『自分と仲良し』 アマラ
かつて悩んでいるときに
樫の木が教えてくれました
「悩みがなくていいね」って言ったら
「悩まなくてすむ方法を知っているからさ」って
「自分と仲良しだからだよ」って
「自分の中にあるどんなものとも仲良くすることにしたんだ」
樫の木は、鳥につつかれた穴ぼこや
穴ぼこに巣くう虫たちや
隣の木が倒れてきた時の大きな傷や
頭の近くにある鳥の巣を見せて
「嫌がってもしょうがないよね」
ってウインクした
私は私にとっての「穴ぼこ」や「虫」や「傷」や「鳥の巣」を
とても嫌がっていた
どこかに行ってほしいと思っていた
許していなかった
敵とさえ思っていた
そのとき強い風が吹きつけて
葉っぱはいくつか落ちたけれど
樫の木は太陽のもと輝いていた
鼻歌さえ歌っていた
私にはやっとわかりました
自分と仲良しになれば
周りの人たちとも仲良しになる
周りの出来事とも仲良しになる
自然や起こってくることすべてと仲良しになったら
自然に溶け込み一体となって
地球を育むひとつのピースとなり
気がつけば命を紡ぐキラキラの光になっている