栄養療法の患者さん。
20代のピチピチ(死語)の女の子。
すっごい血糖値グラグラで、鉄も足りてなくて、典型的な栄養療法がピッタリな方です。
で。
痩せたい、と。夏に向けて。
美しくなることに貪欲で、自分でも運動してるんです、と。
こんな低血糖起こしてるのに、運動するのはしんどいやろなぁ…と思いつつ、お食事の聞き取りをすると、めっちゃ食べるのと、それをリセットするべく食べないのを繰り返している模様。
そりゃ、痩せないし、血糖値もどえらい上下する…
そして、「ドカ食いした次の日も、ちゃんと食べた方がいいですか?」とご質問。
違うよ…ドカ食いすることを前提としている生活も、その考え方も、変えないと身体は変わらないんだよ…
ドカ食いをなかったことにする魔法はありません。そもそも、なぜドカ食いしちゃうのか。ドカ食いって、どれくらい食べたらドカ食いなのか。そっちが問題です。
診察で、こういう栄養足りてないよ、補ってね、というお話はしましたが、サプリを摂ればオールオッケー!にはならなくて。
何なら、サプリよりも食事変える方が、よっぽど元気に痩せて(というか引き締まって)いきそうです。
主訴は違えど、こういう患者さんに出会うことはとても多く、毎度似たようなお話するんですよね。
なんか、良い方法ないかな…と考えています。
一つはペルソナちゃんと自分を比べることかと思います。
例えば、このヨガの先生みたいな身体になりたい!と思うなら、この先生はドカ食いせーへんな、こんな食事摂ってるんとちゃうかな、夜中までスマホいじらんと寝てそう…みたいに、自分と比較していくんです。
今どき、加工アプリもありますし、何なり偽れるっちゃ偽れるんですけどね。何ぞを売りたくて、コレ愛用してまぁす、みたいな話もありますし。
それでも、自分の生活だけを見ながら変化させるよりは、やりやすいんじゃないかと思います。
ペルソナちゃんのコピーになるんじゃなくて、ペルソナちゃんが自分と同じ仕事して、家族がいて、こんな予算で生活してて、という状況なら、どうするか?を想像できると良いと思います。
ただ、じゃあ私にはソレが合ってるの?を判断する応用力を付けるには、
「こんな朝ごはんなんやって〜。」
という情報収集だけでなく、それの意味するところを解釈できないと、なんですよね。
タンパク質や糖質の量やカロリーはこれくらいかな、グルテンやカゼインは…カフェインは…消化力がそもそもあるタイプなのかな…
自分の身体と照らし合わせるとどうかな…
みたいな感じです。
ということで、変わりたいなら学ばねば。
変えることを覚悟せねば。
No Pain,No Gain.
There is no shorter way.
結局そこに至る気がします。