痛分娩を希望されているそうです。

**********

従来の無痛分娩の麻酔法といえば、

分娩がある程度進行してから
(子宮口が3-4センチほど開いてから)
麻酔を開始するのが通例でした。

しかし、この方法は、
一定の痛みを感じてから麻酔を開始するため、
満足度が低くなるという傾向がありました。

愛育病院では、従来の方法とは異なり、

患者様のご希望があったタイミングで
(痛いと感じたタイミング)
麻酔を開始するという方法をとっています。

(もちろん、麻酔後に更に痛みが高まった場合は、
麻酔の再度コントロールにも対応してもらえます。)

**********

実際に、愛育病院での無痛分娩に立会い、

大学病院で無痛分娩を担当していた時と比べ
私自身、無痛分娩の概念が変わりました。


母体は、ほとんど痛みを感じることなく、
子宮口全開大を迎え、疲労困憊することもなく、
出産を終えることができます。

このおかげで、
その後の育児も余裕をもってはじめられるという
メリットは大きいものです。

**********

下記は、あくまでも一例となりますが、
愛育病院における実際の無痛分娩の経過です。

・ 1時: 麻酔開始検討
・ NST開始(ノンストレステスト:
モニターをつけて陣痛間隔を観察します)
・ 2時: 麻酔開始希望、LDR(分娩室)へ
・ 診察・点滴・採血など
・ 3時: 麻酔開始

意外に知られていないことですが、

麻酔開始の前には、
診察や検査がありますので、

「麻酔をはじめたい・・・」と思ってから
すぐに麻酔導入が開始されるわけではありません。

患者様ご自身も、こうしたことも理解した上で、
麻酔開始の希望を伝えるタイミングを考えてみると
より分娩の満足度が高まるかもしれません。

**********

愛育病院では、現在、

麻酔科の医師4名に加え、
非常勤の医師もあわせて、

24時間体制の無痛分娩の医療サービスの充実を
更にはかっているそうです。

**********

無痛分娩をご希望されている方、

セミオープンシステムでの愛育病院での
出産
をご希望されている方は、

お気軽にご相談ください。


**********

<愛育病院 関連記事>

・愛育病院(港区)セミオープンシステム 連携会 ①
・祝開院! 新生、愛育病院
・新生 愛育病院Ⅱ
・さよなら、広尾 愛育病院


こすぎレディースクリニック
産婦人科(妊婦健診・不妊治療)、美容皮膚科

院長 椎名 邦彦


image